音楽文化の創造(CMC)

電子版Vol.03

2018年1月10日発行

Vol.03 特集「生涯音楽学習と音楽療法」

CMCでこれまでに掲載してきた特集を振り返ってみると,

その時々の社会的関心事やムーブメントが色濃く反映されている。

生涯音楽学習と音楽療法の関係もその一つだろうと思われる。

子どもから大人までの生涯発達に寄り添う「音楽」の可能性として,音楽療法がその直接の関係者だけでなく,

音楽に関わる多くの人から関心を持たれていたという事の反映ともいえよう。

今号Web版特集では,CMCで取り上げられ始めた頃の「音楽療法」関連記事を振り返りながら,

時とともに社会的要請が変わった面,人と音楽の関わりとして変わらない面の双方を感じ取ってもらえれば幸いである。

2003年 3月発行

雑誌CMC 28号 特集 「生涯音楽学習と音楽療法」

【リード文】音楽療法については、日本でも「音楽療法士」の資格が取得できることとなり、近年特に、医療分野をはじめ心理学分野、音楽教育分野、音楽分野、障がい児分野などでも注目を集めている。また、その成果も、雑誌や研究誌などで報告され、その活動も広く展開されている。この特集では、音楽療法について説いていただくと共に、現状、あるいは課題などについても述べていただき、生涯音楽学習とのつながりについて考えてみたいと思う。 ここでは、音楽療法についての概観、心理学的な側面、実践面の現状、あるいは外国の動向などについて述べていただく。それにより、我々は、幼児、児童、生徒、成人を問わず、音楽学習を考える際、あるいはこれからの望ましい生涯音楽学習を目指すにあたって、音楽療法分野での研究・実践の成果、視点に有益な示唆を得ることができよう。もっと見る

特集・生涯音楽学習と音楽療法 「日本の音楽療法がいま直面していること」 村井靖児

特集・生涯音楽学習と音楽療法 「様々な音楽療法1(教育・療法)音楽でつながる・ひろがる」 根津 知加子

特集・生涯音楽学習と音楽療法 「様々な音楽療法2(心理療法)心理療法としての音楽療法」 竹内 貞一

特集・生涯音楽学習と音楽療法 「様々な音楽療法3(施設介護)高齢者への音楽療法の効果とその意義」 久保田 進子

特集・生涯音楽学習と音楽療法 「外国の音楽療法~音楽療法 世界事情」 古平 孝子

投稿論文

日本における吹奏楽伴奏によるオペラの上演実践について~自主公演オペラ『ヘンゼルとグレーテル』を使って

日本大学第二学園非常勤講師/音楽教室「白音グループ」代表 髙井 亮

投稿論文

アンドラゴジーの視点からみた『ピアノの基礎』の実践的展開

生涯学習音楽指導員 三上 香子