活動事例

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【事例紹介】ヴァイオリンとヴィオラで奏でる合奏会

地域音楽コーディネータ― ヴァイオリニスト 兵庫県西宮市 八原理沙子さん

■活動テーマ:ヴァイオリンとヴィオラで奏でる合奏会
ヴァイオリンとヴィオラで奏でる合奏会
ヴァイオリンとヴィオラで奏でる合奏会
■活動開始年:2017年~現在
■場所:市内の公民館等
■対象:地域の未就学児から大人のヴァイオリン、ヴィオラ演奏愛好家 計10名

■活動内容

1.活動を始めたきっかけ

2010年頃より西宮市でヴァイオリンとヴィオラの指導をしています。ある日、地域住民の方々へも年齢を問わず気軽にヴァイオリンやヴィオラを楽しんでいただきたいと思い、SNSなどを通して生徒募集をしてきました。現在、子供から大人まで幅広い年代の方を指導しています。

普段は個人レッスンですが、この二つの弦楽器の醍醐味といえばアンサンブルではないでしょうか。相手の音と合わせる事により、美しいハーモニーを感じる事ができ、また皆で一つの音楽を作り上げる喜びはアンサンブルの妙味です。

しかし身近なところでアンサンブルができる機会と場所は、なかなか見つける事はできません。そこでアンサンブルの楽しさを共有しようと2017年に「合奏会」を企画し子供から大人まで皆で行うことにしました。

2.指導内容

生徒自身が演奏を楽しむ事を第一に考え、毎夏開催する合同発表会を目標に指導しています。個人レッスンでは楽譜の読み方から演奏方法などを中心に行っています。レッスンを通して子供も大人も「音楽が好き」という気持ちが伝わってきます。 長く続けている生徒の中にはコンチェルトや演奏会のレパートリーになる小品を演奏できるレベルの方もいます。

今回、合奏会を行うにあたり、市内の公民館をお借りしました。3か月前の予約可能日に市内在住の弦楽器愛好家としてグループ登録し、「合奏会」として予約しました。

3.指導にあたって

(1)アンサンブルの利点

  1. 未就学児から大人まで年齢差があり、その場でしか会わない人でも一緒に同じ曲を演奏する事により、音楽の楽しさと一体感を味わう事ができる
  2. 仲間とコミュニケーションを取りながら音楽を創る達成感が得られる
  3. 音楽の流れの中で音のバランスや間の取り方、拍子感を身につけることができる

(2)選曲のポイント

ヴァイオリンとヴィオラでは楽器の大きさと音域の差があります。ヴィオラはヴァイオリンよりも少し大きく、音域はヴァイオリン(最低音は「ソの音」)よりも5度低い「ドの音」が出てオーケストラでは中音域で伴奏を担当する場合が多いです。

音域の差とレベル差があっても参加できるように、今回は『きらきら星変奏曲』と『パッヘルベルのカノン』(*)の2曲を選びました。『きらきら星変奏曲』は生徒全員が弾ける事、『パッヘルベルのカノン』はまだ弾けない生徒も簡単なパートで参加する事ができます。

*)パッヘルベルのカノン:1653年生まれのドイツの作曲家・オルガニストの作品。メロディ―が始まる前の2小節の前奏を、低音部が曲の最後まで繰り返す有名な曲。結婚式のBGMとしても良く使われる。

(3)練習

合奏会の3か月前から、普段のレッスンと並行して準備を進めました。生徒の中には『パッヘルベルのカノン』のメロディが弾きたい! という強い気持ちで練習を頑張り、簡単なパートを弾く予定にしていた生徒が他の難しいパートを見事に弾けるようになった例もありました。

当日はピアノの先生の伴奏とアドバイザーの講師と共に皆で音を出し、アドバイスをもらいながら練習し合奏しました。

4.合奏会

2022年3月29日に行いました。この時期は感染症の蔓延防止期間だったので、感染対策としてご家族の方のみ見学できるようにしました。春休みの平日だったせいか来場者が少なかったので、こちらで合奏会の様子をビデオ撮影して、後日参加の皆様やご家族に動画をお見せしました。今回はヴァイオリンの未就学児から小学生が5人、大人が2人、ヴィオラの中学生が1人、大人が1人の参加でした。

5.演奏者の感想は

皆、楽しい時間を過ごせたようです。演奏者からは「またみんなで弾こうね!」「いろんな年代の方と弾けて楽しかった」「いつもより上手に弾けました」と、感想をいただきました。 見学されていた保護者の方からは「みんながどんどん上手になっていく様子が面白かった」「次は私も一緒に演奏したいです」と、嬉しい言葉をいただきました。

6.課題と抱負

合奏会としての今後の課題は、演奏する仲間を増やしていくことです。今後もSNS等を活用し「音楽が好き」でヴァイオリンやヴィオラを弾きたいという仲間を集めて行きたいと思います。

今回演奏した『きらきら星変奏曲』と『パッヘルベルのカノン』は定番曲としてずっと続けていきたいと考えています。同じ曲の演奏を続けることで、簡単なパートを弾いた小さな子供たちが、いつかメロディを弾くことを夢見て頑張ってくれることでしょう。また、メロディを弾いた方は同じ曲を弾く事で表現の幅を広げ成長を感じていただければ嬉しいです。

今後はもう少し難しい曲をレパートリーに加えることにより、演奏者のレベルを上げ、また聴衆者により喜んでもらえるプログラムを目標にしたいと思います。

子供も大人も、様々な理由で楽器から離れる時があるかもしれませんが、今この貴重な体験を心に刻んでいただき、いつでも戻ってきて気軽に弾ける場所として続けていけたらと願っています。



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