全国生涯学習音楽指導員協議会 神奈川支部会員 声楽家 平塚音楽家協会会員 神奈川県平塚市 大屋啓子さん

- ■活動テーマ:
- 「~全身で音楽を感じ表現しよう~平塚子ども文化体験フェスティバル2025」
- ■目次:
- ■活動開始時期:
- 2025年1月19日(日)13時開演15時終演
- ■場所:
- 神奈川県平塚市中央公民館大ホール
- ■主催:
- 平塚子ども文化体験実行委員会
- ■後援:
- 平塚市教育委員会
- ■対象:
- 2歳児・小中高校生・大人
- ■活動内容
1.目的
2025年1月19日、神奈川県平塚市中央公民館大ホールにて「~全身で音楽を感じ表現しよう~平塚子ども文化体験フェスティバル2025」を「子どもゆめ基金(*1)助成活動~体験の風をおこそう~」として開催致しました。目的は平塚市やその近隣の子どもから大人まで広く音楽についての関心と理解を深め積極的に音楽活動に参加、意欲を高揚させることを目指し、また地域の行政や市内の音楽団体、プロの音楽家とのつながりを持ち連携して活動を行うことを目的としています。この助成を受けての活動は2012年から採択され14年目になります。
*1)子どもゆめ基金:国と民間が協力して子どもの体験・読書活動を応援し、子どもの健全育成の手助けをする基金です。
2.具体的な内容
今年度は平塚市内の2歳~高校生・大人までがミュージカル「白雪姫」全2幕を中心に3部構成で開催しました。文化体験(歌とダンス)の子どもたち82名と平塚芸術文化で合唱を学んでいる大人8名計90名が各部で出演しました。練習は2024年7月28日~2025年1月19日(全12回)総合舞台体験の集大成の発表の場(12回目)がこの日のコンサートです。

(1)体制
【音楽監督・編曲】斎藤善彦
【演出・振付・ダンス】小宮信子
【歌唱・アンサンブル】大屋啓子(筆者)
【音楽】IMDアンサンブル
地域で活躍しているプロの音楽家6名が、この日のために結成したIMDアンサンブルでサポート
・指揮者&ホルン:斎藤義彦
・フルート:五百川伸子
・クラリネット:新畑妙子
・バスクラリネット:新畑希実
・ハープ:高江棲愛
・ピアノ:能條貴大
【舞台美術】福田直子
【舞台監督】関口保子、宮川麻耶
【記録】磯田勇人
【運営スタッフ】6名
(2)内容
第1部全身で音楽を感じ表現しよう
歌とダンスで、ディズニー曲「ミッキーマウスマーチ」「アナと雪の女王より~Let it Go」スタジオジブリメドレー他を披露しました。小さな子どもの動きを母親や小中高校生がそばでサポートしている姿がほほえましく感じました。

第2部ミュージカル表現にチャレンジ
ディズニーが1937年制作した最初の長編アニメーションの「白雪姫」(原作:グリム童話)をミュージカルにして演じました。舞台上の子どもから大人までのキャストは全2幕をナレーション・セリフ・歌・ダンスを通して豊かな表現で演じてくれました。白雪姫はトリプルキャストとし、衣装は映画と同じように作っていただきました。


第3部心で感じ伝えよう
ディズニー映画「リトルマーメイド」よりアンダー・ザ・シー、ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」よりマリア、「アニー」よりハードノックライフ&Tomorrow他3曲を歌とダンスのコラボレーションで行い、エンディングは会場の方々と一緒に「ありがとうの花」を歌って大成功に終わりました。この歌は2009年NHKEテレ(教育テレビ)で放映された歌のお兄さんを務めた坂田おさむ氏の曲です。


3.成果と課題
核家族化が急速に進んでいる現代社会の中で私は長年、三世代(子ども、親、祖父母)へミュージカルを通して音楽の喜びを共有し、共に成長していけることを目的として活動を続けてきました。昨今文化体験参加者が年々低年齢化し、今年度は小学生以上25名、幼児が15名以上参加したためNHKテレビ「おかあさんといっしょ」ファミリーコンサートの内容を参考に選曲や音楽表現を工夫しました。通常の練習は小学生以上が活動の核になり、幼児が引っ張られ会場が活気にあふれ楽しく終了できました。またこの団体の特徴である三世代が舞台上で演じ、家族も客席で見守る姿がほほえましく、この活動により家族のきずなが深まっていくことに意義を感じます。
舞台表現力は年々レベルがあがってきましたが、総合芸術としての照明・音響・アンサンブルによる伴奏との連携の難しさを実感しました。アンサンブルとの合わせの回数、実際のステージでの場当たり(舞台上での出演者の動き他)リハーサルの仕方の工夫が今まで以上に必要になりました。また本来のミュージカルのように同じ人が歌って、ダンスをして表現するのと違い、歌とダンスのコラボレーションとなると舞台上のスペース配分や、歌う人の音響(ピンマイク・バウンダリーマイク・マイク)の設置が課題となりました。
今回の会場は舞台のスペースが前回よりも狭くオーケストラピット(舞台と客席の間の設けられた演奏者のスペース)もなかったため、100人近くの人が舞台に上がるとぎゅうぎゅうでした。次回はオーケストラピットを使用し、奥行き幅もあるホールで開催予定です。しかし新しい広いホールはホール代・附帯設備代が今回のホールの4倍かかり、違った悩みが出てきます。
4.抱負
2025年12月20日(土)ひらしん平塚文化芸術ホール大ホール(*2)にて「文化体験フェスティバル2025」を予定しており、内容はミュージカル「くるみ割り人形」・ディズニー名曲他です。特に「くるみ割り人形」の世界を描くため「プロジェクションマッピング」を使用し、その研究チームを立ち上げました。これは舞台後方のホリゾント幕(舞台の奥に設置される白い幕)を使います。また音楽も小編成のオーケストラを目指し、より質の高い総合舞台芸術表現ができるよう、関係者一同、日々研究し努力を重ねていきます。今後も声楽家・平塚音楽家協会会員・生涯学習音楽指導員として、地域のプロ演奏家とともに音楽のすばらしさを平塚市民へ伝えていきます。
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