地域音楽コーディネーター 教員 声楽家 千葉県 吉川かおりさん
- ■活動テーマ:
- 音楽は生涯にわたって楽しむことができる一生の友
- ■目次:
- ■活動開始時期:
- 2010年~現在
- ■場所:
- 千葉県文化会館、八千代市市民会館、君津市民文化ホール ほか 県内各地のホール
練習場所:千葉県内の公民館・文化施設 - ■対象:
- 0歳以上から高齢者まで
1.きっかけ
大学院を修了後、中学・高校の教員を勤め始める際、母校から声をかけていただいたのがきっかけです。“演奏家としても活動しながら音楽の授業をする人でありたい”と決めたところから始まりました。生涯にわたり音楽を愛好する心情を育むことを目的とした音楽の授業は、教員兼演奏家だからこそできることがあると確信したからです。演奏活動で経験したことは授業に還元され、また授業で生徒たちと学んだことが演奏に生かされることもあり、演奏の場と教育の場の往還を実感しています。
このように兼業されている先生方は全国にたくさんいらっしゃると思いますが、学校業務と演奏活動の両立は容易なことではないと思います。本稿がそのような教員兼演奏家の皆さまにとって、一助となれればと願っています。ここでは自身が千葉県に引っ越してから関わっている公演活動について報告いたします。
2.具体的な内容
夏休みに『おやこdeオペラ』を千葉県内のホールで行っています。これまでにオペラ『ヘンゼルとグレーテル』や『魔笛』『シンデレラ』をタイトルに、様々なオペラの名曲を盛り込んだ、千葉県でしか見られない0歳から親子で楽しめるオリジナルストーリーを上演しています。
▼2024年『おやこdeオペラ』ヘンゼルとグレーテル南総公演
公演時間は約1時間。客席で鑑賞しながら、劇中の登場人物の試練やピンチを救うアイテムを使い、観客自身が動いたり踊ったりして物語に参加します。アイテムとは、ビーズや空き箱などで簡単に作成できるものです。開演前のロビーに工作コーナーを設けて、一緒に制作する時間を設けています。
主催は公益財団法人千葉県文化振興財団です。出演及び制作協力は、二期会BLOC千葉に所属する歌い手が中心となっています。舞台監督や小道具や大道具、美術、台本制作なども出演者が担い、企画から本番まで一体となって創り上げています。
3.成果と課題
公益財団法人千葉県文化振興財団が主催していることから、地域文化の振興及び地域活性化の観点で成果といえます。また、夏休み公演に先立ち、出演者の一部が地域の幼稚園や児童施設を訪問し、アウトリーチ活動を行っています。子どもたちが事前に出演者と触れ合うことで、親近感が生まれ公演への関心が高まり、集客にもつながっています。来場者は小さなお子さまを同伴された保護者の方々に加え、祖父母世代の方も多く、幅広い年齢層が音楽に触れる体験は生涯学習のきっかけとなっていると思います。
一方で、『おやこdeオペラ』の出演者は、会社員や教員など、それぞれ仕事をしながら活動しているメンバーが多く制作体制の業務担当の偏りやスケジュール調整が大きな課題です。私自身も教員としての職務のため、関われる時間や役割には限界があります。演奏家として、教員としての両立は本活動の原動力となっているため、継続的な関わり方については常に模索しています。
4.抱負
本活動は、音楽を通して①地域文化の振興②地域活性化③生涯学習の三つの実現を目指しています。その中で、教員兼演奏家として私自身が重視してきたものは「生涯学習」です。学校教育の現場で培ってきた知見を生かしながら、音楽を「一時的なイベント」ではなく、「人生を通じて関わり続ける営み」として位置付けることが、地域音楽コーディネーターの役割であると考えています。音楽は、誰にとっても生涯にわたって楽しむことができる「一生の友」です。生涯学習のきっかけとなるような地域に根付く音楽活動を今後も継続していきます。
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