活動事例

地域音楽 コーディネーター 活動事例

【事例紹介】世代や背景を超え、音楽を通して一体感を共有することで、新しい世界の扉が開く

地域音楽コーディネーター プロデューサー
東京都 佐藤友香さん

■活動テーマ:世代や背景を超え、音楽を通して一体感を共有することで、新しい世界の扉が開く
ライブ風景
ライブ風景
■活動開始時期:2018年~現在
■場所:東京都内(阿佐ヶ谷、高円寺、三軒茶屋、東伏見)、京都市内中心(祇園)などの飲食店、雑貨店、レコード店など
■対象:老若男女 年齢不問 音楽愛好家

■活動内容

1.きっかけ

20~30代にかけて、情報誌の編集やTVCMの広報などメディア関連の仕事に携っていたこともあり、公私共に、音楽を主とする数多くのイベントに立ち会ってまいりました。そのような環境下で、長きにわたり実感しているのが、「音楽」は、それぞれの立場で人生を生き抜く多くの人々の重要なキーになっているのだということです。

月並みな表現になりますが、「音楽」を愛し「音楽」に救われている人々が一つの空間に集まり、一体感を共有し、そこから新たなつながりが生まれることで、たとえ束の間であっても孤独から自由になり、新しい世界が広がることもあるのです。

私が関わるイベントの形態や内容は多岐にわたりますが、そのような場をセッティングし、提供することで、少しでも多くの人々の「生」にうるおいと癒し、明日への活力を与えられたらと思ったのがきっかけです。

それは返して言えば、私自身がそのようにして「音楽」に救われてきたこれまでのプロセスがあるため、恩返しの気持ちがあることも否めません。

出演交渉や主催、企画編成ほかをお手伝いする機会は、2018年頃から急に増えましたが、その理由といたしましては、年齢に伴った経験や場数を踏んだことにより、そのような立場になりやすくなったせいかもしれません。

2.具体的な活動


A.店舗でのライブや音楽イベント

飲食店や雑貨店、レコード店などの各テナントで、老若男女年齢問わず、その時どきの主旨やコンセプトにあった音楽イベントを企画運営しています。どのような形であれ、生バンドが入ってライブをしたり、DJが音楽提供をします。

たとえば・・
  • ・○○年代の楽曲限定、またひとりのアーティストの楽曲限定でミックスするDJイベント
  • ・日本由来の楽器や楽曲を楽しみながら(ライブやDJミックス)、日本の伝統品や小物、飲食物を提供するイベント
  • ・ライブやDJなどの音楽をBGMにマッサージを受けられるイベント
  • ・音楽をかけながらのポエートリーリーディング(*1)やグラフティペインティング(*2)
  • ・生け花と音楽のコラボレーション企画、洋服(古着含)を装飾演出した会場でのライブやDJミックス

*1)ポエートリーリーディング:ライブハウスなどの会場で詩を朗読するパフォーマンスを意味する場合が多い。ラップミュージックに乗せて詩を読む形態もある。広義は、詩を朗読するアート形態そのものを指す。

*2)グラフティペインティング:主にN.Yで1960年代頃から盛んになったスプレー、ペンキなどを用いた「落書き芸術」。

それぞれの販売店が得意とする商品やこだわりを前面に出して音楽を絡めることも多くあります。(集客や物販につながったり、新たな人のつながりができたりもします)

コンセプトによって出演するアーティストが用いる楽器や音響機器はさまざまですが、アナログシンセサイザー、ドラム、エレキギター、電子ピアノ、コントラバス、竹笛、ターンテーブルなど、音楽ジャンルの垣根を超え多岐にわたります。

いわゆるバンド編成ではない形のセッションも多いので、創造性や斬新さにハッとさせられるのも魅力です。歌い手や踊り手とのコラボレーションも多くあります。

B.カフェ併設の「居場所スペース」に置かれた街角ピアノを用いたライブの招聘

こちらはまだ企画段階で来年度に予定している案件ですが、京都市内祇園(東山安井)に新設予定の、カフェが併設された「居場所スペース」に街角ピアノを設置し、そのスぺースで、定期的にライブの企画運営をするというものです。

