音楽文化の創造(CMC)

電子版 Vol.06

Vol.06 特集「変わる音楽事情」

音楽と人の関係は、時代とともに移り変わってきた。

有史以来、音楽という現象は、基本的に演奏者と聴取者が時間と空間を共有することが必然であったといえる。

しかし、19世紀末に録音という技術が確立するにいたって音楽事情は一変する。

録音された「メディア」が取引される時代が始まったわけである。

そして今日はICT技術の急速な進歩により、遠隔地の音楽演奏ですらほぼリアルタイムに共有することを可能にしている。

このように、人間が長らく慣れ親しんできた音楽共有のあり方は、

最近になり技術進歩に影響されるかたちで急激にその形を変えつつある。

本特集では、音楽の共有のされ方の変化をテーマに、もう一度このテーマを探究したい。

「音楽産業における顧客の価値の変化に関する一考察」

近年、社会経済のグローバル化やデジタル技術革新、ICT の進展などの影響を受け、音楽産業を取り巻く環境が激変している。そして、これらの環境変化に伴い、音楽関連企業や音楽アーティスト、音楽ユーザーなどの「音楽」との関わり方も大きく変化している。そこで本稿では、音楽産業の…

江戸川大学社会学部 准教授  八木 京子

「音楽産業における顧客の価値の変化に関する一考察」  より

2006年 1月発行

雑誌CMC 39号 特集「音楽文化の変容」

CDの出現は、音楽の世界を大きく変えました。ほんの少し前のできごとです。今や、デジタル技術の進歩は音楽文化を革命的に変えようとしています。 もちろん音楽文化を変容させているのは技術の進歩だけではありません。音楽に対する私たちの価値観も大きく変わってきています。それが音楽文化の変容に拍車をかけています。 音楽もボーダレスになってきています。さまざまな音楽が相互作用しあう中で新しい音楽も生まれています。 文化はつねに変容していくものです。 しかし、今、私たちの音楽文化は大きな変化の振幅の中にあるようです。その一端を本号で特集してみました。

特集・音楽文化の変容 「デジタル技術による音楽文化の変容」  鈴木 孝

特集・音楽文化の変容 「メディアと音楽文化」  三小田 美稲子

2013年 11月発行

雑誌CMC 68号 特集「最新音楽事情〜音楽が「売れない」時代をどう考えるべきか〜」

音楽関連機器の発達に伴い、誰もがどこでも気軽に音楽に接することができるようになってきた。音楽を全ての人に届けたいと願う音楽家にとって、これは喜ばしいことである。反面、その便利さは、音楽がそこにあって当然のものという認識につながり、あたかも呼吸するための空気にお金を支払わないように、音楽に対する経済的な感覚も変化させているのではないだろうか。特集では、音楽が「売れない」今を考えてみたい。

特集・最新音楽事情〜音楽が「売れない」時代をどう考えるべきか〜 「消費社会と音楽―クラシック文化の成立と大衆化」  西原 稔

2016年 3月発行

雑誌CMC 75号 特集「いま、音楽はどのように聴かれているのか」

近年のインターネットの普及とメディアの移り変わりによって、音楽を聴く形が変化してきている。 2000年前後から、ネット配信で音楽を聴くことが広がりを見せ、同時にCDが売れなくなっていった。もっぱらインターネットを通じて聴かれているのと同時に、コンサートやミュージックフェスティバルの動員は増加しているという。 いま、音楽はどのように聴かれているのだろうか。いろいろな視点から探ってみた。

特集・いま、音楽はどのように聴かれているのか「インターネット時代の音楽受容と動画サイトからの創造・発信」  谷口 昭弘