地域音楽コーディネーター 静岡県 山﨑 景さん
■活動タイトル 作曲家兼演奏家によるユニット『音の郵便屋さん』の活動
■日時:2021年5月30日
■場所:アクトシティ浜松 音楽工房ホール
■対象:一般 100名
■活動内容
二人とも楽器の演奏だけでなく作曲も行うので、その特色を活かして自作自演のコンサートをお客様にお届けする、というスタイルから、『音の郵便屋さん』というユニット名で活動を始めました。
はじめは普段生演奏を聴く機会のない方達に演奏会へ気軽に足を運んでもらい、リラックスして音楽を楽しんでもらえる事を目的に始めました。その後続けていく内に、自分たちの住む地域の人たちに音楽を通して交流が広がり元気になってもらいたいという気持ちが強くなりました。
今回は今まで開催した5回のコンサートの様子をご紹介いたします。
他、「音の郵便屋さん」テーマ曲を、2人の共作(メロディーを山﨑景、伴奏を川村菜穂子が担当)で発表。
他、花にまつわるクラシック曲、『ヴェルディの歌劇「椿姫」による幻想曲 作品18(ジュナン曲)』や、2人が好きで浜松市にゆかりのある作曲家、村松崇継、伊藤康英の作品も演奏しました。
*1『油山寺の伝説による音楽劇「照姫椿」』…昔、目の見えない照姫というお姫様が京の都に住んでいました。ある時、遠江という国に目の病気が治るというお寺があると噂を聞きます。家来とともにそのお寺に向かうと…ソプラノの美しく儚い声で照姫の感情を表現。
*2『浜松アマビエ物語』の概要
とある海のほとりの小さな村には、大地の精霊アマビコが隠れ住んでおりました。アマビコは地震や津波が起こると不思議な呪文を唱えて大地を鎮め、村一帯を守っておりました。ところがある日、これまでに経験したことのない大きな地震が村を襲います。 アマビコ1人の力では抑えきれず途方に暮れていたところ、天女アリエが舞い降りました。「かつての豊かな自然と人々の健康を、私の笛の音で取り戻してみせましょう。」そして……大地の精霊アマビコをマリンバ、天女アリエをフルートの音色で表現。
また、ゲストを呼んで豪華な内容にしたいこと、お客様にここまで続けてこられた感謝の気持ちを伝えたいことの2点を基盤に企画しました。
一部は打楽器奏者の齊藤珠希さんをお迎えし、ゲストステージ と新作初演に参加してもらう様に考えました。
二部は『音の郵便屋さん 総選挙』として、これまでに音の郵便屋さんで作曲・編曲・演奏してきた曲目からネット上で人気投票を行い、上位に挙がった曲を演奏するという内容にしました。
11月 企画立案
11月末〜12月 日程&会場決め
12月 チラシ作り、後援依頼の送付
2021年
また、個人の演奏活動も充実させ、地域の方々と積極的に関わり、音楽で街の活性化に貢献できたらと思います。
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「地域音楽コーディネーター」
■活動タイトル 作曲家兼演奏家によるユニット『音の郵便屋さん』の活動
■日時:2021年5月30日
■場所:アクトシティ浜松 音楽工房ホール
■対象:一般 100名
■活動内容
1.活動を始めたきっかけと目的
高校の先輩・後輩の間柄である(在学中の時期は同じではありませんが)作曲家の川村菜穂子さんとは、高校の卒業生同窓会コンサートで出会いました。その後、何度か演奏会やプライベートでお付き合いしているうちに意気投合し、2016年ユニットを組むことになりました。二人とも楽器の演奏だけでなく作曲も行うので、その特色を活かして自作自演のコンサートをお客様にお届けする、というスタイルから、『音の郵便屋さん』というユニット名で活動を始めました。
はじめは普段生演奏を聴く機会のない方達に演奏会へ気軽に足を運んでもらい、リラックスして音楽を楽しんでもらえる事を目的に始めました。その後続けていく内に、自分たちの住む地域の人たちに音楽を通して交流が広がり元気になってもらいたいという気持ちが強くなりました。
今回は今まで開催した5回のコンサートの様子をご紹介いたします。
2.音の郵便屋さんの内容
<Vol.1 12枚のポストカード>
1年12ヶ月、それぞれの月をテーマにした小品集「12枚のポストカード」を2人で6曲ずつ担当し、計12曲を作曲し初演いたしました。編成はフルートとピアノの二重奏だけでなく、フルートソロ、ピアノソロ、ピッコロとピアノという様に音色の変化を楽しんでもらいました。他、「音の郵便屋さん」テーマ曲を、2人の共作(メロディーを山﨑景、伴奏を川村菜穂子が担当)で発表。
<Vol.2 あなたへ送る5つのメロディー>
いちご(幸福な家庭)、スイトピー(門出)、アメリカンブルー(ふたりの絆)、キンセンカ(別れの悲しみ)、ネリネ(また逢う日を楽しみに)の5つの花の花言葉をテーマにした小品集「あなたへ送る5つのメロディー」を2人で2曲ずつ作曲し、自分が届けたい相手への気持ちを音楽に込めました。 「ネリネ」は来て下さったお客様へのメッセージソングとして、2人でリレー作曲に挑戦しました。他、花にまつわるクラシック曲、『ヴェルディの歌劇「椿姫」による幻想曲 作品18(ジュナン曲)』や、2人が好きで浜松市にゆかりのある作曲家、村松崇継、伊藤康英の作品も演奏しました。
<Vol.3 遠州三山> ゲスト:岡田眞弥さん(ソプラノ)