こちらの施設内店舗は、近隣の方や音楽好きの方の喫茶はもちろん、独居の高齢者やひきこもりがちで居場所を必要とされている方々、またそのような悩みをお持ちの方のご家族や周囲の方々も歓談がてらに気軽に立ち寄ったり、社会と繋がる相談もできるよう作られています。

この施設内はリラクゼーションを兼ねたスペースとして解放し、そちらに置かれたピアノに慣れ親しむことで音楽を楽しんでもらおうという主旨もあります。ふだん自分が弾いているピアノで、プロアマ問わず、さまざまなライブ演奏が行われることで、より音楽を身近に感じられる居心地の良い企画ができるように立案します。

C.能動的音楽療法要素を含む、参加型ライブセッション

雑貨・飲食店舗内スペースで、独居高齢者や麻痺等で手足が動かしにくい高齢者、障害者も交えて、奏者が持ち寄って下さったアフリカ由来の打楽器(ジャンベ、コンガ、ボンゴ、カホン、シェイカーラットルなど)の各楽器のそれぞれの分担を参加者全員で即興で決め、奏者の方々の指導のもと練習も兼ねてその楽器に慣れ親しんだ後、その場にいる全員で即興ライブを行うというものです。

世代も背景も超えて奏でる音楽が織りなす一体感は、一期一会であるからこその達成感と癒し、笑顔を生み出します。

3.プロデューサーとして

企画を提案、交渉していくにあたり、演者の数とギャランティや会場代の有無など料金設定のバランスが大きな交渉ポイントになります。集客人数によって支払いも変わる場合があるのですが、コロナ禍においては動向が非常に読みづらく、見立てが困難でもあります。

ある程度の臨機応変さが必要で、微細な点も代替案を考えておくことで多少の余裕をもつことができるのではないかと思います。また騒音トラブルに発展しないよう会場周囲の環境の確認も重要なポイントです。

防音対策や音出しの時間設定、飲食物を提供する場合は販売時間にも配慮しています。

4.課題と抱負

(1)課題

言わずもがな近年はコロナ禍で、演者の急な出演キャンセルやスタッフ不足、イベント自体の中止や延期などのスケジュール調整などこれまで考えられなかった不安定さがあります。

また会場になる店舗自体の営業自粛や時間短縮などで思うように活動ができない時期もありました。現在の課題といたしましては、コロナ禍による人流や集客の呼び戻しと回復、新たな視点での企画立案、配信・IT化と並走した演出が必要なのかなとも思います。

(2)抱負

今後の抱負はいくつかあるのですが、そのひとつとして「スヌーズレン」をイメージしたリラクゼーションイベントを企画できればなと思っています。

「スヌーズレン」とは70年代にオランダで発祥した、リハビリテーションにおける感覚統合療法のひとつで、穏やかな光や映像、音楽で空間を満たし、またアロマを焚いたりして、五感を適度に刺激し、幻想的な空間を演出することで、心身ともに疲れたり傷ついたりしている全ての方々をはじめ、リラックスする時間や空間を求めている方たちに、癒しと安らぎを提供するものです。

「スヌーズレン」は「感覚の喫茶店」と形容されるそうなのですが、同じ空間に集う方々と五感をフルに使って癒しと安心感を共有することで、ひとりひとりの人生のステージにおいて何らかの意義をもたらすことができればと思います。

今回の私の一連の活動事例を読んでくださり誠にありがとうございました。もし、共感してくださった方がいらっしゃったらお気軽にご連絡ください。運営企画などご一緒いただく機会が生まれましたら幸いです。


●佐藤友香さんFacebookページ
https://www.facebook.com/yuka.sato.161214

(2023年2月15日公開)


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