活動事例

地域音楽 コーディネーター 活動事例

【事例紹介】地域の方々へ気軽に音楽を楽しめる機会を提供していきたい

地域音楽コーディネータ― 帯広市 会社員 坂本真理子さん

とかちプラザ
■活動テーマ:
地域の方々へ気軽に音楽を楽しめる機会を提供していきたい
■目次:
■活動開始時期:
2014年~現在
■場所:
帯広市とかちプラザ「レインボーホール」
■対象:
一般市民
■活動内容

1.きっかけ

私は現在、株式会社オカモトの社員として帯広市の公共施設「とかちプラザ」の指定管理者として従事しており、自主事業の企画・運営に携わる機会があります。以前は札幌で美容師をしていましたが転職・地元へ帰るというタイミングで、「とかちプラザ(生涯学習・交流施設)」の求人を見つけ入社したのが始まりです。当社は30年以上ガソリン・自動車・ホームエネルギー・官民連携事業など様々な事業の他、総合スポーツクラブも行っています。これらの運営ノウハウを生かし「とかちプラザ」をより地域の文化・芸術振興に寄与することを目的に参入し指定管理者(*1)として選定されました。地域のお客様の関心やニーズに対応した鮮度の高いサービスを提供し、行政サービスの代行者として地域社会に愛される公共施設の管理運営と様々な企画を作り展開しています。

*1)指定管理者:指定管理制度は2003年地方自治法の改正により施行されました。目的は民間事業者等が公共施設の管理運営を行い民間の専門的な知識・技術を活用しつつ、サービスの向上と経費の削減等を図ることです。

入社した当初は「生涯学習」「指定管理制度」につき、よく分かりませんでしたが勤務を続けていく中でその意味を理解することができました。豊かな人生を送るためには学び続けることが大切であり、学習活動を行う場所と機会が必要であり、そのためにここが市の拠点としての役割を担っていることです。

2.具体的な内容

企画名・・・4団体の演奏家によるワンコインコンサート「JOY-PLA」

(1)企画立案に当たってのポイント

  1. 音楽を気軽に楽しんでもらいたい
  2. 十勝管内の音楽ファンを増やしたい
  3. 演奏者に発表の場を提供したい
  4. 「とかちプラザ レインボーホール」へ、より一層の愛着を持っていただきたい

このような思いでヴァイオリニスト、ピアニスト二人のレジデンスアーティストとともにコンサートの企画をしました。

(2)レジデンスアーティストとは

地域の方々と関わりながら芸術活動を行い、生活するための時間と場所を提供する事業。株式会社オカモトには、プロの演奏家であるレジデンスアーティスト2名が在籍しており、教育委員会や地方自治体から依頼を受け、十勝管内の学校・施設を訪問し演奏や音楽に関する講演会を行うアウトリーチ活動を数多く展開しています。

※登録制ではなく、現在レジデンスアーティストの募集はしていません。

(3)内容

演奏者は管内出身者及び十勝にゆかりがあり、コンサート出演経験またはそれに準ずる方を基本条件として募集しました。音楽ジャンルは特に問いませんが、使用する楽器はアコースティック(ピアノ、管弦打)と声楽に限定しました。一つのコンサートでピアノ・合唱・ギター弾き語り・ハンドベルなどバラエティーに富んだプログラムとなることもあり、演奏時間は1団体20分程度でトータル2時間程度のコンサートです。

ホワイエ(ホール出入口にある場所)には季節ごとに装飾を行い、飲物も季節に合わせて夏はノンアルコールビール・冬はホットココア(マシュマロ付き)を提供するなど工夫しながら開催しました。また次回も気軽に足を運んでもらえるよう、入場料は小学生以上500円(1ドリンク付き)にしました。コンサートでは笑顔になるお客様が多かったように感じます

(4)聴衆の反応

  • ・帯広の中心地で手軽にコンサートを楽しめる機会を持つことができ市民にとって有り難いと感じました。
  • ・子供も一緒に気軽に聴けるのが良いと感じたのと同時に、演奏者がとても楽しそうに演奏している姿が印象的でした。
  • ・ふだん聴かないジャンルの音楽に触れる良い機会になりました。

(5)出演者の感想

  • ・一緒に出演した方たちと交流ができ、つながりを持つことができました。
  • ・自分たちだけではなかなか立つことのできないすばらしいホールで演奏ができて大変良い機会となりました。
  • ・他の出演者を目当てで来られたお客様にも自分たちの演奏を聴いてもらえる良い機会となりました。

3.課題

(1)内容面

ワンコインコンサートを始めた当初は毎月開催、翌年には2か月に1回のペースで開催していました。常に演奏者の募集をしていたのですが、該当者がいないときもあり定期開催の難しさを痛感しました。募集に際しての声掛けなど、レジデンスアーティストお二人の存在と協力がなければ開催は不可能でした。演奏家との伝手(つて)を作らなければ演奏会の企画をしても開催は難しいと実感しています。今後はネットワークを広げることが課題です。

(2)運営面

広報宣伝は地元新聞に告知記事を掲載し、フリーペーパーのイベント情報欄へ記載してもらいました。職員全体で盛り上げていきたいという思いから、職員家族や関係者を通して宣伝してもらえるようにしました。インスタグラムやLINE、HPでも告知は行っていますが、一番効果があったのは地元新聞の掲載だったと思います。

4.抱負

とかちプラザのレインボーホール(350席)は、「ホールそのものが楽器の一つである」ということをコンセプトに音響に配慮をした音楽ホールです。このすばらしいホールが地域にあるということを多くの住民の方々やプロ・アマチュア演奏家に知ってもらい活用していただきたいです。また、とかちプラザにはレインボーホール以外にも音楽イベントを開催できるスペースがあります。とかちプラザの事業担当者の一員として施設の活用方法の開拓と魅了あるコンサート作りを通して音楽ファンを増やすことを目標に、今後も帯広の街に音楽文化を発信していくことを目指します。

(2023年6月2日公開)

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