活動事例

活動事例
【事例紹介】サックスを通して世代を越えた音楽交流を!

地域音楽コーディネータ― サクソフォー二スト
千葉県八千代市 山上祐子さん

■活動テーマ:サックスを通して世代を越えた音楽交流を!
クリスマスコンサート
クリスマスコンサート
■日時:2016年~現在
■場所:八千代市木ここちレンタルスタジオ、首都圏幼稚園、養護学校他
■対象:0歳児、子どもから年配の方まで

■活動内容

1.活動を始めたきっかけ

私は元々、ソロで演奏するよりも人と音を合わせるアンサンブルが大好きで、大学在学中に同大学の仲間と学外でも演奏活動するためのサックスカルテットを結成しました。当時からさまざまなイベント、幼稚園と学校での公演や結婚式など沢山の場で経験をさせていただきました。卒業後はカルテット以外にさまざまな編成のアンサンブルで、以前からご縁があった養護学校や学校以外でも演奏活動を続けています。

ここ数年、私自身が結婚、出産し子育てしていく中で、母親として幼児(特に月齢の低い子ども)と共に参加できるコンサートが世の中に少ない事に気づきました。日頃音楽に携わっている私だからできる地域貢献があるのではないかと考え、「0歳児からも参加できるコンサート」も企画しました。各活動の具体的な内容をご紹介いたします。

2.活動内容

A.幼稚園でのコンサート

先生より幼稚園児に生の音楽を体感させたいとの要望を聞き、在学中に都内近郊の幼稚園で平日に芸術鑑賞会としてコンサートを行いました。演奏曲目はシーズンに合うもの(クリスマスソング等)、幼児が好むジブリやディズニー作品などを提案し、先生と相談しながら選曲決定後、サックスカルテット用にアレンジして演奏しました。

園児たちは目をキラキラさせながら聴いたり、一緒に歌ったりして音楽を満喫してくれました。先生からも普段には見られないような反応があったなどと嬉しい感想をいただきました。小さい子どもでも生演奏を聴く事により音の響きや迫力より五感が刺激され情操が豊かになります。今後もできるだけこの様な活動を続けていきたいと考えています。

B.養護学校でのコンサート

よく一緒に演奏しているミュージシャン仲間が学校の関係者とお知り合いで、その方からの紹介でこの機会を得ました。この養護学校は10代の知的障害のある生徒が通われている学校です。コンサート事前に校内とクラスを見学させていただき、生徒たちにとってどのような内容が良いのか、先生方と話し合いながらプログラムを決め演奏を行いました。

生徒には、ジブリや童謡など演奏を聴いていただくだけでなく、一緒に音楽に参加して楽しんでもらうという目的でリズム遊び(手を叩いてリズムをまねる)などを取り入れて行いました。生徒は純粋で、「楽しい!」という感情をまっすぐにぶつけてきてくれました。また先生より「重度の障害があり発語の難しい生徒さんも笑顔で聴いていて、とっても楽しそうでしたよ」とお話をいただき演奏者として、とても嬉しかったです。

今回の演奏終了後に先生とたくさん、学校や生徒の様子をお話しさせていただきました。各学校に在籍しているそれぞれの生徒の障害の種類と程度が違うと思いますが、椅子に座っていることが難しい方や、車椅子で長時間同じ体制でいる事が難しい方など、さまざまな方がいることを知りました。一般の方々へのコンサートと違いこの様な場では特に先生や学校側との事前の打ち合わせや、情報共有がとても大切だと痛感しました。

C.0歳児からも参加できるクリスマスコンサート

現在、自らおかれた立場(子育て中)より、「地元の子供達に生の音楽を聴ける機会を作りたい」という想いからこのコンサートを企画しました。会場を選ぶ際には0歳児と保護者の方には気楽で自由に音楽を楽しんでもらいたかったので、固定の椅子ではなくフラットなフロアがあるところを探しました。思いがけず床暖房の付いているイベントスペースを見つけたので直接交渉に行きました。会場の方には0歳児からの子供も対象としたコンサートの趣旨に賛同していただき、無事に開催することが決まりました。広告宣伝はチラシの制作からチラシを置かせていただける販売店などの交渉まで全て自分たちで行いました。

