地域に根ざした音楽活動の中で、次のような指導・支援を行います
・学校教育の支援
音楽学習プログラムの編成や授業・部活動の特別非常勤講師としての支援・市民への多様な支援
児童・青少年・成人・高齢者・障がい者を対象とした多様な市民音楽活動への支援・市民団体の支援
各種の市民・企業等の音楽団体の相談・指導・トレーナー役としての支援・地域組織への支援
地域の民間及び行政機関の音楽文化・教育活動を対象とした多様な市民音楽活動への支援全国生涯学習音楽指導員協議会をつくり、 文部科学省や文化庁など国や地域の事業の一端を担っています
・国際音楽の日記念事業
「国際音楽の日」理念の普及と推進のためのイベント・コンサートの実施
・文化芸術による子供の育成事業
・伝統文化親子教室
・公共団体主催・助成事業 など
地域の音楽活動の活性化をめざし、学習の場やイベントを企画・運営します
生涯学習音楽指導員紹介
生涯学習音楽指導員は、全国各地で活躍しています。(2022年06月現在)生涯学習音楽指導員
生涯学習音楽指導員養成講習会は、豊かな音楽文化の創造を担う、将来性のある音楽指導者を養成する制度です。
指導員の活動によって、各地の音楽活動が活発化すること、ひいては音楽文化振興の継続的な基盤形成をめざします。
※2017(平成29)年度からC級およびB級の講座開講は休止、2020(令和2)年度からA級講座の開講は休止しております。なお、今後の開講は未定ですが、生涯学習音楽指導員の名称、資格は今後も引き続き継承してまいります。
生涯学習音楽指導員に求められる資質や能力
「生涯学習音楽指導員」の役割は、地域における音楽活動に専門的な助言を行うことです。
指導員は、生涯学習の視点に立って、地域の音楽事業のサポート、音楽の学習指導、音楽イベントの企画からコーディネイトまで、また子どもから高齢者の方に至るまで、地域の人々の幅広い音楽ニーズに応えることができます。
A級
・音楽の各種団体の組織を運営できる
・地域の音楽文化・教育の諸事業を企画・運営できる
・関係者に対して、指導・助言を行うことができる
B級
・地域の学習の場で、より高度な個人及び集団の学習活動が支援できる
・地域社会における音楽諸活動にも積極的に参画し支援できる
C級
・地域の学習の場で、初心者の基礎指導ができる
・音楽する楽しさを教え、学び方の指導ができる
最短4年で生涯学習音楽指導員A級の資格を取得することができます
生涯学習社会が求める音楽指導員とは
国立教育政策研究所名誉所員・星槎大学特任教授 川野邊敏
生涯学習音楽指導員の役割は、ひとくちで言って「音楽の生活化」の先導者であるということです。まず、次代を担う青少年が学校の授業やクラブ活動だけではなく、地域や家庭の中で音楽を楽しむ生活ができるよう指導してあげて欲しいものです。子どもたちの心豊かな成長に音楽は欠かせない重要な役割を果たすものだからです。
また、文化センター・公民館・開放された学校などで、子どもから高齢者に到るまでいろいろな世代の人たちに音楽のすばらしさを実感してもらえるよう指導したり、その人たちが音楽を通じて仲間をつくり、明るい文化的な地域づくりを行えるよう支援・指導してください。地域の福祉施設などにも足を運び、生きる希望の火を灯していただくのも重要な仕事ですし、地域にある音楽団体やグループ活動や運営についての相談役や調整役、トレーナーなどとしても大いに活躍して欲しいものです。
更に、皆さんには「音楽の町」づくりの中心的役割も期待されています。地域の中で音楽イベントを企画・演出したり、音楽関係のリーダーなどを養成するような活動も行って欲しいと思います。「みんなの音楽」「生涯学習としての音楽」の実現が、生涯学習音楽指導員の手にゆだねられているのです。
東京経済大学客員教授・放送大学非常勤講師
公益財団法人音楽文化創造理事 久保田慶一
最近キャリア論が盛んである。キャリアとはその人が描く人生の軌跡であって、決して職場で出世することばかりではない。音楽でキャリア形成することも可能だ。しかしこれまでのように、音楽「で」何かしらの仕事をするだけでのキャリア形成も難しい時代になった。むしろ、ワークライフバランス(仕事と生活のバランス)を考えて、そのなかにいかに音楽活動を意味づけていくかが大切である。音楽「で」生きるのではなく、音楽「に」生きることで、音楽のキャリアを形成していくことが、これからの時代には求められるであろう。生涯学習音楽指導員の養成講習は、みなさんが音楽「に」生きて、音楽のキャリア形成を手助けします。
