全国生涯学習音楽指導員協議会 大阪支部会員
くつろぎミュージック合同会社代表社員 吉田寛子さん
■活動テーマ:個人事業から会社設立へ
「音楽を通し、世代を超えて心と心を通い合わせる」
■活動期間:2010年~現在。
■主な活動場所:豊中市くつろぎミュージック合同会社本社、くつろぎ音楽教室
■対象:0歳児から100歳まで。
■活動内容
しかし、世の中…特に多くの音楽教育の場では、歌や演奏の技術向上を重視していて、生きる力につながる音楽の本質がどこか見失われているように思えてなりませんでした。能力のみが優先されてしまうと、気軽に音楽を親しみたいという大人や、増えつつある高齢者層は置いてきぼりにされます。
高齢化社会になった今の日本、地域での高齢者の孤立・孤独の問題に、音楽で何か貢献することはできないだろうかと考えていた時、「生涯学習音楽指導員講座」を知り受講しました。そこには、私が抱えていた問題意識への回答につながる何かがあるように感じたことをはっきりと覚えています。資格を取得後、それを実際に地域で活かせる道を模索し、行動を始めました。
これが現会社の前身であるシニア世代を対象にした「音楽サロン くつろぎ」です。しかしもちろん、起業経験が無い私でしたので、当初は何をどうして良いか全くわからず戸惑うばかりで、初歩から指導を受けました。まさに0からのスタートでした。
2013年9月に当センターを卒業し、活動の拠点を現住所に移しました。現在の拠点で、対象を子供にも広げ、くつろぎ音楽教室も始めました。創業から12年を経た2021年4月、くつろぎミュージック合同会社として法人化を果たし、新たなスタートを切りました。コロナの影響もあり、それまでの個人事業主という立場だけでは活動の幅に限りがあり、また地域、行政、民間事業者に対してより信用信頼を得るためにも会社組織を作る事が重要と考えたからです。
シニアの方々の多くは、音楽への憧れを抱かれ「弾けるようになりたい」「歌えるようになりたい」という強い想いをお持ちです。 音楽でくつろぐことを体験していただきつつも、一方でその真摯な想いにお応えすべく、私たちも真剣に指導いたします。
<指導にあたっての留意点>
本人に合った目標を設定し、その方のペースに寄り添い、達成した喜びを一緒に分かち合わせていただくことを大切にする。
このような「人生の彩」こそ、シニア向けレッスンを通して私たちが共に目指したいと願うことです。
幼稚園、小中学校での音楽教育は、より充実されて来ています。またメディアを通して多様な音楽を聴く機会も増え、50歳代以下の方々は物心ついた時からウォークマンなどでいつでもどこでも好きな音楽を聴ける環境にもありました。学生時代からバンドを組んで演奏を楽しんでいた方も多数おられます。
環境と経験により音楽に対するニーズはたいへん多様であると言えます。その事から、クラシック、ポピュラー、ジャズ、J.POP、歌謡曲等幅広い音楽に対応できるようにしています。
<指導にあたっての留意点>
一人一人の音楽への想いをしっかりと把握するところから始めます。そして、その実現に向けて寄り添い共に歩んでいくことが基本方針です。
また、音楽を学ぶことが音楽の世界で完結するのではなく、自身の日常の世界に大きな喜びや感動をもたらされることも、大人向けレッスンの目的のひとつです。
このように、大人の方々が音楽によってご自身の日常を充実させられることが、私たちの大人の会員向けレッスンの目指すところと言えます。
「くつろぎ」では、音楽は画一的な規範を押し付けるものではなく一人一人の個性を尊重し、理解を持って子供たちに向けたレッスンを行なっています。その結果、学校にいくのはどうしても嫌だが、毎週のピアノのレッスンは楽しみで、家と学校以外に自分の居場所があると感じる子供もいます。
また、ある子供はなんとなく虚無的な気持ちで生きてきたけれど、音楽に触れるうちに「なりたい自分を見つけることができた」と言ってくれました。この様な子供たちが、音楽を通じて社会との接点を少しずつ増やし太くしつつ生きる喜び生きる力を見出していってくれることを願ってやみません。
また、他のスタッフが子供のレッスンしている間、私は保護者とお話をするように心がけています。その中でレッスン以外のさまざまな相談を受けたりもして、彼女達の居場所にもなっていることを感じます。
