活動事例

地域音楽 コーディネーター 活動事例

【事例紹介】音楽の力で人々に癒しと元気を

(2023年06月22日公開)

地域音楽コーディネータ― シンガーソングライター ボイストレーナー 札幌市 山内まりさん

「Noel des Anges〜天使たちのクリスマス」の様子
「Noel des Anges〜天使たちのクリスマス」の様子
■活動テーマ:
音楽の力で人々に癒しと元気を
■目次:
■活動開始時期:
2002年〜現在
■場所:
札幌市内のライブハウス・ヤマハミュージック札幌センター
■対象:
20代〜90代
■活動内容

1.きっかけ

幼少の頃よりピアノを習い13歳から歌のレッスンも始めました。その後、ミュージシャンとして様々なスタジオワーク、ライブ経験を重ね、ヴォーカルトレーナーの傍らゴスペルクワイヤで活動をしていました。ある日、アメリカのナッシュビル(*1)でゴスペルの祭典に赴く機会がありました。そこで、この音楽の自由な表現の存在に触れ現在の活動のきっかけ・原動力となりました。また自分自身でオリジナル曲を作っていたことも重なり、「人々の心に寄り添う音楽を自由に表現していきたい。」と希望が湧き、指導と共に多くの方々と直接心を寄り添わせる機会として「天使たちのXmas」「夏空ライブ」「MariCafe」(まりカフェ)等のLiveを企画し開催しています。

*1)ナッシュビル:アメリカ南東部にあるテネシー州の州都でエンタテイメントが盛ん。エルビス・プレスリーがレコーディングした所としても有名

2.具体的な活動

(1)目的

「癒しと元気のシェア」

現代社会において、若者から高齢者に至るまで心に痛みや苦しみ、孤独感、虚無感などを抱えている人は少なくありません。しかし皆必死に生きている姿に触れることがあります。このような時世、音楽家の一人として音楽で何か社会貢献できないかと考えました。それは、ほんのひととき人々が集い、心を寄せ合って歌を歌い、話し、笑いが生まれる場と機会を作ることです。「雨宿り・雪宿り」「一杯のお茶を楽しむ」ような感じでしょうか。音楽に癒(い)やされひと休みできることを願い2002年から活動を始め20年余りが過ぎました。

(2)内容

私のオリジナル曲に加え洋楽、J-Pop、映画音楽、ミュージカル、 ゴスペル、クラシックなど幅広い音楽ジャンルから選曲します。聴衆も気軽に参加できるように一緒に歌うコーナーやイヴェントも企画し(夏はスイカ、冬はお米やお菓子などが当たる抽選会)皆様に楽しんでもらっています。

A.「天使たちのXmas」「夏空ライブ」

年に2回夏と冬に開催しています。目的は「音楽を通して人々に寄り添い、「うるおいのある日を」、「憩いの場」です。コロナ禍以前は冬の「Noel des Anges〜天使たちのクリスマス」「夏空ライブ」の2本を中心に活動していました。

  • 「Amazing Grace」
    (原曲はイギリスの牧師ジョンニュートンの賛美歌。作曲者は不明。世界中で最も慕われているゴスペルソング)
  • 「The Prayer」
    (原曲は1998年アメリカ公開の映画「魔法の剣キャメロット」の主題歌 セリーヌ・ディオンの歌唱で有名)
  • 「We are the reason」
    (原曲はアメリカのゴスペルソングでフランキー・アヴァロンやデヴィット・ミース等が歌唱)
  • 「I’m not alone」
    (原曲はアメリカのゴスペルソングでケアリー・ジョーブなどが歌唱)

B.MariCafe

ヤマハのボーカル科生徒の発表会ライブを年1回開催します。時間は約180分で参加者は10〜15名です。構成としては

    • ①私のピアノ伴奏で一人ずつ歌っていただく
    • 「瑠璃色の地球」(1986年にリリースされた松田聖子の曲)
    • 「愛の讃歌」(有名なシャンソン、エディット・ピアフの曲)
    • 「アイノカタチ」(2018年にリリースされたMISIAの曲)
    など
  • ②参加者が輪になり座談会をする
    それぞれの方々の歌うことへの情熱、また音楽だけではない日々の想(おも)いをシェアします。
  • ③私のミニライブ
  • ④参加者全員で声と心を合わせて歌う
    「世界に一つだけの花」(2003年にリリースされたSMAPの曲)他