講習会 / 講座内容
2017年4月からC級およびB級の講座の開講は休止、2020年度からA級講座の開講は休止しております。今後の開講は未定ですが、生涯学習音楽指導員の名称、資格は今後も引き続き継承してまいります。カリキュラム
A級
生涯音楽学習総合研究
基盤研究 | [1]生涯音楽学習の現状と課題 | 4 |
---|---|---|
[2]地域(生活圏)レベルにおける生涯音楽学習の現状と課題 | 4 | |
プロジェクト研究 | [1]地域における音楽の諸分野の生涯学習及びその施設の運営等の現状と課題 | 6 |
[2]音楽の生涯学習やイベント等の企画立案 ~プレゼンテーションの指導とプレゼンテーション~ | 10 | |
修了研究 | [1]個別の地域を対象とした課題研究 | 10 |
[2]修了研究個別指導 | 10 |
合計時数 | 44 |
---|
B級
生涯学習関係論
生涯学習の基礎 | [1]幼児から青少年の生涯学習 | 2 |
---|---|---|
[2]成人から高齢者の生涯学習 | 2 | |
[3]ソーシャルビジネスとNPO活動 | 2 | |
地域社会の生涯学習 | [1]生涯学習関連施設論 | 2 |
方法と計画 | [1]企画書作成の方法 | 2 |
[2]地域音楽活動の実際 | 2 | |
グループの学習と運営 | [1]生涯学習のマネジメント | 4 |
[2]グループ活動のマネジメント | 4 |
音楽学習関係論
人間、社会、音楽 | [1]ミュージックセラピー概論 | 2 |
---|---|---|
音楽指導法と著作権 | [1]鑑賞法特論 | 2 |
[2]音楽学習とマルチメディアの活用 | 4 | |
[3]知的財産法概論 | 2 | |
音楽学習法 | [1]身体表現とコミュニケーション | 4 |
[2]総合研究事前指導B | 2 | |
コラボレーションと合唱 | [1]コラボレーション論 | 2 |
[2]コラボレーション演習 | 4 | |
[3]合唱演習(手話合唱など) | 4 | |
民族楽器演習 | [1]民族楽器演習 | 4 |
生涯音楽学習総合研究
1.調査レポートB(広域レベルの生涯音楽学習) | 5 | |
2.課題レポートB(企画と立案) | 10 |
合計時数 | 65 |
---|
C級
生涯学習関係論
生涯学習の基礎 | [1]生涯学習音楽指導員の役割 | 2 |
---|---|---|
[2]生涯学習概論 | 2 | |
地域社会の生涯学習 | [1]生涯学習のための行政 | 2 |
[2]文化芸術振興のための行政 | 2 | |
[3]生涯音楽学習の実践と地域社会 | 2 | |
方法と計画 | [1]学習方法概論 | 2 |
[2]生涯学習事業計画 | 4 | |
グループの学習と運営 | [1]グループ学習法演習 | 4 |
音楽学習関係論
人間、社会、音楽 | [1]生涯発達と音楽学習 | 2 |
---|---|---|
[2]民族文化としての音楽 | 2 | |
[3]ポピュラー音楽概論 | 2 | |
アートマネジメント | [1]アートマネジメント概論 | 2 |
[2]音楽産業概論 | 2 | |
音楽学習法 | [1]論文作成演習 | 2 |
[2]総合研究事前指導C | 2 | |
[3]生涯学習と音楽指導C | 2 | |
グループダイナミクスと 合奏 | [1]グループダイナミクス論 | 2 |
[2]グループダイナミクス演習 | 4 | |
[3]合奏演習 (パーカッションアンサンブルなど) | 4 | |
和楽器演習 | [1]和楽器演習 | 4 |
生涯音楽学習総合研究
1.調査レポートC(居住地域レベルの生涯音楽学習) | 5 | |
2.課題レポートC(現状と課題) | 10 |
合計時数 | 65 |
---|
※「総合研究事前指導C」及び「総合研究事前指導B」をご欠席された場合、各レポート課題に進むことができませんのでご注意ください。