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【事例紹介】出来ることからひとつずつ



出来ることからひとつずつ
【(公財)生田流正派邦楽会師範 木庭袋靖子さん(青森県)】

 生涯学習音楽指導員として地元である弘前市を中心に活動する現在、振り返ってみると指導員養成講習会の受講が今後の自分の人生を変える大きな第一歩でした。

受講を勧めたのは同じく邦楽に携わる母の勧めでしたが、指導員として活動していくという強い気持ちもなかったためC級・B級までは授業も受け身だったように思います。しかし受講生の中にはすでに各地の生涯学習音楽指導員研究会ネットワーク(以下:NW)で活動している方も多く、まだNWが設立されていない地域の私にとって様々な体験談は非常に興味深く、資格取得後の自分のあり方を深く考えるようになりました。 当初はB級までを考えていましたが、様々な刺激に触発されA級受講を決意しました。論文作成という大きな課題は非常に厳しい日々でしたが、ここで得た知識は今の私の活動を支える大きな自信となっています。

NWに所属していない私にとって地元での活動はゼロからのスタートでした。しかし「出来ることから一つずつ」というA級受講時の先生方のアドバイスから、まずは2009年文化庁の支援事業「伝統文化こども教室」を始め、夏には市の助成を得て「お箏セミナー」を開催しました。翌年には「ひろさき邦楽ふれあい交流事業」としてワークショップと「津軽の四季コンサート」を開催。これを機に行政や様々な人達との交流が生まれたことは大きな収穫でした。また2011年の弘前城築城400年祭記念事業では、津軽に受け継がれてきた様々な音楽を一同に会した「津軽の音」を実行委員長として多くの市民に紹介するという機会に恵まれました。

ゼロから始まった活動は毎回試行錯誤の連続ではありましたが、今小さな輪が少しずつ広がりつつあることを実感しています。全ては指導員資格取得から始まった私の活動は、今では邦楽という枠を超え様々なジャンルの音楽家達との交流も増え活動の輪が広がっています。この多彩な津軽の音楽文化を後世に伝えていくことがここ弘前での、私の役割であり使命であると信じています。

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