活動事例

協議会 活動事例

【事例紹介】音楽活動で楽しく感性をみがこう!

(2024年02月27日公開)

全国生涯学習音指導員協議会神奈川支部会員 声楽家 平塚音楽家協会会員 神奈川県 大屋啓子さん

くるみ割り人形フィナーレ
くるみ割り人形フィナーレ
コンサートフィナーレ
コンサートフィナーレ
■活動テーマ:
音楽活動で楽しく感性をみがこう!
■目次:
■活動開始時期:
2006年~現在
■場所:
平塚市、ひらしん平塚文化芸術ホール
■対象:
一般
■活動内容

1.目標

2023年12月23日に、ひらしん平塚文化芸術ホールにて「国際音楽の日フェスティバル2023IN平塚」を開催しました。このフェスティバルは2006年より「国際音楽の日(*1)」記念事業と称して開催してから17年がたちました。また2012年からは「子どもゆめ基金(*2)」助成活動の一つとしても行っています。時代は大きく変化してきておりますが、目標は当初と変わらず、三世代の人々が総合芸術であるミュージカルを中心に「生の音楽」を通して触れ合い、音楽の喜びを共有し共に成長することです。
今回も平塚市住民を中心に地域の音楽家他、私の仲間である全国で活動している生涯学習音楽指導員(*3)とともに創り上げました。

*1)国際音楽の日:1975年、カナダのユネスコ国際音楽評議会で故ヴァイオリニストのユーディ・メニューインが、「あらゆる国や地域の人々がさまざまな音楽表現を通して、暮らしの中の音楽の素晴らしさを認識する機会を与えられる様にしよう」という理念の基、10月1日を「国際音楽の日=International Music Day(略称IMD)と定めました。日本では1994年,音楽振興法の基,制定されました。

*2)子どもゆめ基金:国と民間が協力して子どもの体験・読書活動を応援し、子どもの健全育成の手助けをする基金です。(独立行政法人国立青少年振興機構のHPより)

*3)生涯学習音楽指導員:(公財)音楽文化創造の資格認定を受けた洋楽・邦楽の専門家が全国各地で生涯学習の視点に立って、子どもから高齢者に対し音楽文化の普及を行っている。また有志たちが集まり、都道府県単位で「全国生涯学習音楽指導員協議会」を立ち上げ活動している。

昨年12月23日(土)に開催した「国際音楽の日フェスティバル2023IN平塚」の内容をご紹介いたします。

2.具体的な内容

(1)内容

13:20開演 15:20終演
1部―楽しく音楽表現
2部―歌唱&ダンスのコラボレーション
3部―洋楽・邦楽のコラボレーション
の3部構成で実施し、2歳から最高齢90歳までの総勢100名余りが参加いたしました。フィナーレは出演者全員「君の願いが世界を輝かす」(MISIA訳詞 Emily Bear曲)を演奏・歌唱・ダンス表現し盛況のうちに終わりました。お客様が退場される際にはクリスマスイブ前日ということもあり、IMDアンサンブルのクリスマスソングをBGMとしてお聴きいただき、帰途についていただきました。

【1部】楽しく音楽表現

<出演者>
・平塚子ども文化体験
・平塚芸術文化
・NKダンスラボラトリー(平塚市のジャズダンス教室) 平塚市のジャズダンス教室
・ヴォーカリスト:岩崎メリーアン、Yui岩崎(賛助出演)
・IMD(国際音楽の日)アンサンブル 平塚市を中心とした神奈川県内の音楽家と全国生涯学習音楽指導員協議会音楽ネット神奈川の有志で編成
・ピアノ:能條貴大、指揮:大屋啓子
<内容>
ミュージカル(サウンド・オブ・ミュージック&アニー)
ディズニー楽曲(リトル・マーメイド&美女と野獣より)他
NHK・TVおかあさんといっしょの人気曲「どんな色が好き」他を歌、手話、ダンスを交え表現しました。

【2部】歌唱&ダンスのコラボレーション

ミュージカル「くるみ割り人形」全2幕
<出演者>
・平塚子ども文化体験の参加者
・NKダンスラボラトリー
・IMDアンサンブル
・指揮、編曲:斎藤善彦
・歌唱・合唱:大屋啓子
・演出、振付、構成:小宮伸子
<内容>
チャイコフスキー作曲バレエ音楽「くるみ割り人形Op.71」を基にミュージカル2幕仕立てになった作品(城野健一作詞松山祐士作曲)を音楽監督・指揮者の斎藤善彦氏が編曲し、NKダンスラボラトリー主宰の小宮伸子氏の演出・振付・構成の基、上記の出演者で演じました。

【3部】洋楽・邦楽のコラボレーション

<出演者>
筝:永田秀子 斎藤才子
尺八:大山貴善
ピアノ:能條貴大
フルート:五百川伸子
フルート:宮崎濯(賛助出演)
合唱:やまびこ平塚芸術文化 高浜高等学校定時制生徒
<内容>
長年歌い継がれ、日本人ならば誰でも知っている「花」(滝廉太郎曲)と故郷(岡野貞一曲)を邦楽器と洋楽器の編成で新しい響きを作り出し、また故郷では合唱が加わりました。

