活動事例

地域音楽 コーディネーター 活動事例

【事例紹介】ジャズで街を賑わい創出、音楽文化の発展を!!

(2024年10月24日公開)

地域音楽コーディネーター ギタリスト 米子ジャズ実行委員会委員長 鳥取県 足塚正治さん

街中での米子ジャズ(2016)
街中での米子ジャズ(2016)
2024集合写真
2024集合写真
■活動テーマ:
ジャズで街を賑わい創出、音楽文化の発展を!!
■目次:
■活動開始時期:
2014年~現在
■場所:
米子市文化ホール、他
■対象:
一般
■活動内容

1.きっかけ

10代の頃よりギターに目覚め、ジャズライブハウスに通いジャズの虜(とりこ)になりました。その後、東京やアメリカのボストンで研鑽(けんさん)を積み、街やレストラン、カフェから自然に生演奏が聴こえ、人々が日常生活の中で音楽に触れ、感動している様子を体験しました。音楽が生活の一部として欠かせない存在であるその環境が、私にとって大きな衝撃でもありました。帰国後、その感動を地元・米子市でも再現したいという思いから「米子ジャズ実行委員会」を立ち上げました。
加えて、ジャズが「敷居が高い」「難しそう」といったイメージを持たれがちであることを変えたいという思いもありました。もっと多くの人にジャズを楽しんでもらいたいと考え、無料で音楽イベントを開催し、誰もが気軽にジャズに触れられる環境の提供、街中を歩いていると、ふと耳にする音楽が気軽に楽しめるようなイベントを作りたいというのが、このフェスティバルを始める大きなきっかけです。無料で音楽に触れる体験が、後に有料のライブへの参加やミュージシャンとのつながりを生むことによって、山陰の音楽文化の発展に貢献できればと考えています。

2.具体的な内容

(1)目的

開催にあたりプロジェクトを立ち上げ、フェスティバルは2014年の第1回目から今年で10年目を迎えます。目的は下記の3点です。

  1. 音楽で街を賑(にぎ)やかにし地域の活性化を図る
  2. 身近な場所で気軽に生演奏に触れてもらう
  3. ジャズの裾野を広げジャズ文化の発展を目指す

(2)特徴

初回から時にこだわったのは演奏を聴いて好きになってくれる人を増やしたいという思いで入場料を無料としました。また出演者には謝礼として少しでもお渡しできるようチップ制を選択させました。またその形体によって人々が繋(つな)がりやすく、米子の音楽文化が更に盛んになると考えました。

(3)内容

2回目以降は年1回、街の複数の店舗や野外で開催を続け、評判になり順調に規模が大きくなりました。参加者はプロ・アマ問わず公募により決定します。現在は山陰地区のみならず、岡山・関西・関東圏からも参加していただいています。前回は24組が出演しました。

  • ①初心者向けワークショップ
    セッションの参加がわからない方々向けにワークショップを交えたセッション
  • ②中学生吹奏楽とのコラボ演奏
    ジャズビッグバンド演奏のワークショップを行い、講師陣と大人と一緒にジャズフェスティバルで成果発表
  • ③セッション
    米子市文化ホールの前庭を利用した、誰でも参加可能なセッション
  • ④キッチンカーの出店
    米子市文化ホールの前庭を利用して地元で評判のキッチンカーによるブース
  • ⑤新たな取り組み
    リスナー向けのライブの楽しみ方ワークショップ。音楽がどのように進んでいるのか…拍手するタイミング…がわからないといった方向け

(4)活動資金

  • ・第5回までー「企業協賛」
    当日配布するパンフレットに広告掲載のみ
  • ・第6回目―「企業協賛」と「米子市まちづくり活動支援交付金」
    上記の二つを活用しましたが、自己資金にて常に赤字を補填していました。
  • ・第7回目―「企業協賛」「ミラ・クル・とっとり運動推進補助金」
    今回は初めて「クラウドファンディング」にも挑戦し皆様のお陰で目標金額に達成する事が出来ました。