赤ちゃんと音楽で遊ぼう「大阪府営服部緑地」では生後6か月~1歳半の赤ちゃんとその保護者の皆さんを対象にイベントを定期的に行っております。赤ちゃんが楽しめるのはもちろんですが、子育て中の保護者の方々の交流や皆さんが、ゆったりとくつろげる音楽空間になるよう心がけています。
今、私たちはようやく目覚め始め、障がいを持つ人たちも地域で共に生き生きと過ごせる社会を目指しています。そして音楽は、その先駆けであるべきだと私は思っています。
「くつろぎ」では、自立支援拠点での知的障がい者や自閉症児などへの音楽教室を続けています。また、「くつろぎ」でハンドベルのレッスンを受けておられる会員が自分たちの勉強のためと主に視覚障がい者のハンドベル教室の講師になって指導するなども積極的に行なっています。 音楽に触れ、前回のご訪問よりも上達している喜びは、全ての人に共通する素晴らしい経験だと感じます。
実は、2020年1月16日から2月17日までのアジアクルーズにも私は乗船しており、クルーズ中の船内で横浜港に停泊したダイヤモンドプリンセス号のニュースを知りました。日本にいる皆さんにもご心配をおかけしました。
クルーズ船では、何日間もほぼ生活を一緒にしている感じになりますので、お客様の声を始め、クルーの方々、全国から集まってくる(エンターさん?)たちの声に耳を傾け、情報をつかみ、コミュニケーションをとるよう気を付けています。
「くつろぎ」のシニア会員の皆さんも短期間の国内クルーズにはお客様として同行してくださいます。クルーズ客船の会社も顧客が増え、とても喜ばれます。
「とよなか夢基金」という助成金を数年に渡り利用し、その関係で役所の方々と顔見知りとなりました。2010年、とよなかインキュベーションセンターに「音楽サロン くつろぎ」を個人事業で起業したことで、今度は音楽事業者として認知してもらいました。
事業の基盤は、音楽をボランティア活動と産業振興の二つの方向からアプローチしていった事です。行政との関わりの他に民間事業者や企業と積極的に協働活動を行い、実績を積み重ねていくうちに、周りからも評価されたように思います。そう感じるまで、約10年かかりました。
その第一歩として若い世代が各地域で活動できる環境の基盤作りをしたいと思っています。彼らの優れた演奏技術やノウハウを生かし、地域の人々に貢献し、その対価として収入を得られる社会構造にする事を忘れてはなりません。
当社が率先して地域の人々へ還元し、社会から認知されるためにはどうしたら良いか、日々試行錯誤を続けています。その中に次のステップとして「株式会社を作ること」も候補の一つにあります。
経営理念にもあるように、音楽で日本中の人々に音楽の楽しさを伝え、生活に潤いをもたらし、充実した人生を送っていただきたい。そのためには若い世代にこの活動を伝えていく義務と責任があると考えています。会社設立をしたからにはなおさらです。
●くつろぎミュージック合同会社本社
URL:https://kutsurogi-music.com
〒560-0033 大阪府豊中市蛍池中町3-8-8
くつろぎミュージック合同会社代表社員 吉田寛子さん
■活動テーマ:個人事業から会社設立へ
「音楽を通し、世代を超えて心と心を通い合わせる」
■活動期間:2010年~現在。
■主な活動場所:豊中市くつろぎミュージック合同会社本社、くつろぎ音楽教室
■対象:0歳児から100歳まで。
■活動内容
1. 起業した背景と目的
(1)音楽の素晴らしさを全世代へ
長い間、子供たちにピアノを指導してきた中で、私は一つの問題意識を抱き続けていました。音楽は、声や楽器によって奏でられる美しい音によって人の喜怒哀楽を表し、心を慰めたりくつろがせたり、鼓舞したりし、生きる力を湧き上がらせます。しかし、世の中…特に多くの音楽教育の場では、歌や演奏の技術向上を重視していて、生きる力につながる音楽の本質がどこか見失われているように思えてなりませんでした。能力のみが優先されてしまうと、気軽に音楽を親しみたいという大人や、増えつつある高齢者層は置いてきぼりにされます。
高齢化社会になった今の日本、地域での高齢者の孤立・孤独の問題に、音楽で何か貢献することはできないだろうかと考えていた時、「生涯学習音楽指導員講座」を知り受講しました。そこには、私が抱えていた問題意識への回答につながる何かがあるように感じたことをはっきりと覚えています。資格を取得後、それを実際に地域で活かせる道を模索し、行動を始めました。
(2)起業するにあたって
