生涯学習音楽指導員

活動事例
【事例紹介】アラフィフスタートの演奏活動、これが私の「生涯学習」

生涯学習音楽指導員 愛知県 中塚三貴子さん

■ 活動テーマ:アラフィフスタートの演奏活動、これが私の「生涯学習」
■日時:2017年より現在
■場所:「スタジオフィオリーレ」、「文化のみち百花百草」
■対象:名古屋市および周辺市町村、一般市民

■ 活動内容

【1.活動を始めたきっかけ】

学生時代から30年以上音楽指導の仕事に携わりつつ、演奏や生徒とのコンサートを続けてきました。人生折り返し地点となった50歳の時、「これからの人生で、自分が本当にやりたいことは何か」自問自答した結果「今まで身近に音楽を聴く機会がなかった地域の人々に、生演奏を通して音楽の素晴らしさを伝え喜んでもらいたい」という気持ちがあることに気付いたのがきっかけです。

当初自分一人で活動しようと考えましたが、今まで合唱や吹奏楽等、さまざまなアンサンブル経験を通してその喜びがあり、ソロ演奏だけではなくアンサンブルも取り入れたプログラムの方が良いとの企画に行きつきました。

【2.「らび♪ぱん」結成】

小学生の頃からの友人で自分の教室の発表会で、時々賛助出演してくれるアマチュアマンドリン奏者 Sさんに私の趣旨を話したところ、快く引き受けてくれ「らび♪ぱん」というアンサンブルユニットを2017年11月に結成いたしました。

「らび♪ぱん」の名前の由来は、マンドリン奏者のSさんが自宅でうさぎを飼っているほどのうさぎ好き。そして私は動物園のパンダニュースを追うほどのパンダ好きのため、Rabbit & Panda。これをユニット名に取り入れて「らび♪ぱん」と命名しました。(♪を入れたのは音楽ユニットであることを伝えるためです。)

【3.具体的な活動内容】

(1)マンドリンとピアノのアンサンブルの魅力

17世紀中ごろイタリアで発祥したマンドリンは、カンツォーネのような明るい曲調や、演歌のような短調のメロディとも親和性があり、コロコロというトレモロが独特な情感や愛らしさを表現できます。

シニア世代には古賀メロディ等は親しみがあり、若い世代にとっては新鮮な楽器と音色であり、幅広い世代に受け入れやすい楽器です。メロディと伴奏を一人で演奏する事が出来ますが、ピアノとのアンサンブルで、自分たちのユニットにしか出せない音の世界を狙っています。

選曲の際は、滝廉太郎『花』、唱歌『紅葉』等、子どもの頃に聴いた事のある既知曲や中島みゆきの『時代』、一青窈の『ハナミズキ』等のポップスを中心に、クラシックやマンドリンのオリジナル曲も取り入れています。

(2)活動実績

○2017年12月2日 スタジオフィオリーレにて「らび♪ぱん Winter Concert」

第一回は2017年12月に、メンバー二人の育った名古屋市中村区にある「スタジオ フィオリーレ」にて開催。単独コンサートを開くノウハウがほとんどない中で必死に企画開催をしたことが、来場されたお客様に好意的に迎えていただけました。

当初はこの1回の公演だけを考えていましたが、お客様に拍手喝采をいただいたことや来られなかった方から「次はぜひ」という声をいただき、第一回の反省会のあと、持続的なユニット活動へと目標が変わり、2019年3月の「らび♪ぱん さくらコンサート」の開催へとつながりました。

○2019年3月27日 文化のみち 百花百草にて「さくらコンサート」

2020年11月7日文化のみち 百花百草にて らび♪ぱん 小さな秋の演奏会

「さくらコンサート」の内容、開催場所の「文化のみち 百花百草」のロケーションの良さも好評であったこと、またユニットとしてさらに演奏したい曲、聴いていただきたい曲がたくさん出てきたことで、新たに2020年6月に「らび♪ぱん あじさいコンサート」の企画を立ち上げました。

ところが、新型コロナウイルスの影響で、緊急事態宣言発令に伴う会場閉鎖のため6月の実施が危ぶまれました。会館担当者との協議の結果、残念ながら11月7日に延期しました。

企画も変更して「らび♪ぱん 小さな秋の演奏会」として、コロナ感染対策も充分に行い開催しました。

<若い世代との交流>
今回のコンサートでは2019年の「さくらコンサート」でサポートメンバーとしてマンドリンのSさんの長女Mさん(岐阜大学ギターマンドリン部出身)がギターで賛助出演してくれました。それがきっかけとなり、Mさんの友人でアマチュアコントラバス奏者のK氏も参加してくれました。

20代の若い方との共演、ギターやコントラバスが加わったことにより音色の幅が広がり、私たち自身もアンサンブルの響きを楽しみながら学ぶことも多かったです。

お客様からは「新型コロナウイルスの少し収まった時期で、コンサートを聴くことが出来て良かった、癒された」とお言葉をいただきました。演奏者としては、今後の活動の励みとなりました。

その他には、2020年2月28日、29日の2日間、いけばな小原流名古屋支部の奥田豊賀先生、筧久仁子先生、佐藤豊正先生の三人展「春 燦燦」にてBGM演奏をさせていただきました。

該当記事
https://rabbitpanda.amebaownd.com/posts/7179478

●文化のみち 百花百草
https://bunkanomichi-hyakkahyakuso.jp/

【4.課題】

下記の4点が大きな課題です。今後継続していく上で検討いています。

  1. 会場
    ピアノが設置されていない会場に外部よりピアノを運び込むと、借用料+運送費が大きく負担となるため、「ピアノが常設されている会場」を探さなければならない。
  2. スタッフ体制
    自分たちが演奏に集中するためには、会場設営や当日の受付等の運営面のサポートができる人材の発掘と育成。
  3. プログラム構成
    選曲に偏りがないよう、またアンサンブルでは演奏効果が出る曲を研究し、それに伴ってレパートリーをさらに増やす必要がある。
  4. 動員
    通常の動員も大きなポイントだが、昨年からの新型コロナ対策もあり、会場の客席数に制限がかかり友人・知人以外の新たな客層をなかなか呼び込めない。
    現在、コンサートの入場料を「無料」に設定しており、会場費やチラシ、プログラムの費用はメンバー間で折半している。今後実施会場によって費用がかさむ場合、有料にするかどうか、という課題がある。(現在は、メンバーの片方がアマチュアのため入場料有料化をすすめていない)

【5.抱負】

今後も1年~1年半サイクルで継続して開催して行きたいと思います。ユニットの目標としては、小規模ですが地域の方々が身近なところで気軽にソロ、さまざまな楽器のアンサンブル両方が聴けるコンサートの場を提供し、日常生活の中に音楽がある環境を作っていく事です。

それに基づき演奏者としてはレパートリーを増やし、外部からの依頼にも対応できるように自分たちの演奏技術を磨いていくこと、 コンサート活動継続そのものが私たち自身の「生涯学習」だと考えています。

●らび♪ぱん 公式ホームページ(活動記録)
https://rabbitpanda.amebaownd.com/

今後の開催については、2021年12月11日(土)に、前回と同じ「文化のみち 百花百草」でのコンサートを予定しています。

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