活動事例

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NEW【事例紹介】大人が本気で音楽を「楽しむ」オールジャンルピアノ教室

地域音楽コーディネーター ピアノ指導者
大阪府堺市 柴原千恵さん

■活動テーマ:大人が本気で音楽を「楽しむ」オールジャンルピアノ教室
12月のイベント
12月のイベント
■活動開始時期:2009年~現在
■場所:むくの木ホール(岸和田市)、大阪市内のライブハウスなど
■対象:16歳~70代

■活動内容

1.きっかけ

子どもの頃、母からピアノレッスンを受けていましたが、厳しい指導で嫌いになっていました。但し父が民謡、ポップミュージック、ゴスペル、ラテン音楽の愛好者で、カセットテープやギターで聴かせてくれたお陰で音楽は好きだったのです。

この影響が大きくポピュラー音楽のコードやジャズを学ぶ事になり、いろいろなジャンルのバンドに加入して、さまざまなスタイルを身に着けました。

大人のピアノ指導を始めて14年になります。大人だけに特化した理由は、「楽しむ音楽」を伝えたかったからです。これは私の経験も含め、特に子どものピアノ教育の世界は「先生が決めた曲を言われたように弾かないといけない」「指が動かないといけない」「ノーミスで弾かないといけない」という指導がまだ根強いと感じます。

長寿社会になった今、生涯学習の観点から楽器は何歳になっても始める事ができ、自分が楽しんで弾くことが一番大切だと思います。

大人は子どもと違って、いろいろな人生の経験をしてきたからこそ、弾きたい曲が有り、その曲を理解して音色を奏で「その人らしさ」を表現することができます。その機会を作りたく大人の趣味のサロンのような場にしました。

2.具体的な内容

(1)受講者

会社勤めの方、自営業の方、仕事をお持ちの主婦の方、リタイヤされた方で下記の4つのタイプがあります。
  1. 家庭とも職場とも違う第三の自分の居場所が欲しい人
  2. 音楽仲間が欲しい人
  3. 新しいことにチャレンジしてみたい人
  4. いろいろな音楽ジャンルの良さ、楽しさを知りたい!と思う人
私はピアノが好きで弾きたいと思う方へ対して「本気で楽しむこと」を目的にしています。受講者に少し努力したら達成できそうな目標を設定します。楽しみながら少しずつ上達したい、細く長く生涯の趣味にしたいと思われている方が多いです。


(2)発表会

大きなイベントは年に2回開催します。6月はフラットなホールで演奏会、12月は忘年会を兼ねてライブハウスを貸し切っています。毎年同じ場所を借りるので、終了後直ぐに1年後の予約をしますが、違う場所でも開催したいと思っています。

6月のイベントをフラットなホールにしている理由は、演奏者と聴衆という壁を無くし、両方の空気感を1つになる様にできるだけ近距離で聴いてもらえるようにしています。発表会というよりは仲間内の演奏会のイメージです。

このイベントでは、ショパンやリスト、ドビュッシーなど、皆が憧れるクラシックもあれば、スタンダードジャズやポップス、シャカタクなどのフュージョンのバンド演奏も入ります。ドラム、ベース、ギターにはプロや私の友人のセミプロにサポートで入ってもらいます。


12月のイベントをライブハウスで行っていると聞くと、驚かれる方が多いのですが、これも私の遊び心の企画です。理由は二つあります。一つは「仲間づくり」です。

大人ばかりなので、やはり飲食を一緒にすることが生徒同士の距離を近づける一番の近道です。もう一つは、「ミュージシャン気分を味わって欲しい」事です。

普段なかなかステージに上がる機会が無いと思うので、いつもと違う照明を当ててもらったり、スモークが炊かれたり、自分でマイクを持って曲紹介をしてもらうことで、非日常を体験していただいています。その中から実際にバンド活動する人や、人前で気軽に演奏できる人が出てきてくれたら嬉しいです。



3.会場設定

演奏会はベースやドラムとのアンサンブルも行うので、グランドピアノがあり、ドラムセットやベースアンプを借りる事ができる会場を探して交渉します。

日程は教室を開設したのが6月なので、記念に6月を選んでいます。働いている方が多いので毎年日曜日に設定します。生徒の中にお花や写真撮影の得意な方がおり協力してくれます。ピアノ以外で得意なことがある方にはその分野を活かせる場でもありたいと思っています。

4.指導者の役目とは

ⅰ.相手をリスペクト

年齢関係なく、「相手をリスペクトすること」「なんでも話し合って相談すること」が重要です。ピアノに関しては私の方が熟知していますが、人間としては生徒の方が大先輩なので教えていただく事、助けてもらう事など多々あります。

一人の人間として真摯に向き合い、コミュニケーションを密にとって理解し合う事がポイントです。「相手の目線」さえ持っていれば、どの様な世代の人であろうと何も難しいと感じることはありません。

ⅱ.個人の尊重

基本的に私から曲を与えることはしません。レベルや進度に関係なく、好きで弾きたいと思う曲ならチャレンジしてもらいたいと思っています。希望があれば弾き語りやバンド演奏にも参加してもらいます。

ⅲ.夢を叶える

生徒の「やりたい」を叶えることが私の役目だと思っています。自分の好きな曲を思いを込めて弾く、心から楽しんで弾く時間を音楽仲間と共有して良かったと思う気持ちを素直に伝えられる機会を増やすため演奏会を年2回開催します。音楽は年齢、性別、国境も超える事ができ、ストレートに胸に届く言語以上の力を持ったコミュニケーションツールです。

ⅳ.テクニックよりハートを

ミスがなく、指が速く動く演奏よりも、自分の気持ちを聴衆の心に届ける様に1音1音を丁寧に音を紡ぐ音楽を目指す事を伝えます。

5.課題

課題をあげるとすれば会場問題です。いろいろな音楽ジャンルの曲を演奏する生徒に満足してもらうためには、コンディションが良い(調律・調整)グランドピアノがある事と、ドラムセットやベースアンプなどの機材も貸してくれることが理想です。

しかし現実問題グランドピアノが良い状態の所は、ドラムや機材が無かったり持ち込みすら禁止だったりします。ジャズクラブなどは逆にピアノのメンテナンスが雑なところも少なくなく、なかなか丁度良い場所探しに苦労しています。この様なところでも「音楽ジャンルの壁」というものを感じてしまいます。

6.抱負

地域音楽コーディネーターを目指したのは、地元でさまざまなジャンルの音楽イベントを企画し開催したいと思ったからです。街中のいろいろな場所から音楽が聞こえてくるって素敵だと思いませんか。例えば数か月に1回ずつテーマを変えて「野外音楽フェスティバル」を開催できたら楽しい街になると確信しています。

地域のアマチュアミュジシャンや音楽愛好者の生演奏の場を作り、自然に生活の中に取り入れられていくことで音楽文化の裾野が広がっていくはずです。日本を赤ちゃんの時からお散歩に行けば生演奏に触れられる国にする事が私のライフワークです。

(2023年1月10日公開)

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