2010年4月に以前から知っていた豊中市の施設である「とよなかインキュベーションセンター(現、とよなか起業・チャレンジセンター)」に入居し、個人事業主として起業しました。これが現会社の前身であるシニア世代を対象にした「音楽サロン くつろぎ」です。しかしもちろん、起業経験が無い私でしたので、当初は何をどうして良いか全くわからず戸惑うばかりで、初歩から指導を受けました。まさに0からのスタートでした。
2013年9月に当センターを卒業し、活動の拠点を現住所に移しました。現在の拠点で、対象を子供にも広げ、くつろぎ音楽教室も始めました。創業から12年を経た2021年4月、くつろぎミュージック合同会社として法人化を果たし、新たなスタートを切りました。コロナの影響もあり、それまでの個人事業主という立場だけでは活動の幅に限りがあり、また地域、行政、民間事業者に対してより信用信頼を得るためにも会社組織を作る事が重要と考えたからです。
2. 法人化のポイント
- (1)ルールに則ることにより、意思決定や財務の公正性の実現と透明化を目指し、いつか社会の公器として信頼していただくに足る事業体になるためです。
- (2)個人事業主であった今まで、「くつろぎ音楽教室」は言わば自分のものでした。しかし法人である今はそうではなく、顧客のものであり社会のものです。 やめたいときにやめるということは許されません。逆に、私が代表に相応しくなくなったと社員や顧客に判断されたときには、然るべき手順によってやめさせられることもあるということも認識しています。
- (3)「くつろぎ音楽教室」が地域での役割を健全に果たしていくために、コロナ禍で困難を迎えている今こそ「覚悟」が必要であると考え、2021年度法人化に踏み切りました。
- (4)株式会社ではなく合同会社としたのは、株式会社がBtoBでの事業においてメリットを持つのに対し、合同会社は個人に対するサービス提供事業者向けであるとされているからです。 当社が顔を向けているのは、今までもこれからも一人一人の「人」です。その信念を見失わないための選択でした。不透明感に覆われた時代だからこそ、 これからも「決して変わらない原点」に立ち、変えるべきところは大胆に変えていき、さらに地域に貢献していきたいと思っています。
3.経営理念
【経営目標】
日本中の人々に、音楽の楽しさを伝え、生活に潤いをもたらし、充実した人生を送っていただけることを目標とする【信 条】
- お客様のことを第一に考え、信頼と満足を感じていただくことを喜びとします
- 全ての人々がより良いつながりを持てるよう誠意を持ってサポートします
- 音楽を通して地域社会の発展のために惜しみない協力をします
【コンセプト】
- 音友健楽(おんゆうけんらく)
- 音楽を通し、友と集い、健康を維持し、楽しく過ごす
4.事業内容
事業内容を大きく5つに分けてご紹介します。- シニア会員向けレッスン
- 大人の会員向けレッスン
- 子供、若者向けレッスン
- 障がいを持った人たち
- コンサート・イベントの企画実施事業
A.シニア会員向けレッスン
ご自身でサロンにお越しいただくことができるアクティブシニアの方々にはピアノや歌のレッスンを、施設などに入所なさっていてご自身での外出が難しい方々には出張でのレッスンを行っています。シニアの方々の多くは、音楽への憧れを抱かれ「弾けるようになりたい」「歌えるようになりたい」という強い想いをお持ちです。 音楽でくつろぐことを体験していただきつつも、一方でその真摯な想いにお応えすべく、私たちも真剣に指導いたします。
<指導にあたっての留意点>
本人に合った目標を設定し、その方のペースに寄り添い、達成した喜びを一緒に分かち合わせていただくことを大切にする。
- (例1)ピアノを全く弾いたことのなかった80歳代女性が、発表会でお孫さんの見守る中『エリーゼのために』をつかえながらも一曲弾き終えたときには、大きな喜びと感動を分かち合うことができました。
- (例2)68歳の男性は、学生の頃に聴いていたピアノを自分で弾きたいと思い立たれて0からピアノレッスンを始められ、その上歌いたいと歌のレッスンも意欲的にされ、最終的に弾き語りで聴衆者の前で披露されるまでになりました。未だにチャレンジは続いています。
