活動事例

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【事例紹介】こどもミュージカルのパワーで地域に笑顔の花を咲かせよう!

地域音楽コーディネータ― 大分県佐伯市文化芸術振興計画推進会議委員
大分県佐伯市 浜田麻美さん

■活動テーマ:こどもミュージカルのパワーで地域に笑顔の花を咲かせよう!
①「タカラとワカ ~海を越える軌跡2020~」リハーサル風景
■日時:2018年~現在
■場所:佐伯市(さいき城山桜ホール・佐伯文化会館など)
■対象:小学1年生~高校3年生 約80名(演目によっては大人団員を含めて約100名)

■活動内容

1.私の音楽の原点

私は4歳の頃からヤマハ音楽教育システムで音楽を習い始め、小学校6年間は自作自演(自分で作曲した曲を自分で演奏)するコースに在籍し作曲する楽しさを経験しました。

中学高校は吹奏楽部で打楽器、そして専門学校ではレコーディングを学びました。考えてみればずっと音楽漬けの日々を送っていたと言えます。結婚、出産を期に、家でピアノを弾く程度の音楽との関わり方をしていました。

2010(平成22)年、佐伯市にコミュニティFMができると聞き、色々な音楽をお届けしたいという思いが湧き、パーソナリティーの仕事を10年間させていただきました。

2.活動を始めた背景

2014(平成26)年、佐伯市教育委員会の新規事業として表現教育事業である「佐伯市こどもミュージカル」が誕生しました。

この事業は、芸術を愛する心を育て、地域や世代を超えた仲間との交流を通じて、コミュニケーション力を磨きあい、伝え合う力を育みながら、次世代のリーダーの育成にも取り組んでいます。

その「佐伯市こどもミュージカル」の演者募集が市報に載り、音楽好きの次女が初年度から参加することになりました。「佐伯市こどもミュージカル」は毎年5月~6月頃に団員を募り、次年度からは三女も参加しています。

我が子達が活動していく中で私は保護者の立場でいたのですが、2018(平成30)年に大分県で開催された国民文化祭の佐伯市での演目に、作詞作曲をしてみませんかとお話をいただきました。そこで1曲作らせていただいたのがスタッフとして参加するきっかけとなりました。このことは私が幼少の頃から学んできた事が活かされる良い機会でした。

国民文化祭の数年前からは、団員保護者の方の中から衣装やメイクのお手伝いをする方が増え、仲間を通して作曲や演奏できる人が集い、気がつくと官民一体となって作り上げるような形ができてきたと思います。

●佐伯市役所
https://www.city.saiki.oita.jp/
●NPO法人さいき劇場・佐伯市子ども夢まちづくり実行委員会
http://saikigekijo.jp/
●佐伯市こども・市民ミュージカル インスタグラム
https://www.instagram.com/saikikodomomusical/

3.具体的な活動内容

(1)活動内容

現在、私はこの団体のために1演目に1曲程度の作曲を行っており、またスタッフとして主に公演当日のお手伝いをしています。ここ数年、1年間に平均で2つの演目を公演しており、演目に応じて出演する年齢層の幅が広がるため、大人演者が必要な時は私も出演することがあります。

<今まで私が楽曲提供した作品>
  • ・2018年11月 演目「タカラとワカ 海を越える軌跡」
    曲名『ご当地名物披露の歌』(作詞・作曲・編曲担当)
  • ・2020年3月(2020年11月に延期)
    演目「ボクとムーサの物語~百年の森 僕らと城山~」
    曲名『カラスの世界を再び』(作曲・編曲担当)
  • ・2021年1月(2021年3月に延期)
    演目「タカラとワカ ~海を越える軌跡2020~」
    ※2018年の作品を改訂して再演
    曲名『ご当地名物披露の歌』(作詞・作曲・編曲担当)
  • ・2021年12月公演予定
    演目「くぬぎの森の源兵衛~さいき なばの話」
    曲名『俺たちの挑戦』『仲間に』(作曲担当)

