中学校の部活動は、これまで学校の先生方が中心になってその指導を担って来られました。昨今注目を集めている働き方改革の一環として、教員の残業の原因の一つとなっている部活動指導を地域と連携した形に変えて教員の負担を軽減しようという方向性が文部科学省から打ち出されました。
まずは、令和7年度(2025年度)までに土、日、祝日での部活動に教員が関わらなくても良い環境の整備が求められています。音楽文化創造も文化庁の委託を受けて、昨年度全国7団体と連携して実証事業を行いましたので、その取り組みに関して順次レポートして参ります。第6回は山形県山形市の楽器店株式会社富岡本店が運営主体の「ほっとなる吹奏楽部」の取組レポートです。
活動当初は事業課題に対する認知度が低かったものの、地域へのPRを通じて、市民や現場当事者からのサポートを得ることができました。今後は地域施設や他団体とのコラボレーションを検討しています。
ほっとなる吹奏楽部は、異年齢混合型の地域文化クラブとして、中学生や一般の参加者が楽しく活動できる環境を提供しています。今後も地域全体での課題共有と連携を強化し、持続可能な文化芸術活動の推進を目指します。
●【部員募集!】ほっとなる吹奏楽部
https://www.tomioka.co.jp/information/3763/
まずは、令和7年度(2025年度)までに土、日、祝日での部活動に教員が関わらなくても良い環境の整備が求められています。音楽文化創造も文化庁の委託を受けて、昨年度全国7団体と連携して実証事業を行いましたので、その取り組みに関して順次レポートして参ります。第6回は山形県山形市の楽器店株式会社富岡本店が運営主体の「ほっとなる吹奏楽部」の取組レポートです。
【ほっとなる吹奏楽部の取組レポート】
1)基本情報
ほっとなる吹奏楽部は、株式会社富岡本店が運営する異年齢混合型の地域文化クラブです。活動場所は小規模ホールや練習室を利用しており、参加人数に合わせた施設規模の手配が行われています。2)活動概要
大人メンバーによる活動母体への学校生徒の受け入れ
株式会社富岡本店は、休眠層や個人活動層を中心とした大人メンバーによる吹奏楽の活動を行ってきました。そこへ学校生徒の希望者を受け入れ、地域文化クラブとして活動が始まりました。活動は月三回の日曜祝日に行われ、月2回は指導者による指導合奏、月1回は個人練習が実施されています。活動当初は事業課題に対する認知度が低かったものの、地域へのPRを通じて、市民や現場当事者からのサポートを得ることができました。今後は地域施設や他団体とのコラボレーションを検討しています。
プロ講師による指導体制
指導者は音楽教室のプロ講師2名を起用し、量と質の両面で手厚い指導が行われています。体系的に楽しみながら上達できる環境を整えることで、参加者の満足度を高めています。情報交換と関係者会議
本事業のノウハウを自治体組織と共有できるよう、情報交換に努め、関係者による会議も複数回開催されています。活動財源
ほっとなる吹奏楽部は、文化庁事業委託費と、参加者からの参加費(一般1,500円、学生1,000円)で運営されています。3)成果
児童・生徒への指導
活動日は既存の部活動と被りにくい日曜祝日に設定し、プロ講師による分かりやすく楽しい指導が行われました。これにより、途中離脱することなく活動を終えることができました。運営上の工夫
活動時間をコミュニティとしての時間とし、メンバー内のコミュニケーション機会を創出しました。その結果、自主的な食事会が開かれるなど、参加すること自体に価値を見出すことができました。5)課題と今後の方針
既存の学校部活動との交流
各学校への対面ヒアリング調査を行い、他校生徒や大人参加者との合同型練習会を検討しています。将来への継続的なコミュニティ構築と情報発信
SNSアカウントを設立し、保護者コミュニティへの発信を行うことで、継続的なコミュニティの構築を目指しています。社会課題としての関心支援の醸成
地元新聞社からの継続取材や地域企業への支援依頼を行い、社会課題としての関心を醸成しています。ほっとなる吹奏楽部は、異年齢混合型の地域文化クラブとして、中学生や一般の参加者が楽しく活動できる環境を提供しています。今後も地域全体での課題共有と連携を強化し、持続可能な文化芸術活動の推進を目指します。
●【部員募集!】ほっとなる吹奏楽部
https://www.tomioka.co.jp/information/3763/