- (例3)60歳代後半の女性は当初、真っ黒い服を着ていてうつむき加減で無表情な印象の方でした。しかしレッスンのある日、明るいピンクのカーディガンをお召しになってこられ、 皆が驚いて心から褒めたら、ストールや帽子などもお洒落になっていき、ピアノ弾くのでハンドケアもされるようになりました。そしておしゃれにも目覚め、いつしか表情豊かで明るく美しい方になられました。
このような「人生の彩」こそ、シニア向けレッスンを通して私たちが共に目指したいと願うことです。
B.大人の会員向けレッスン 対象:20代~50代
音楽に対しては、特に20歳という成人年齢や定年退職の年齢なども関係はありません。大学生を含む現役世代、つまり日常自分自身が責任を果たさなければならない層を大人と考えることにしています。 今の現役世代は、その上の世代よりは音楽に触れてきた機会が多いと思います。幼稚園、小中学校での音楽教育は、より充実されて来ています。またメディアを通して多様な音楽を聴く機会も増え、50歳代以下の方々は物心ついた時からウォークマンなどでいつでもどこでも好きな音楽を聴ける環境にもありました。学生時代からバンドを組んで演奏を楽しんでいた方も多数おられます。
環境と経験により音楽に対するニーズはたいへん多様であると言えます。その事から、クラシック、ポピュラー、ジャズ、J.POP、歌謡曲等幅広い音楽に対応できるようにしています。
<指導にあたっての留意点>
一人一人の音楽への想いをしっかりと把握するところから始めます。そして、その実現に向けて寄り添い共に歩んでいくことが基本方針です。
また、音楽を学ぶことが音楽の世界で完結するのではなく、自身の日常の世界に大きな喜びや感動をもたらされることも、大人向けレッスンの目的のひとつです。
- (例1)40歳代男性であまり人前で話すことが苦手だった方が、ご自身を変えたいと願われ、歌の発声の基本から取り組まれた結果、司会者を務められるほど大きな声で堂々と人前で話すことができるようになり、お仕事の充実につながったということがありました。
- (例2)50歳代前半の男性は、元々合唱団に入っていて自分の歌うパートの部分をピアノで弾けるようになりたいと志してレッスンを始められました。 進んでいくうちに、弾けるようになったら歌えなくなったり等、山あり谷ありでしたが、それを共に乗り越えていくうちに、できるということ以上に音楽そのものを楽しまれるようになりました。
- (例3)40歳代の薬剤師の女性は、ハンドベルの講習を受けられつつ、他のくつろぎ会員の方々にお薬のアドバイスをするようになられました。そこで、その方の専門知識を活かした健康に関する講習会も開催するに至っています。 その他、ネイルをご趣味にされておられる方、手芸を得意にされておられる方などが「くつろぎ」の居場所を利用してミニ教室や自主セミナーを開き、それぞれが交流されておられます。
このように、大人の方々が音楽によってご自身の日常を充実させられることが、私たちの大人の会員向けレッスンの目指すところと言えます。
C.子供・若年層向けレッスン
近年顕在化している問題の一つに、子供の不登校があります。私たちの社会では長い間、学校に通わせることが正しいとされてきました。しかし、そのために個性を押し潰され、人生の可能性を封じられた子供たちが少なくありません。「くつろぎ」では、音楽は画一的な規範を押し付けるものではなく一人一人の個性を尊重し、理解を持って子供たちに向けたレッスンを行なっています。その結果、学校にいくのはどうしても嫌だが、毎週のピアノのレッスンは楽しみで、家と学校以外に自分の居場所があると感じる子供もいます。
また、ある子供はなんとなく虚無的な気持ちで生きてきたけれど、音楽に触れるうちに「なりたい自分を見つけることができた」と言ってくれました。この様な子供たちが、音楽を通じて社会との接点を少しずつ増やし太くしつつ生きる喜び生きる力を見出していってくれることを願ってやみません。
また、他のスタッフが子供のレッスンしている間、私は保護者とお話をするように心がけています。その中でレッスン以外のさまざまな相談を受けたりもして、彼女達の居場所にもなっていることを感じます。
赤ちゃんと音楽で遊ぼう「大阪府営服部緑地」では生後6か月~1歳半の赤ちゃんとその保護者の皆さんを対象にイベントを定期的に行っております。赤ちゃんが楽しめるのはもちろんですが、子育て中の保護者の方々の交流や皆さんが、ゆったりとくつろげる音楽空間になるよう心がけています。
D.障がいを持った人たち