この年のみ会場を袋井市に変更。遠州三山―「法多山」「可睡斎」「油山寺」それぞれをテーマに作曲し発表。「油山寺」は、古くから伝わる『照姫椿』(*1)の伝説をもとに音楽劇を創作。脚本は川村が担当し、ゲストに地元出身のソプラノ歌手である岡田さんにも出演してもらいました。*1『油山寺の伝説による音楽劇「照姫椿」』…昔、目の見えない照姫というお姫様が京の都に住んでいました。ある時、遠江という国に目の病気が治るというお寺があると噂を聞きます。家来とともにそのお寺に向かうと…ソプラノの美しく儚い声で照姫の感情を表現。
<Vol.4 変奏曲「クシコス・ポスト」>※コロナ禍のためYouTube配信にて開催。
ユニット名にちなんだ「クシコス・ポスト=クシコスの郵便馬車(邦題)」(ヘルマン・ネッケ曲)を主題に7曲の変奏曲を作曲。「おかあさんへ、はじめてのてがみ」「好きな人へ卒業式のラブレター」のように、それぞれ手紙をイメージしたストーリー仕立てに仕上げました。 他、クラシックの2次創作をテーマに、ショパンのエチュード作品10-2「革命」とベートーヴェンのピアノソナタ第8番作品13「悲愴」をもとにそれぞれが作曲をし発表しました。<Vol.5 「浜松アマビエ物語」(*2)>ゲスト:齊藤珠希さん(マリンバ)
5回目の演奏会ということもあり、私たちのできる事を最大限に活かせる新作の音楽劇を創作。(脚本と朗読を川村が担当。)*2『浜松アマビエ物語』の概要
とある海のほとりの小さな村には、大地の精霊アマビコが隠れ住んでおりました。アマビコは地震や津波が起こると不思議な呪文を唱えて大地を鎮め、村一帯を守っておりました。ところがある日、これまでに経験したことのない大きな地震が村を襲います。 アマビコ1人の力では抑えきれず途方に暮れていたところ、天女アリエが舞い降りました。「かつての豊かな自然と人々の健康を、私の笛の音で取り戻してみせましょう。」そして……大地の精霊アマビコをマリンバ、天女アリエをフルートの音色で表現。
また、ゲストを呼んで豪華な内容にしたいこと、お客様にここまで続けてこられた感謝の気持ちを伝えたいことの2点を基盤に企画しました。
一部は打楽器奏者の齊藤珠希さんをお迎えし、ゲストステージ と新作初演に参加してもらう様に考えました。
二部は『音の郵便屋さん 総選挙』として、これまでに音の郵便屋さんで作曲・編曲・演奏してきた曲目からネット上で人気投票を行い、上位に挙がった曲を演奏するという内容にしました。
〇クラシック・ポップス・編曲部門:
- チャイコフスキー曲 バレエ音楽 作品71「くるみ割り人形」メドレー(川村編曲)
- 朝ドラメドレー(山﨑編曲)
- Earth(村松崇継曲)
〇オリジナル部門:
- ネリネ(音の郵便屋さん共作)
- 冏(まど)(山﨑作曲)https://youtu.be/Kx5frLHD3M4
- 音の郵便屋さん(音の郵便屋さん共作)
- 帰り道の途中で(山﨑作曲)
3.企画立案からコンサート当日までの流れ(2021年5月開催VOL.5の例)
2020年11月 企画立案
- テーマと全体概要、プログラム案構築。
- 収支予算書作成 収入はチケット売り上げとCDアルバムの売り上げ。前回までと違い、コロナ禍の演奏会ということで、動員数は100人以内に制限。チラシの印刷数も大幅に減らし、その分SNSなどでの告知を積極的にする事に。支出は会場費、ゲスト謝金、CD製作費、広告宣伝費他
11月末〜12月 日程&会場決め
- ゲスト、メンバーの都合を踏まえ、日程候補日を決め、会場「アクトシティ浜松 音楽工房ホール」を予約(ここは利便性と客席の配置が自由に決められることが利点)また逆算して新曲制作の締め切りを決定。
12月 チラシ作り、後援依頼の送付
- 新曲制作開始
2021年
1月4日 |
演奏会の詳細をSNSにて情報配信。 「音の郵便屋さん総選挙」開始。 |
---|---|
2月 |
練習開始 メンバーもしくはゲストの自宅にて、当日までで3回程度のリハーサル。 |
3月 |
CDアルバム制作のためのレコーディング実施。 受付・セッティングスタッフ依頼。チケット販売開始。 |
4月末 | 「音の郵便屋さん総選挙」総選挙締め切り、プログラム決定 |
5月30日 | コンサート当日 |
4.課題
(1)内容面
- プログラミングに関しては、新作初演や作品発表だけで構成すると、お客様が知らない曲ばかりになってしまうため、クラシックや流行りの曲などの既知曲を取り入れて、うまくバランスを取ることが大切だと感じました。
- 新曲初演が固いイメージにならず、楽しんでもらえるような企画を考えていきたいです。
(2)運営面
- コロナ禍のため動員数が制限されてしまうため、収入源が限られてしまいます。新曲を収録したCDアルバムや楽譜の出版などを、様々な広報宣伝媒体を使い積極的にアピールして行きたいと思います。
5.今後の抱負
「音の郵便屋さん」としては今後も引き続き新曲をたくさん作り、毎年定期演奏会を開催し、皆さんに喜ばれるコンサートにしていきたいです。また、個人の演奏活動も充実させ、地域の方々と積極的に関わり、音楽で街の活性化に貢献できたらと思います。
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