活動事例

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【事例紹介】大人の方に弦楽器の楽しみとアンサンブルの喜びを!「音楽室ハルモニア」

地域音楽コーディネータ―
ヴァイオリン&ヴィオラ奏者 神奈川県横浜市 引地希さん

■活動テーマ:大人の方に弦楽器の楽しみとアンサンブルの喜びを!「音楽室ハルモニア」
音楽室ハルモニア
音楽室ハルモニア
スタジオ全景
スタジオ全景
■活動開始年:2021年6月より現在
■場所:音楽室ハルモニア・スタジオ
■対象:中学生~大人まで 約13名ほど

■活動内容

1.活動を始めたきっかけ

1997年より現在までヤマハ音楽教室大人の音楽レッスン・バイオリン科講師として弦楽器指導を行っています。グループレッスン、セミナークラスで室内楽や弦楽合奏のクラスも担当し、初心者の初めの一歩から、経験者のアンサンブル指導など、ニーズに合わせた音楽の学び方や楽しみ方を追求してきました。

演奏家としては2005年に弦楽四重奏団を結成し、およそ10年に渡り横浜を中心にコンサート活動を行いました。またヴィオラとピアノの「デュオ・クオーレ」ではヴィオラの魅力を伝えるリサイタルを行い、横浜山手の西洋館等で数多くのコンサートを主催しました。

これまでの経験を活かし、大人の方が自分のペースで個人レッスンやアンサンブルを楽しめる場所を作りたいと考え、2021年「音楽室ハルモニア」スタジオを開設しました。

音楽室ハルモニアの活動内容は以下の4つです。
  1. ヴァイオリンとヴィオラの個人レッスン
  2. 室内楽を学ぶアンサンブルレッスン
  3. 音楽知識や楽典、簡単な和声を学ぶ音楽講座
  4. 主催イベント、講座(不定期)

2.受講者について

中学生以上の大人で自分の意志でレッスンに通える方を対象としています

<学生>

部活で弦楽器を弾いている方が中心です。部活だけではマスターしづらい基礎の奏法や、読譜力、楽典などの知識をレッスンしています。地元在住のヴィオラ在籍生が多く、通いやすい立地も魅力です。

<大人>

下記の様にさまざまな動機をお持ちです。
  • ・生活に少しゆとりが出てきたので長年の憧れだった弦楽器を演奏したい。
  • ・学生時代に演奏していた経験があり再開したい。
  • ・他の専門楽器があるけれど弦楽器を演奏してみたい。
ご自身の生活の中に音楽を取り入れ、演奏したいという方ばかりです。個人の演奏スキルを学びつつ、アンサンブル要素を早くから取り入れているので自然とアンサンブルに興味を持ち移行していく方、アマチュアオーケストラやアンサンブルで演奏することを目標に受講される方が多くいます。

子どものお稽古ごととしてのレッスンはしていません。理由は
  1. 大人のペースで楽しめるスタジオにしたい
  2. 大人と子供の指導法(メソッド)には大きな違いがある
  3. 在籍生同士のコミュニケーションを大切にしたい
実際に保護者より問い合わせをいただくことも多いのですが、スタジオの趣旨を説明しご理解をいただいています。

3.指導理念

  1. 音楽の技術だけでなく、音楽に関する文化を包括的に学び興味を持ってもらうこと
  2. 音楽を通じて新しい発見があること
  3. お互いを尊重し刺激を分かち合う関係を築くこと
技術の上達はもちろんですが、音楽を通じて健やかな人生を送り、充実した日々を送ることが大切です。音楽室ハルモニアでは生涯を通じて音楽に取り組む方を応援しています。指導もただその楽器の技術を習得するだけではなく、作曲家、時代背景や文化についても深く掘り下げていきます。

4.具体的な内容

A.ヴァイオリンとヴィオラの個人レッスン

初歩のスタートから経験者の演奏レッスン、演奏時の体の使い方や演奏フォームなど、生徒のニーズに合わせたレッスンを行っています。体の使い方に悩まれている方が、セカンドオピニオンとしてレッスンを受けるケースもあり、ストレッチや演奏に役立つ体操も行なっています。

教材は市販のテキスト、オリジナル教材を使用します。個人レッスンにもアンサンブルの要素を多く取り入れ、相手の音を聴きながら演奏する習慣が自然に身につくよう工夫しています。

B.室内楽を学ぶアンサンブルレッスン

アンサンブルレッスンでは仲間と組んでいるグループのレッスン、スタジオの企画イベントとしてワークショップ形式でのアンサンブルレッスンを行っています。講師自身も楽器を持って演奏に参加し、演奏をしながら指導を行います。実践的な音作り、演奏のバランス、仲間とのコミュニケーションの取り方など、楽しみながら学ぶことができ、こちらも大変好評を得ています。