終了後は名残惜しく解散となります。あたたかい時間と空間は参加者と一緒に心が癒(い)やされ明日への勇気が湧きます。参加者、聴衆、スタッフが一体となってコンサートを作り上げます。夢のように楽しい時間を過ごしていただけたような印象を受けます。「癒(い)やされた」、「元気が出た」、「また明日から頑張れる」等の言葉をいつも頂戴します。

(3)今までのコンサート

  • 2002年〜「Noel des Anges〜天使たちのクリスマス〜」
  • 2004年「TheSweetestLove&KissLive」
  • 2004年〜2005年「TheStarryNightLive」
  • 2005年〜2007年「TheSweetSpringNight」
  • 2009年〜「夏空ライブ」
  • 2011年〜2014年「天使たちのワンダフルクリスマスナイト」
  • 2013年〜2019年「天使たちのクリスマスガーデン」
  • 2017年〜「MariCafe」

3.課題と抱負

(1)課題

この数年間はコロナ禍で休止したことは大きかったです。以前は参加者募集、動員、告知、会場、収支等運営面で課題を残しました。特に「動員」でしょうか。「収支」に関わるので常に考え行ってきましたが、今後は広告宣伝方法をSNS等活用しながらいろいろ工夫する必要があると考えています。誰をメインターゲットに、どこでどのような内容を企画するか内容面も再考していきたいと思っています。

(2)抱負

今年は2021年から月1回行っている「からだと心にやさしい音楽の時間〜癒(い)やしのボイストレーニング〜」というセミナーに加え、2つのセミナーを開催します。1つは5月に「ボイストレーニング&初夏の歌」(2回完結)を行います。このシリーズは6月、7月と続きます。もう一つは昨年末から始めました「手話歌でクリスマス」を12月に行う予定です。今まで続けている「夏、冬のライブ」「MariCafe」への想(おも)いも抱きつつ、今後もミュージシャンとして地域音楽コーディネーターとして様々な環境、心模様で過ごされている人々と交流する機会を持ち「癒しと元気をシェア」が自身の天命であることを意識し、夢を膨らませています。

(2023年6月22日公開)

※ 皆さまの活動を掲載しませんか? ご希望の方は、下記のページをご覧ください。
「皆さまの活動を掲載しませんか」

※ 音楽文化創造では、地域音楽コーディネーター資格取得の養成講座を実施しております。詳しくは下記をご覧ください。
「地域音楽コーディネーター」

その他の記事

               
地域音楽 コーディネーター
【事例紹介】音楽から広がる世界
地域音楽 コーディネーター
【事例紹介】市民がどこでも音楽を楽しめる街に
地域音楽 コーディネーター
おとあそびのじかん ~音あそびワークショップ~(ボディーパーカッション編)(5/26)
地域音楽 コーディネーター
【事例紹介】未来を担う子どもたちのために私たちができること
活動ノオト
地域文化クラブ推進事業レポート その1
新しい方角(邦楽)
ワークショップ『この音とまれ!』劇中曲作曲家 橋本みぎわ氏の指導を受ける
地域音楽 コーディネーター
ブルグミュラー絵本コンサートWith リュート&カリグラフィー(5/25)
地域音楽 コーディネーター
【事例紹介】「音楽を未来に繋げよう」
地域音楽 コーディネーター
【事例紹介】彩り豊かな人生を奏でるための健やかな音楽教育
地域音楽 コーディネーター
【事例紹介】音楽をきっかけとした『誰もが心潤う居場所』をつくり続けたい
新しい方角(邦楽)
「心を形にする笛の音」~心でつながる社会へ~
地域音楽 コーディネーター
【事例紹介】民謡酒場から日本の民謡と食文化を未来に伝承したい
地域音楽 コーディネーター
【事例紹介】参加型で楽しむ音楽イベント【医・食・集】
地域音楽 コーディネーター
【事例紹介】おとのWA-誰でも参加できる音楽会を目指して-
生涯学習音楽指導員
【活動事例】大人の指導から見えてきたウェルビーイング
協議会
【事例紹介】音楽活動で楽しく感性をみがこう!
地域音楽 コーディネーター
[終了]こどもたちの食を応援 第1回野菜たちのひな祭りマルシェ(3/3)
地域音楽 コーディネーター
【事例紹介】子どもの日常の中に生の音楽を届けるアウトリーチ・コンサート