地域音楽コーディネーター ITコンサルタント ピアニスト
神奈川県 吉川恵太さん
■活動テーマ:時代の変化に対応する音楽活動
■場所:ミューザ川崎 市民交流室(川崎)、空音舎(雑色) ほか
■対象:一般
■活動内容
その中でクラシックのコンサートやイベントの企画・運営に強く興味を持ち始めました。目の当たりに体感したことは、現在これらのノウハウは各専門分野の人とリーダー的な人に集約しがちで、それぞれに負担が集中しています。この状況はコロナ禍の前(2019年以前)から感じていたことでした。具体的には、以下の2点です。
この様な変化の激しい時代に応じて「皆が音楽活動を楽しむにはどうしたらよいか?」ということに対して自分の中で重点が変わってきました。このような背景により「自分にできることがあるのでは」と行動し始めたのがきっかけの1つで現在に至ります。
2019年以降リアル・オンラインでの開催において、自身も含め企画者や演奏者と議論を重ね、3つの視点(主催者・共催者、演奏者、聴衆)でノウハウを蓄積し必要に応じて展開していくようになりました。価値観や考え方は人それぞれの部分はありつつも、多くの皆さんと会話する中で、以下が特に大事ではないかと思います。
ミューザ川崎 市民交流室にてR.シューマンの妻でピアニスト・作曲家のクララ・シューマンと彼女にゆかりのある作曲家(R.シューマン、ブラームス、リストなど)の作品を演奏者27名(弦楽器、クラリネット、ピアノなど)/22曲(22編成)/約6時間でお届けした演奏会。
https://musbic.net/2019-09-19/10143
日比谷スタインウェイサロン東京 松尾ホールにて、演奏者4名によるピアノのさまざまな演奏形態(2台8手・2台4手・1台8手・1台4手(連弾))の演奏会。
https://musbic.net/2019-10-13/10298
ハープ奏者 邊見美帆子さんと私のピアノによる、ハープ&ピアノ編成のホテルショーケース演奏。本番終了後、動画配信。
https://www.mesm.jp/showcase/2022/09/20220911.html
※このショーケースにはほかにもいろいろな楽器の奏者と2~3か月ごとに出演させていただいている。
分身ロボット「OriHime」とともに企画/準備から事前の演奏合わせなどはオンライン中心で進めつつも、リハーサル及び本番演奏をリアルとオンラインを組み合わせ開催したコンサート。吉川は奏者として参加。
「星の王子様朗読コンサート」
上記以外にも外部の方々へ支援しています。例えば、以下のような方々です。
時代が進み、かつてのレコードやCDが全盛だった頃と比べるとテクノロジーの進化のおかげでいろいろ音源がいつでもどこでも気軽に聴けるようになってきました。その中で私の場合「何でこんな素敵な曲が演奏されていないのだろう!?」といった発見が年に数回あります。
そのような曲たちにモチベーション高めて取り組んで奏者自身も楽しみつつ、聴衆に広くその曲を知っていただくようなコンサートを企画したいと思っています。
今まで音楽スタジオ、音響建築士の方々、私の試みを理解、応援してくださるプロ奏者とのコラボなどをしてきましたが、今後は更に様々な方々と連携していきたいです。
近い将来、開催予定の企画は、ピアノ、室内楽(アンサンブル)で幾つかあり、社会情勢や自分自身の負荷状況も慎重に見ながらも順次、声掛けを始めさせていただいています。そして以下の通り、複数の企画が現在も進行中です。
(2023年3月31日公開)
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「地域音楽コーディネーター」
#音楽祭、コンサート
神奈川県 吉川恵太さん
■活動テーマ:時代の変化に対応する音楽活動
- リモート(オンライン)と対面(リアル)の使い分け
- テーマを明確に設けた演奏会の企画/開催
■場所:ミューザ川崎 市民交流室(川崎)、空音舎(雑色) ほか
■対象:一般
■活動内容
1.きっかけ
(1)コンサート企画・運営/現状課題の把握