教材はクラシックの小品曲、弦楽四重奏曲、またポピュラー曲や現代曲など希望に応じた曲を選んでいます。

C.音楽知識や楽典、簡単な和声を学ぶ音楽講座

音楽講座は、実技のレッスンではカバーしきれない楽典や和声、音楽史など座学で学びます。弦楽器ならではの視点で実際の演奏時にどう役立てるか、またレッスンで弾いている曲の解析も行い、作曲家のメッセージをどう生かして演奏するかを考える講座です。こちらは対面に加えオンラインレッスンでも受講できるため、コロナ禍ならではの学びとして多くの方にご受講いただいています。

<レッスン時間と回数>

個人レッスンは1レッスン60分、月に2~3回を基本としています。事情がある方やスローペースで学びたい方は、月に1回前後のレッスンの場合もあります。

大人の方は回数を固定すると欠席になる事が多く、レッスンに通うことが負担になるケースも多く見受けられます。このような状況を避けるためレッスン予約変更も可能とし、仕事やプライベートな都合にも柔軟に対応しています。

アンサンブルレッスンは1レッスン60~120分以上で行なっています。不定期でレッスンを行うことが多く、曲の演奏時間も長いため120分では足らない場合もあります。

音楽講座は1レッスン60分が基本です。回数は固定していないため必要な時に予約を入れていただく形です。

D.主催イベントの内容

定期的なレッスン以外に主催イベントも開催しています。ワークショップ形式でのアンサンブル講座、座学で学ぶ音楽講座などです。

①みんなで楽しむアンサンブル講座

アンサンブル講座は在籍生を中心に室内楽を楽しむ講座です。参加者のレベルに合わせた選曲と編成を組み、講師も演奏に加わりながら実践的なアンサンブルの方法や、音楽の作り方を指導していきます。参加者同士の交流を兼ねた内容のため、お互いに情報交換をしたり、定期的に一緒にアンサンブルをするグループを作るのも目的です。

2021年12月の講座は弦楽四重奏の編成で、クリスマス曲、モーツァルト、ディズニー、ジブリの曲など、よく知られている曲を中心にアンサンブルを楽しみました。

<アンサンブル講座の効果>

  1. 個人レッスンでは普段会えない仲間と一緒に、演奏や音楽の話ができる喜びを感じる
  2. 一緒に音を出すことが大きな刺激となり、さらなる演奏技術の習得に向けてモチベーションになる
  3. アンサンブルの経験を通じて、自分の演奏に自信を持つことができる
という声が聞かれました。
指導する側も普段のレッスンではできないアンサンブル指導やハーモニーの作り方、リズムなど多くの指導要素を、実際の演奏を通じて体験&確認ができる貴重な機会でした。

②夏の音楽講座

この講座はレギュラーで行っている講座とは別に、夏の集中講座として設定しました。コロナ禍で外出しづらいこともあり、オンライン(Zoom)で受講可能としたため、対面レッスンに通っている方も追加レッスンとして受講されました。

弦楽器を演奏する際に必要な内容に特化したので、実際に演奏に役立つと好評でした。また弦楽器を弾かない方(ピアノ、ダンス)もご興味を持って受講いただいたのはとても嬉しく、また好評でした。

今後は発表会、気軽に楽しめるワンコインコンサート、音楽史や楽器の歴史を学べる音楽講座なども企画し開催していく予定です。

5.課題と抱負

(1)課題 

まだスタートしたばかりのスタジオということもあり、地域への広報が今後の課題です。ホームページを作成し、SNSで日々の情報を告知しています。ホームページ公開後ひと月ほどで、Google検索の上位に表示されるようになりました。

地域へのチラシ投函も試みましたが、大人専門の教室なので反響が少なく効果がありませんでした。ピンポイントでの広報の活用を探りたいと考えています。最寄駅から徒歩2分あまりの立地なので市内の遠方からも通いやすいのが利点です。市外からもヴィオラの指導を求めていらっしゃる方もいます。

(2)抱負

活動初年度はコロナ禍の真っただ中ということもあり、スタジオ内のレッスンとイベントに留まりましたが、次年度以降は発表会やレッスン生以外への単発イベント参加など、活動の輪を広げていきたいと思います。

まずはレッスン在籍生を増やし、アマチュア演奏者を増やすこと。おのおのが自信を持って演奏できるスキル、アンサンブル力を身につけるのが目標です。さらにその後、音楽室ハルモニアでアンサンブルグループを作り、地域のコンサートなどイベントに参加できればと思います。

●音楽室ハルモニア
https://ongakushitu-harmonia.com



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