(2)参加者募集

「佐伯市こどもミュージカル」の参加募集については先にも書きましたが、佐伯市の市報に掲載されます。2021(令和3)年度からは文化芸術振興課が担当しています。1年毎に受け付けており、継続する方もあらためて申し込むような形になっています。

(3)練習にあたって

通常の練習は毎週金曜日の夜に行われており、演じる役によって終了時間が異なります。開始時間は午後7時で、小学低学年は午後8時半まで、主要メンバーは午後9時頃までです。練習時間は90分~120分間ほどになります。

また、夏休み等の長期休暇中は、講師の先生方のスケジュールによって、連日練習や土日の練習も加わることがあります。

公演日や練習スケジュールは事業の主催者である市(佐伯市役所文化芸術交流課)と事業を運営受託した地域の実行委員会(子ども夢まちづくり実行委員会)とで決めており、演目の場面に登場するメンバーが指定された日に参加する形です。

演目及び脚本、音楽、演出、舞台監督の決定も運営受託団体である地域の実行委員会が市に任されており、子どもの教育観点を鑑みた内容を選択し、それぞれ講師の先生方や、スタッフと協力し、役割の振り分けなどを行っています。

4.聴衆者や会場の反応

(1)参加者(演者)や保護者の反応

  • 「毎年30校近くの児童・生徒が集まることによって、学校学年に関わらず幅広く友達ができ、一つのものを一緒に作り上げていく過程が素晴らしい」
  • 「入会した当初は恥ずかしくて自分から話すことはできなかったけど、稽古の回数を重ねることによって自分から話をすることができるようになった」
    など。

(2)観客の反応

  • 「毎年楽しく見させていただいている」
  • 「とても元気をもらう」
  • 「このまま続いていってほしい」
    など。
    また、2020(令和2)年度の佐伯市文化芸術振興計画の策定に伴う市民アンケートでは、佐伯市を代表する文化芸術とは? の問いに、神楽に続く2番目にこどもミュージカルが多く書かれていました。

5.課題とその対策

(1)参加している演者へは・・・

我が子が参加している観点から感じたことは、ミュージカルに入っているということによって特別な何かをしているという偏見を持たれてしまうことです。 この偏見は、活動参加期間が長く続くことによって少しずつ薄れてくるようですが、まわりのお友達から異質なものだと捉えられがちのようです。

しかし、「コミュニケーション力を磨き、伝え合う力を育む」という表現教育の体現によって周りに理解をしていってもらうことが、しいては自分自身の個性を理解してもらうことに繋がるようなので、 金子みすゞの『私と小鳥と鈴と』に出てくる「鈴と、小鳥と、それから私、みんなちがって、みんないい。」のように、ミュージカル(音楽)の力によって、こども達や参加者のみなさんには、自分自身を磨いていってほしいと思います。

(2)運営面では

広報や収支、活動場所については文化芸術振興課の管理のもとに行われるので心配はありませんが、現在はコロナ禍の中での活動なので、実際に延期になった演目や公演場所を変更した演目などもあることから、予定通りに公演できることを前提に動くことだと考えます。

6.今後の抱負

私の今後の目標(抱負)としては、我が子が入団している間は保護者の立場も兼ねますが、こども達が覚えやすく、演じるシーンの雰囲気に合った曲を作るとともに、 こども達が仲間とともに歌ったり踊ったり演じたりする中から生まれるパワーで、周りの人を笑顔にしてもらうお手伝いをしていきたいと考えています。

また、2021年6月から「令和3年度佐伯市文化芸術交流ネットワーク会議」に参加させていただき、併せて佐伯市文化芸術振興計画推進会議委員の委嘱を受けました。音楽の力を身近に触れ、感じることができる企画を提案しながら地域音楽コーディネーターとしても活動していきたいと思っています。



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