私が音楽に関わるようになったのはピアノ好きな父の影響でした。3歳頃自分の意志でピアノを始めました。その後社会人となり、ITコンサルタントとしての仕事の傍ら、私自身ピアノやヴァイオリンの演奏だけではなく企画・運営にも参加しました。その中でクラシックのコンサートやイベントの企画・運営に強く興味を持ち始めました。目の当たりに体感したことは、現在これらのノウハウは各専門分野の人とリーダー的な人に集約しがちで、それぞれに負担が集中しています。この状況はコロナ禍の前(2019年以前)から感じていたことでした。具体的には、以下の2点です。
- 挑戦してみようと思っても、既存のノウハウが幅広く「見える化」されていない
- 共有されていても、それに気付けない場合があり、ほぼゼロから考えることとなる。その結果、労力がかかり、(それはそれでやりがいを感じる部分もあるかもしれませんが)、肝心の演奏が一緒に楽しめない
(2)時代の変化に対応
本格的に活動を始めた2019年末からコロナ禍の影響により演奏会スタイルの変化を余儀なくされました。従来の「リアル(対面)」だけではなく、「オンライン」という方法も音楽に限らず求められるようになっています。この様な変化の激しい時代に応じて「皆が音楽活動を楽しむにはどうしたらよいか?」ということに対して自分の中で重点が変わってきました。このような背景により「自分にできることがあるのでは」と行動し始めたのがきっかけの1つで現在に至ります。
2.具体的な活動
(1)企画のポイント
貴重な時間を割いて聴きに来てくださるお客様に楽しんでいただくことはもちろんですが、出演者や企画・運営者自身も一緒に楽しめるようなコンサートを常に目指しています。そのためには「どうすればより良い提案や工夫ができるか」「事前準備や当日運営の負担を減らせないか」を考え実行しています。2019年以降リアル・オンラインでの開催において、自身も含め企画者や演奏者と議論を重ね、3つの視点(主催者・共催者、演奏者、聴衆)でノウハウを蓄積し必要に応じて展開していくようになりました。価値観や考え方は人それぞれの部分はありつつも、多くの皆さんと会話する中で、以下が特に大事ではないかと思います。
a)目的とターゲットを明確化
誰がどういう状態になることを目指す企画なのか、関係者で共有することで、新たなアイディアやエネルギーが生まれると考えています。b)テーマ設定
テーマ設定に当たり、まずは自分自身が強く興味を持っていることから選ぶようにしています。モチベーションは大事です。それとともに少し背伸びすれば実現できそうな内容も考えます。これに対し賛同していただけそうな演奏者を考え依頼します。c)収支
収入(動員ほか)と支出(会場費、機材、演奏者の謝礼、広告宣伝ほか)を考慮d)演奏者・関係者との密なコミュニケ―ション
全体スケジュールや進捗状況を共有する事(2)コンサート内容
プロ・アマ問わず幅広い音楽仲間と取り組んだ演奏会の一例をご紹介いたします。①<室内楽>「クララ・シューマン生誕200周年記念コンサート」2019年9月
スタジオ併設の建築事務所 空音舎との共催「リアル」ミューザ川崎 市民交流室にてR.シューマンの妻でピアニスト・作曲家のクララ・シューマンと彼女にゆかりのある作曲家(R.シューマン、ブラームス、リストなど)の作品を演奏者27名(弦楽器、クラリネット、ピアノなど)/22曲(22編成)/約6時間でお届けした演奏会。
https://musbic.net/2019-09-19/10143
②<ピアノ>「カルテット・ピアノ~アマチュア8手によるジョイントコンサート~」2019年10月
「リアル」日比谷スタインウェイサロン東京 松尾ホールにて、演奏者4名によるピアノのさまざまな演奏形態(2台8手・2台4手・1台8手・1台4手(連弾))の演奏会。
https://musbic.net/2019-10-13/10298
③<室内楽>珍しいとされている編成および曲の演奏 2021年12月~(約半年毎)
「リアルと動画配信の組み合わせ」ハープ奏者 邊見美帆子さんと私のピアノによる、ハープ&ピアノ編成のホテルショーケース演奏。本番終了後、動画配信。
https://www.mesm.jp/showcase/2022/09/20220911.html
※このショーケースにはほかにもいろいろな楽器の奏者と2~3か月ごとに出演させていただいている。
④<室内楽>オンラインリモートコンサート 2020年9月
