活動事例

地域音楽 コーディネーター 活動事例

【事例紹介】音楽を聴く喜びと奏でる喜びの出会いを作る

地域音楽コーディネーター パーカッショニスト
千葉県柏市 藤本亮平さん

■活動テーマ:音楽を聴く喜びと奏でる喜びの出会いを作る
音楽を聴く喜びと奏でる喜びの出会いを作る
音楽を聴く喜びと奏でる喜びの出会いを作る
■活動開始時期:2017年~現在
■場所:千葉県内の学校や障がい者施設、高齢者施設など
■対象:障がい者、高齢者

■活動内容

1.活動を始めたきっかけ

これまでに演奏活動をする傍ら、病院の院内学級や特別支援学校の音楽の非常勤講師を経験してきました。そこでは自由に外に出ることができない方、ベッドから離れることができない方がいることを知りました。

そして音楽の授業を通して、その中で生の演奏を必要としている人がいること、自分が普通に演奏の仕事をしているだけでは出会うことができない人々がいることを強く実感したのが一番大きなきっかけでした。

2.具体的な活動

A.特別支援学校

(1)きっかけ

2017年に所属しているパーカッションアンサンブル「ハッチポッチクインテット」(*)のメンバーのお父様のご縁で「公益財団法人 日本教育公務員弘済会千葉支部」が千葉県内の特別支援学校の体育館に演奏を届けにいく「きょうこうコンサート」という企画に参加させていただくことになりました。

*)桐朋学園大学音楽学部打楽器科卒業、同研究科修了生を中心としたアンサンブルグループで2012年に結成。

https://www.hotchpotchquintet.com/

(2)内容

コンサートは60分間(コロナ渦に入ってからは30分×2、20分×3)行います。

ただ演奏をするだけではなく、マリンバやさまざまな楽器の紹介をしたり、ボディパーカッションで一緒に演奏をしてもらったりしながら、楽器と音楽に興味を持ってもらえること、そして一緒に音楽を奏でる喜びを感じてもらえることを意識してプログラムを構成しています。

また学校側と打ち合わせをして、授業で取り組んでいる曲を一緒に演奏をしたり、学校の校歌をアレンジしたり、身近な音楽をより面白く感じてもらえる取り組みもしています。


(3)子ども達の反応

  • 生で聴く打楽器の音の迫力にびっくりした
  • たくさんの種類の打楽器を直接見ることができて、とても楽しかった
  • 一緒にボディパーカッションをして楽しかった
  • いつも歌っている校歌が素敵にアレンジされていてすごく感動した

(4)課題

選曲については親しみやすい曲に偏りすぎてしまうと、深みや芸術性というものが無くなってしまうこともあるため、音楽を身近に感じてもらえる曲をいれつつ、まだまだ知らない音楽の世界への広がりを感じてもらえるプログラムを追求できればと思います。

B.高齢者施設

(1)きっかけ

自主企画のコンサートを見に来てくださったお客様が、自分が働いている施設の人にマリンバの演奏を届けてほしいと依頼されたのがきっかけでした。

(2)内容

まずはマリンバという楽器を始めてみる方が多いため、楽器の魅力を表現できる曲を演奏しつつ、楽器について話をします。

皆さんが知っている『上を向いて歩こう』『今日の料理』(NHK料理番組テーマ曲)でもマリンバの音が聴けるという話などをすると、より楽器を身近に感じていただくことができます。

また高齢者と一口にいってもフォークを好む世代、演歌を好む世代、ラジオ歌謡を好む世代など好みの幅は広いため、事前にリクエストを集い、そこからプログラムを構成するようにしています。終演後には楽器を触っていただいたり、ときにはマリンバの解体ショーなどを楽しんでいただくこともあります。


(3)高齢者たちの反応

  • 大きなマリンバを見たのが初めてで迫力に圧倒された
  • 生の演奏を聴くのが数年ぶりでとても感動した
  • 青春時代の曲を生伴奏で歌うことができてとても嬉しかった
  • 生の音楽からエネルギーをもらい元気が出た

(4)課題

運営面では施設からの謝礼が出ることは少なく、演奏者の経済状況に余裕がないと継続的に続けていくことは中々難しいです。補助金、寄付やクラウドファンディングなどをしないと活動は先細りしていくので、今後は検討して実行して行きたいと思います。

3.今後の抱負

今後の抱負としては、先に書いたことと重なってしまいますが、音楽を身近に感じていただくだけでなく、そこに内包される芸術性や作品に込められた思いなどを感じ取ってもらえるような演奏ができればと思います。

そして自分自身がマンネリにならずに、その場所の空気を感じ取りながら誠実に演奏をお届けできればと思います。またただ音楽を聴くだけではなく、一緒に歌ったり、楽器を演奏する喜びなども共有できればと思います。

さまざまな音楽の楽しみ方があることを伝えていきたいと思います。

(2022年12月12日公開)

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