中学校の部活動は、これまで学校の先生方が中心になってその指導を担って来られました。昨今注目を集めている働き方改革の一環として、教員の残業の原因の一つとなっている部活動指導を地域と連携した形に変えて教員の負担を軽減しようという方向性が文部科学省から打ち出されました。まずは、令和7年度(2025年度)までに土、日、祝日での部活動に教員が関わらなくても良い環境の整備が求められています。音楽文化創造も文化庁の委託を受けて、昨年度全国7団体と連携して実証事業を行いましたので、その取り組みに関して順次レポートして参ります。第4回は岡山県倉敷市の中川楽器が運営する「MIRAI Wind Club」の取組レポートです。
活動場所: 倉敷高等学校
活動日: 月2回、土曜日または日曜日
活動時間: 3時間
参加生徒: 市内8中学校から210名
指導者: 教員OBの部活動指導員、中川楽器音楽教室講師
10月から1月までの間に7回実施され、倉敷市内8校の吹奏楽部から約210名が参加しました。また倉敷高校吹奏楽部の生徒が会場設営や中学生のアテンドを担当しました。
生徒たちは合奏の楽しみや喜びを感じ、演奏技術が向上しました。他校の生徒との合同活動により、自主性や協調性が育まれ、保護者も活動を見学することで吹奏楽活動への理解が深まりました。
– 中学生が学校単位で参加している現状を改善し、個人としての参加を可能にするため、イベント保険などの整備が必要です。
– 楽器運搬の負担軽減のため、地域バンドとしての楽器備品の確保が求められます。
– 倉敷高校まで遠方の学校の生徒も参加しやすい活動場所の提供が課題です。他の私立高校や市の公共施設など、活動拠点の増加を検討しています。
今後の方針:
– 地域バンドとして独立し、さらに確立するための整備を進めます。
– 活動拠点を増やし、どのエリアからも参加しやすい環境を提供することを検討します。
– 若手指導者の育成にも努めます。
【MIRAI Wind Club(岡山県倉敷市)の取組レポート】
1)基本情報
運営主体: 株式会社中川楽器活動場所: 倉敷高等学校
活動日: 月2回、土曜日または日曜日
活動時間: 3時間
参加生徒: 市内8中学校から210名
指導者: 教員OBの部活動指導員、中川楽器音楽教室講師
2)取組内容と成果
1. ミュージックジム(合同練習会)
指導体制としては、地域に縁のある教員OBの部活動指導員や中川楽器音楽教室の講師など延べ10名以上を合奏指導やパート講師として迎え、専門的な指導を実施しました。10月から1月までの間に7回実施され、倉敷市内8校の吹奏楽部から約210名が参加しました。また倉敷高校吹奏楽部の生徒が会場設営や中学生のアテンドを担当しました。
生徒たちは合奏の楽しみや喜びを感じ、演奏技術が向上しました。他校の生徒との合同活動により、自主性や協調性が育まれ、保護者も活動を見学することで吹奏楽活動への理解が深まりました。
2. 発表会
岡山シンフォニーホールで開催され、ミュージックジムに参加した全員が合同演奏を4曲披露しました。さらに、ゲストバンドとして全国的に活動する就実高等学校・中学校を迎えました。発表会は活動の集大成として位置付けられ、生徒たちは大きな達成感を得ることができ、自信と意欲が向上しました。3)課題と今後の方針
課題:– 中学生が学校単位で参加している現状を改善し、個人としての参加を可能にするため、イベント保険などの整備が必要です。
– 楽器運搬の負担軽減のため、地域バンドとしての楽器備品の確保が求められます。
– 倉敷高校まで遠方の学校の生徒も参加しやすい活動場所の提供が課題です。他の私立高校や市の公共施設など、活動拠点の増加を検討しています。
今後の方針:
– 地域バンドとして独立し、さらに確立するための整備を進めます。
– 活動拠点を増やし、どのエリアからも参加しやすい環境を提供することを検討します。
– 若手指導者の育成にも努めます。