豊中市からの依頼を受け、障がい者施設で出張イベントや教室を行っています。障がいと言っても、さまざまなものがあります。それは、神様が一人一人にお与えになった個性であるはず。しかし、私たち人間社会の愚かさはそれを生きづらさにしてきました。今、私たちはようやく目覚め始め、障がいを持つ人たちも地域で共に生き生きと過ごせる社会を目指しています。そして音楽は、その先駆けであるべきだと私は思っています。
「くつろぎ」では、自立支援拠点での知的障がい者や自閉症児などへの音楽教室を続けています。また、「くつろぎ」でハンドベルのレッスンを受けておられる会員が自分たちの勉強のためと主に視覚障がい者のハンドベル教室の講師になって指導するなども積極的に行なっています。 音楽に触れ、前回のご訪問よりも上達している喜びは、全ての人に共通する素晴らしい経験だと感じます。
E.コンサート・イベントの企画実施事業
(1)クルーズ船での音楽教室(国内外クルーズ)
2018年からは国内・海外のクルーズ船でも音楽教室をしています。クルーズ船「ぱしふぃっく びいなす」の船内で、健康音楽教室(ピアノや歌の指導、ボイストレーニングなど)の船内イベントの(エンター?)として乗船しています。実は、2020年1月16日から2月17日までのアジアクルーズにも私は乗船しており、クルーズ中の船内で横浜港に停泊したダイヤモンドプリンセス号のニュースを知りました。日本にいる皆さんにもご心配をおかけしました。
クルーズ船では、何日間もほぼ生活を一緒にしている感じになりますので、お客様の声を始め、クルーの方々、全国から集まってくる(エンターさん?)たちの声に耳を傾け、情報をつかみ、コミュニケーションをとるよう気を付けています。
「くつろぎ」のシニア会員の皆さんも短期間の国内クルーズにはお客様として同行してくださいます。クルーズ客船の会社も顧客が増え、とても喜ばれます。
(2)会員制ホテル、民間施設でのイベント、コンサート
音楽イベントやコンサート依頼も受けています。「くつろぎ」会員の方のご紹介やホームページやSNSからのお問い合わせをいただくのですが、そのイベントでの演奏者を探して演奏依頼をするときに、生涯学習音楽指導員協議会のネットワークは私の最大の協力者となっています。いろいろなノウハウをお持ちの先生方からさまざまなアイデアやご提案をいただき、お仕事をしてくださいます。安心してお任せでき、毎回とても好評です。F.その他行政との連携
私は当社の他にも豊中市市民公益活動団体「ハンドベルチーム myu -みゅう-」の代表もしています。もともとは自宅ピアノ教室の生徒さんを中心に構成されてボランティア団体です。2001年から豊中市の主催するイベントに参加したり学校や公民館、高齢者施設などでハンドベルの体験型コンサートをしています。「とよなか夢基金」という助成金を数年に渡り利用し、その関係で役所の方々と顔見知りとなりました。2010年、とよなかインキュベーションセンターに「音楽サロン くつろぎ」を個人事業で起業したことで、今度は音楽事業者として認知してもらいました。
事業の基盤は、音楽をボランティア活動と産業振興の二つの方向からアプローチしていった事です。行政との関わりの他に民間事業者や企業と積極的に協働活動を行い、実績を積み重ねていくうちに、周りからも評価されたように思います。そう感じるまで、約10年かかりました。
5.今後の展望
最後になりますが、会社の事業を継続発展して行くには、若い世代に引き継いで行く組織体制を構築することが重要です。その為には志の高い若い音楽家や指導者の発掘と育成が事業内容の柱です。その第一歩として若い世代が各地域で活動できる環境の基盤作りをしたいと思っています。彼らの優れた演奏技術やノウハウを生かし、地域の人々に貢献し、その対価として収入を得られる社会構造にする事を忘れてはなりません。
当社が率先して地域の人々へ還元し、社会から認知されるためにはどうしたら良いか、日々試行錯誤を続けています。その中に次のステップとして「株式会社を作ること」も候補の一つにあります。
経営理念にもあるように、音楽で日本中の人々に音楽の楽しさを伝え、生活に潤いをもたらし、充実した人生を送っていただきたい。そのためには若い世代にこの活動を伝えていく義務と責任があると考えています。会社設立をしたからにはなおさらです。
●くつろぎミュージック合同会社本社
URL:https://kutsurogi-music.com
〒560-0033 大阪府豊中市蛍池中町3-8-8