生涯学習音楽指導員 Born free生涯学習音楽普及支援協会代表
神奈川県 千葉登世さん
■活動テーマ:地域参加型バリアフリーコンサート「Galaxy Concert 2022‘」
~開けてごらん音楽の扉~ ■活動開始時期:2022年12月18日(土)開演13:30~終演18:30
■場所:地球市民かながわプラザ「プラザホール」
■対象:地域の小学生から高齢者まで25組(41名)
■活動内容
https://www.bornfree2018.com
*1)ヴィオリラ:ヤマハ株式会社が大正琴を基に開発した鍵盤がある弦楽器。ピック弾きのほかヴァイオリンのように弦を弓で擦る、またギターのように指で弾く奏法など、様々な音色が楽しめる。
参加者の感想
新型コロナウイルス第8波の拡大状況を鑑み、第一部のご来場者より音楽指導者、医療・福祉関係者、教育関係者、施設関係者など合計20名が参加されました。
石川氏によると、「ドラムサークル」は名の通り、サークル状に設置する椅子の並べ方や楽器配置の仕方など、環境をどのように設定するかが実施する上でとても重要であるとのことでした。
ワークショップはジャンベ奏法の基本的なリズム説明から始まり、次に鈴木基氏がたたくバスドラのリズムに耳を傾けつつ、石川氏のファシリテートによる模倣から即興、創作、表現に至るプロセスを体験しました。
集団の中の個(自分)を感じながら参加者相互の一体感を楽しみ、即興的なリズムをたたく楽しさを共有することで、他者との非言語コミュニケーションが可能なドラムサークルは、地域コミュニティの活性化、チームビルディング、個と集団の自立を支援する様々な分野で活用が期待されています。
参加者の感想
半面、参加者募集を先着25組としたことにより、高齢者などインターネットを活用しない、又は不慣れな層の申し込みが不利になるという一面が生じました。今後は異世代交流の環境を整える上で「ITツール」と従来の「往復ハガキ」や「お電話」による申し込み窓口の併設など、高齢者への配慮も重要であると思いました。
また今年は全国各地遠方からの参加者も多く、活動の重要性を感じました。このような状況を鑑み、引き続き全国の生涯学習音楽指導員・地域音楽コーディネーター・地域のアマチュア音楽団体などとの連携を図り、「居場所づくり」を目的とした「誰でも参加できるバリアフリーコンサート」を全国へ広めることを課題といたします。
引き続き音楽を媒体に、地域資源の可能性に目を向けた新時代の環境整備を目指して参ります。
(2023年3月31日公開)
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※ 音楽文化創造では、地域音楽コーディネーター資格取得の養成講座を実施しております。詳しくは下記をご覧ください。
「地域音楽コーディネーター」
#音楽祭、コンサート
#障害者支援
#高齢者支援
#子育て支援
神奈川県 千葉登世さん
■活動テーマ:地域参加型バリアフリーコンサート「Galaxy Concert 2022‘」
~開けてごらん音楽の扉~ ■活動開始時期:2022年12月18日(土)開演13:30~終演18:30
■場所:地球市民かながわプラザ「プラザホール」
■対象:地域の小学生から高齢者まで25組(41名)
■活動内容
1.Born free生涯学習音楽普及支援協会とは
国内外の社会問題に目を向け、人々が笑顔で暮らせる地域づくりを目的に2015年に設立しました。主な活動は、音楽及びICTを通した「学校教育の支援」「資格取得など就業支援」「子どもから高齢者、障がい者の音楽活動支援」「地域民間団体、行政機関の音楽文化、教育活動の支援」などを行っています。https://www.bornfree2018.com
2.開催のきっかけ
Born freeは、SDGs(持続可能な開発目標)に賛同し、その17の目標のうち下記の二つを達成するために、その一つの試みとして今回のコンサートを開催しました。目標4.質の高い教育をみんなに