コロナ禍において、企画・準備から事前の演奏合わせ、本番演奏(リアルタイムのリモートアンサンブル)まで、オンラインで進めたコンサート。空音舎と吉川の共催。⑤<室内楽>どこでもオリヒメ「星の王子様朗読コンサート」 2021年12月
「リアルとオンラインの組み合わせ」分身ロボット「OriHime」とともに企画/準備から事前の演奏合わせなどはオンライン中心で進めつつも、リハーサル及び本番演奏をリアルとオンラインを組み合わせ開催したコンサート。吉川は奏者として参加。
「星の王子様朗読コンサート」
上記以外にも外部の方々へ支援しています。例えば、以下のような方々です。
- 初めて動画投稿やリアルタイム配信をしたいがノウハウがないので教えてほしいという団体
- 個人向けに、できるだけお金をかけずにスマホなどを活用して楽しむ方法を実践したいという方々
3.抱負
行いたいことは一杯あるのですが、今のご時世どう進めていけばよいか(1年後には違うことを言っているかもしれませんが)現時点では以下のポイントを再認識して考えています。①<ヒト>企画/運営のノウハウ
上述の「1.きっかけ」参照。既存のノウハウやIT機能をバランスよく活用して、関係者が少しでも演奏会そのものを楽しめるように。②<モノ>法律/制度面
著作権に対する理解度(私自身も含めて)や温度感に大きな差異を感じる場面があります。私たちが今後も末永く音楽を楽しむためには、著作権者に作品を生み出した対価として適切に著作権料が渡ることが重要です。今後もルールを遵守し音楽活動ができるように。③<カネ>費用面
プロ/アマで事情が異なるところはあるものの、「次も参加したい!」と思っていただけることがとても大事。アマチュア奏者は参加者それぞれの負担感が大きくならない範囲に収めること、プロ奏者は赤字にならないこと(又はそれに応じたメリットを享受できること)、加えて特定の支援者に負担が偏らないこと。④<情報>インターネット(特にSNS)
情報の不足又は情報過多により、魅力的な企画が演奏者、お客様双方からうまく見つけられず埋もれてしまうことを防ぐ。SNSの適切な活用と併せてリアルでの接点(口コミ、紙のチラシ)のバランス良い活用が今まで以上に必要。それに付随して「映え」も意識する。(これは私が無類のスイーツ好きであることも大いに影響しています)時代が進み、かつてのレコードやCDが全盛だった頃と比べるとテクノロジーの進化のおかげでいろいろ音源がいつでもどこでも気軽に聴けるようになってきました。その中で私の場合「何でこんな素敵な曲が演奏されていないのだろう!?」といった発見が年に数回あります。
そのような曲たちにモチベーション高めて取り組んで奏者自身も楽しみつつ、聴衆に広くその曲を知っていただくようなコンサートを企画したいと思っています。
<今後の計画>
今までは東京都や神奈川県での活動が中心でした。今後は、現在住んでいる相模大野(相模原市南区)や、生まれ故郷である千葉県野田市でも何らかの活動で地域貢献できればと考えています。今まで音楽スタジオ、音響建築士の方々、私の試みを理解、応援してくださるプロ奏者とのコラボなどをしてきましたが、今後は更に様々な方々と連携していきたいです。
近い将来、開催予定の企画は、ピアノ、室内楽(アンサンブル)で幾つかあり、社会情勢や自分自身の負荷状況も慎重に見ながらも順次、声掛けを始めさせていただいています。そして以下の通り、複数の企画が現在も進行中です。
<ピアノ>「カルテット・ピアノ~アマチュア8手によるジョイントコンサート~ 第3回」
具体的な準備に着手しました(2024年開催予定)<室内楽>「おかえり室内楽」「おかえりアンサンブル」といったテーマの演奏会
コロナ禍で、泣く泣くアンサンブルを控えていて久しぶりのステージとなる、といった皆さんも、引き続き状況を慎重に注視しながらも気軽に出演できるようなコンサートです(2023年 初夏ごろの開催予定)<室内楽>「教科書に載らなかった作曲家たち」「『偉大』になれなかった作曲家たち」といったテーマの演奏会
(2023年3月31日公開)
※ 皆さまの活動を掲載しませんか? ご希望の方は、下記のページをご覧ください。
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「地域音楽コーディネーター」
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