予約開始後、蓋を開けてみると0歳時の方の参加もありましたが、4~5歳児のお子さんの申し込みが一番多く、また年配の方からは「生演奏を聴くのが好きなんだけど大人は参加してもいいのかしら?」とお問い合わせいただきました。結果として0歳から高齢者まで幅広い層の方々から予約をいただきました。参加者の年齢なども考慮してプログラムを作り、演奏時間は子供が集中できる時間を中心に考え40分1ステージで組みました。

会場設営はコンサートの内容を考慮し自分たちで工夫しました。会場には真ん中にリトミックコーナーを作り、飽きてしまわない様に体を動かして楽しむコーナーなども作りました。ジブリメドレーを演奏した際にはクイズコーナーを設けて「メドレー内に何曲入っていたでしょう?」というクイズも行いました。これは少し難しいのではないかと思っていましたが、意外と子供たちが集中して演奏を聴き、当ててくれてとても嬉しかったです。

子供向けを中心としたコンサートでしたが、0歳児から70代の方まで参加してくださり、世代を超えて踊ったり一緒に歌ったりしながら音楽を楽しんでいる姿を見ることができました。参加者からは「とても楽しかった!また開催してほしい」との声をたくさんいただき、音楽家冥利に尽きます。とても嬉しく思うと同時に今後も多くのプログラムを作り、活動を続けていきたいと思いました。

3.今後の抱負

0歳からも参加できるクリスマスコンサート開催後からコロナ禍に入り、なかなか思った活動ができない状況が続いています(2022年6月現在)。学校行事なども少しずつ再開されてきているので感染対策を十分行い活動を再開したいなと考えています。今後活動するにあたり今までの経験を活かし、企画立案をしっかりと作り、効果的な広報宣伝を考え進めて行きたいと思います。

新しい企画としては駅の構内で「駅コン」のような形でさまざまな方に聞いていただける演奏会や、地元の吹奏楽団とコラボした演奏会など、地域住民に気軽に生の演奏を聴いていただけるような機会の創出と企画を考えていきたいと思っております。

(2022年8月18日公開)

その他の記事

               
地域音楽 コーディネーター
NEW【事例紹介】昭和の紙芝居屋:誰でも気軽に足を運べて気軽に楽しめる親子向けコンサート
地域音楽 コーディネーター
未来への祈りコンサート2023(2月23日)
新しい方角(邦楽)
NEW 学生邦楽フェスティバル
地域音楽 コーディネーター
NEW【事例紹介】聴衆、演奏者、音楽空間との一体感を求めて
新しい方角(邦楽)
伝えたい箏-koto-
地域音楽 コーディネーター
【事例紹介】大人が本気で音楽を「楽しむ」オールジャンルピアノ教室
地域音楽 コーディネーター
【事例紹介】Zushi Music Festaの企画、運営を振り返って
地域音楽 コーディネーター
【事例紹介】アマチュアバンドで地域の交流を
地域音楽 コーディネーター
<日常のグリーフ講座第2弾>「音楽とグリーフ」(2月12日)
地域音楽 コーディネーター
【事例紹介】 “想い”を“歌声”にのせて愛と夢と元気を日本から発信したい!
地域音楽 コーディネーター
【事例紹介】音楽でつながる地域の街づくり
新しい方角(邦楽)
箏に魅せられて
地域音楽 コーディネーター
【事例紹介】音楽が果たす社会的使命
地域音楽 コーディネーター
【事例紹介】奏でることを本気で楽しみ、音楽で地域の活性化をめざす!
新しい方角(邦楽)
[終了]【告知】REGENERATION~The circle of rebirth~(12月25日
地域音楽 コーディネーター
【事例紹介】音楽とお友達になろう
地域音楽 コーディネーター
【事例紹介】音楽を聴く喜びと奏でる喜びの出会いを作る
国際音楽の日
【活動報告】もろたるコンサート[2022年度助成事業]