音楽及び、ICT教育における教育格差をなくすことを願い、全ての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進することを目指しています。目標10.人や国の不平等をなくそう
「誰一人取り残さない」形で地域のニーズに応えるイベントやサービスをさまざまなステークホルダーと連携ながら実施し、性別・年齢・障害・人種・階級・民族・宗教・経済状態に関する不平等を解決していくことを目指しています。3.具体的な内容
(1)目的
このコンサートは、音楽を通じてコロナ禍ストレスが原因と考えられるイジメや虐待、増加する自殺、急速な円安の影響による価格高騰や生活水準の低下による教育格差、さらには急速なリモートの普及が原因とみられる不登校の増加など、社会が抱える問題点に寄り添い、音楽を媒体としたコミュニティの場を提案し、社会の一員として負けない心を育むことを目指しています。(2)参加条件
- 音楽ジャンル、グループ構成、地域、各不問
- グループ演奏時間は20分以内
- 参加費用:¥3,300(税込) /個人・グループ問わず1ステージ
但し、ボランティア(サークル含)・地域音楽活動グループは無料
(3)募集
募集は下記の4つの方法で行いました。- 自社ホームページ
- Facebook(有料広告掲載)
- LINE
- 募集チラシ(地域生涯学習センター/イベント会場)
(4)内容
3回目の開催となる2022年度は、関東圏(東京都、神奈川県、千葉県、栃木県、茨城県)のほか、遠方の北海道からも参加いただき、計25組41名の方々がステージ演奏を楽しまれました。プログラムは第一部の地域参加型と第二部のドラムサークルで構成いたしました。その詳細をご紹介いたします。「第一部」
小学生から高齢者まで幅広い年代がプロの演奏家(ギター、ベース、ドラム、KB、ピアノ、エレクトーン、津軽三味線)のサポートの基、一緒に演奏を楽しめるコーナーです。- 地域の二胡グループ「木花蘭」4名によるアンサンブル
『アマポーラ』『見上げてごらん夜の星を』『あの素晴らしい愛をもう一度』 -
ピアノソロ演奏(小学生~大学生:3名)
『ピアノソナタ第16(15)番K.545ハ長調』(W.A.モーツアルト曲)
『~NHK大河ドラマ~青天を衝けメインテーマ』(佐藤直紀曲)
『ピアノソナタ第15番「田園」Op.28ニ長調 全楽章』(L.V.ベートーベン曲) - 鍵盤ハーモニカソロ演奏(小学生~60代:4名)
『となりのトトロ』『ツキミソウ』『上を向いて歩こう』『All of me』 - 80代女性による歌唱『時代』(中島みゆき曲)
- 60代男性によるオカリナ演奏『道』(南里高世曲)
- ヴィオリラ(*1)セッション
『ユー・レイズ・ミー・アップ』(ロルフ・ラヴランド曲) - ヴィオリラグループ「Violyre Joy」4名によるアンサンブル
『アンダー・ザ・シー』『月迷風影』『童神』『マツケンサンバ』『見上げてごらん夜の星を』 - 津軽三味線と演奏サポートメンバー6名による演奏
『万讃歌』(葉加瀬太郎曲) - 津軽三味線「さくら会」8名による演奏
『六段』『津軽メドレー』『ジングルベル』『津軽じょんがら節』 - 早稲田大学ボランティアサークル「WASEDA STRINGS」による弦楽アンサンブル
『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』『パッヘルベルのカノン』『ホール・ニューワールド』ほか。
*1)ヴィオリラ:ヤマハ株式会社が大正琴を基に開発した鍵盤がある弦楽器。ピック弾きのほかヴァイオリンのように弦を弓で擦る、またギターのように指で弾く奏法など、様々な音色が楽しめる。
参加者の感想
- いつもは音源で演奏をしているが、やはり生伴奏は楽しいと思った
- いろいろな楽器の演奏が聴けてよかった
- リラックスして楽しく演奏できた