3.成果と課題

回を重ねるごとに出演者、ボランティアスタッフの応募、聴衆も増えイベントの認知度は高くなっていると感じています。当初の目的一つである裾野拡大はまだはっきりとは目に見えていないですが、「継続」することがとても大切だと考えています。そのためにはいろいろな方が参加しやすく、ニーズに合うワークショップや年間通してしていくイベントを企画していきたいです。
「継続」するには資金面での課題は避けられません。今まで予算あたりで範囲内でできることするように努力しましたが、なかなか難しく助成金の活用やその他の方法を考える必要があります。

2023年、日本海新聞ふるさと創り事業団が主催する「日本海新聞ふるさと大賞2023地域貢献賞」を受賞しました。これは鳥取県内で地域の活性化、文化・スポーツの振興に貢献した個人、団体を顕彰する賞です。2014年から始めて10年、皆で作ってきた「米子ジャズ」が評価されることはとてもうれしく、これからの励みにもなりました。

4.抱負

地域の音楽文化を根付かせ更に発展させるため、米子ジャズをより多くの方に楽しんでいただけるイベントにしていきます。その他、現在思索していることは①当初から構想にあった、米子駅から米子市公会堂付近まで繋がっていた旧商店街でジャズストリートの開催②音楽が身近に感じられるイベントを通じて、地域の皆さんに楽しんでもらうため、これまで行ってきた地元での企画や広報活動をさらに強化していきます。年間を通して様々なイベントを開催し、地域のミュージシャンや関係者との連携を深め、裾野を広げ、高めていくよう努力していきたいと思います。この活動を通じて、多くの人々が音楽を楽しむ場を創出し、地域文化の発展に貢献できれば嬉しいです。

地域音楽コーディネーターや生涯学習音楽指導員として皆さまの活動を掲載しませんか?
活動紹介やイベント告知をご希望の方は、下記のページをご覧ください

音楽文化創造では、地域音楽コーディネーター資格取得の養成講座を実施しております。
詳しくは下記をご覧ください。

その他の記事

               
協議会
【事例紹介】~全身で音楽を感じ表現しよう~平塚子ども文化体験フェスティバル2025
地域音楽 コーディネーター
おと♪プリポルラボのみんなとつくるコンサートVOL.4(6/1)
地域音楽 コーディネーター
須賀川吹奏楽団 第37回定期演奏会(6/15)
地域音楽 コーディネーター
【事例紹介】ピアノと木管五重奏による名曲解説コンサート「シネマ・クラシック」
地域音楽 コーディネーター
時を超えて~80年代名曲から令和の珠玉のメロディ(6/7)
地域音楽 コーディネーター
実践の場でまなぼう! リズムでつながろう!コミュニティドラムサークル(5/11)
地域音楽 コーディネーター
【事例紹介】奏でて、つくろうOTONOWA CRAFT MUSIC
地域音楽 コーディネーター
【事例紹介】オペラを楽しく身近なものに!
地域音楽 コーディネーター
【事例紹介】音楽を通してインクルーシブな社会を目指す
地域音楽 コーディネーター
【事例紹介】「よい音楽とは何か、よい演奏とは何か」
生涯学習音楽指導員
【事例紹介】ピアノ指導を通した未来を感じさせる、社会の中での音楽振興のこだわり
地域音楽 コーディネーター
[終了]こどもゆめひろば 中学生地域バンド2025年申し込み(4/13)
地域音楽 コーディネーター
【事例紹介】一人一人が輝ける音楽あふれる街を目指して!
地域文化クラブ応援
枚方市地域文化クラブ 2024年度実証事業 デジタル部活動(吹奏楽部)の可能性
国際音楽の日
【活動報告】あだちで楽しもう!歌とサンバと盆踊り[2024年度助成事業]
国際音楽の日
【活動報告】おさんぽクリスマスファミリーコンサート[2024年度助成事業]
地域音楽 コーディネーター
【事例紹介】人生を豊かにする「まなび」との出会い
地域文化クラブ応援
部活動地域移行/地域文化クラブ シンポジウム アーカイブ動画ノーカット版公開