フィナーレ「君の願いが世界を輝かす」出演者全員(MISIA作詞Emily Bear曲)

3.企画立案から公演当日(2023年12月23日)までのスケジュール

【2022年】

10月(1年3か月前)

企画立案
「子どもゆめ基金」2023年度申請に当たりコンサートタイトル・日程・会場・内容・予算を決定

11月末

会場「ひらしん平塚文化芸術ホール大ホール」抽選にかける

12月1日(1年前)

ひらしん平塚文化芸術ホール大ホール2023年12月23日決定

【2023年】

1月

ピアニスト能條貴大先生ダンス指導・演出小宮伸子先生に依頼・快諾

5月

・平塚市教育委員会名義後援申請
・実行委員会立ち上げ(スタッフ構成と役割分担決定)
・15回の練習日程設定(*別途チラシ参照)
・チラシ作成依頼
・ミュージカル「くるみ割り人形」の内容について音楽監督(斎藤善彦氏)と打合せ。原曲とミュージカル構成、及びアンサンブルの編成・演奏者について
・会場のリハーサル室・楽屋の押さえ

6月(半年前)

・チラシ作成、印刷
・練習会場須賀公民館利用申込み開始〈公演1か月前の1日〉

7月

・チラシ配布 平塚市内公民館27か所 市内こども園・幼稚園・保育園38か所(平塚市役所内子ども家庭課)
・練習会場勤労会館ホール申込み開始(2か月前1日)
・7月23日(日)子どもゆめ基金助成活動開始(全15回)
*下記チラシ参照

10月1日(3か月前)

・ミュージカル「くるみ割り人形」合同練習開始
・フィナーレ「君の願いが世界を輝かす」合唱・ダンスのコラボレーション練習開始

12月22日(金)

洋楽と邦楽のコラボレーションリハーサル

12月23日(土)

コンサート当日 終了後子どもゆめ基金へ事業報告書類提出

4.成果と課題

(1)成果

「国際音楽の日フェスティバル」は2006年の平塚市民センター(定員1400名)から始まり、17年間に中央公民館大ホール(定員700名)、サン・ライフガーデンチャペル、Y150(横浜開港150周年)竹の海原、伊勢原阿夫利神社能楽殿、ひらしん平塚文化芸術ホール大ホールと様々な会場で実施してきました。多くの3世代の方々と一緒に活動を続けてきた中で、ここまで走り続けてこられたのは下記の5点と思います。

  1. 一般市民が音楽を通して人と人とのつながりを深められた
  2. 良いスタッフと多くの音楽家・芸術家(ダンス・バレエ他)の指導を得られた
  3. 自治体や学校、会場の協力があった
  4. その時々の公演に向けて力を合わせ、より良いものを目指し情熱をもって団結するパワーが生まれた
  5. 毎回、出演者と聴衆共々達成感を得られた

助成金を活用することより、ミュージカルや合唱等の伴奏がプロの演奏家でできるようになりました。ピアノのみの伴奏と違い管楽器、ハープ&打楽器が加わることで多彩な音色の変化が生まれることにより音楽の幅が広がり、幼児から高齢者まで楽しく、より質の良い表現をしようとする意欲につながりました。

(2)課題

2020年以降の3年間はコロナ禍の影響で、音楽活動が制限される状況になり、活動に参加する意欲の低下につながりました。その上に公演時の会場の規制・制限が厳しく、また公演の縮小や中止となり音楽活動の低迷となってしまいました。そのような状況の中でも毎年「国際音楽の日」として公演は続けてきましたが近年、音楽活動に通年を通して参加する子どもが減り活動継続の危機に陥っているのが現状です。「子どもゆめ基金」による体験活動のみでは達成感のある質の良い音楽活動や公演まで発展させることが難しく、今年度新たな活動の在り方を提案することにしました。

5.抱負

気が付けば17年がたち、自分自身「いつまで音楽活動が行いたいか、できるか」と自問自答する日々です。高校時代より現在まで声楽の師事を仰いでいる岩崎由紀子先生の存在が大きく、まだまだ学ぶことが多くあります。レッスンでは現在の自分に合ったアプローチにより、可能な最大限の表現を目指して練習することができます。そこで声楽家として舞台にはできるだけ出演させていただこうと思っています。

今回開催した新ホールでの総合舞台公演は経費の面でハードルが高く今回の公演をもって幕を下ろすことと考えていました。しかし、新ホールひらしん平塚文化芸術ホール(2022年春開館)の指定管理者でありプロデュース部門のチーフから、3年後にホールの共済事業としてのオファーがありました。まだ確定ではありませんが、チャンスがあれば実現に向け、共に歩んできた仲間と夢と希望を持って新たな目標に向かうことにします。

(2024年2月27日公開)

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