- また来年も参加したい
- 自分も参加して演奏をしたくなった。(ご来場者様より)
「第二部」ドラムサークル
一般社団法人ドラムサークルファシリテーター協会理事長の石川武氏をお招きし、会場参加型「ドラムサークル」を開催しました。ドラムサークルとは参加者が輪になって即興的に作り上げる打楽器・パーカッションのアンサンブルです。新型コロナウイルス第8波の拡大状況を鑑み、第一部のご来場者より音楽指導者、医療・福祉関係者、教育関係者、施設関係者など合計20名が参加されました。
石川氏によると、「ドラムサークル」は名の通り、サークル状に設置する椅子の並べ方や楽器配置の仕方など、環境をどのように設定するかが実施する上でとても重要であるとのことでした。
ワークショップはジャンベ奏法の基本的なリズム説明から始まり、次に鈴木基氏がたたくバスドラのリズムに耳を傾けつつ、石川氏のファシリテートによる模倣から即興、創作、表現に至るプロセスを体験しました。
集団の中の個(自分)を感じながら参加者相互の一体感を楽しみ、即興的なリズムをたたく楽しさを共有することで、他者との非言語コミュニケーションが可能なドラムサークルは、地域コミュニティの活性化、チームビルディング、個と集団の自立を支援する様々な分野で活用が期待されています。
参加者の感想
- いきなりリズムセッションに参加できるか不安でしたが、主軸のバスドラに合わせてたたいているうちに夢中になりストレスの発散になった
- 決められたリズムではなく自分の好きなリズムでたたけて楽しかった
- ファシリテーターは非言葉でジェスチャーのみの指示を出していたが、初対面の参加者たちが状況を察知し音を協調させていく過程に面白みを感じた
- 老若男女問わず、初対面の集団がリズムに合わせていとも簡単に一致団結して音楽を創る体験は、リモートでコミュニケーションの機会が減っている子供たちへ是非取り入れてみたいと思った
- 始めは何をすれば良いのかわからなかったが、気が付くとどんどん楽しくなっていた
4.課題と抱負
(1)課題
今回の申し込み方法は、自社ホームページ上の「申し込みフォーム」からを推奨しました。主催者側としてはオリジナルテンプレートの一斉送信及び自動返信、閲覧状況の分析、お問い合わせ受信時のアラート設定など、顧客対応の簡略化に取り組んだことで、各参加者の名前や担当楽器・機材準備やご要望など、スムーズな情報収集が可能となりました。半面、参加者募集を先着25組としたことにより、高齢者などインターネットを活用しない、又は不慣れな層の申し込みが不利になるという一面が生じました。今後は異世代交流の環境を整える上で「ITツール」と従来の「往復ハガキ」や「お電話」による申し込み窓口の併設など、高齢者への配慮も重要であると思いました。
また今年は全国各地遠方からの参加者も多く、活動の重要性を感じました。このような状況を鑑み、引き続き全国の生涯学習音楽指導員・地域音楽コーディネーター・地域のアマチュア音楽団体などとの連携を図り、「居場所づくり」を目的とした「誰でも参加できるバリアフリーコンサート」を全国へ広めることを課題といたします。
(2)抱負
「居場所づくり」を一層充実させるためには、行政・市民の連携を強めることが欠かせません。その「つなぎ手」の一人として専門性を高め、開催地域の人的かつ物的資源を有効活用した音楽イベントの開催を意識し、社会課題の解決に貢献していくことが重要であると考えます。引き続き音楽を媒体に、地域資源の可能性に目を向けた新時代の環境整備を目指して参ります。
(2023年3月31日公開)
※ 皆さまの活動を掲載しませんか? ご希望の方は、下記のページをご覧ください。
「皆さまの活動を掲載しませんか」
※ 音楽文化創造では、地域音楽コーディネーター資格取得の養成講座を実施しております。詳しくは下記をご覧ください。
「地域音楽コーディネーター」
#音楽祭、コンサート
#障害者支援
#高齢者支援
#子育て支援