地域音楽コーディネーター シンガー 埼玉県 こばやしみゆきさん

- ■活動テーマ:
- 地元の音楽シーンをさらに盛り上げたい!
- ■目次:
- ■活動開始時期:
- 2025年1月〜現在
- ■場所:
- 埼玉県蕨市市役所、公共広場、商店街他
- ■対象:
- 一般
- ■活動内容
1.きっかけ
平日は会社員をしながら、ライフワークとして音楽活動を続けていました。
数年前に蕨市民音楽祭の「昭和歌謡紅白歌合戦」に出演した際、蕨マルシェの運営に関わっていた友人が歌を聴きにきてくださり、「蕨マルシェにもぜひ出演してほしい」と声をかけていただき、ステージに参加するようになりました。地元で開催されているマルシェに誘っていただき、とてもうれしかったことを覚えています。これが現在の活動のきっかけの一つです。
もう一つは以前、ニューヨークへ旅行したとき、公園で開催されるマーケットから生演奏の音が聞こえていたことが印象的でした。「街の人たちがワイワイと集まって、その街ならではのお店が軒を連ねているような場所と、その中で生演奏の音が響く空間が身近にあったらいいのに」と考えていました。この二つのきっかけからステージ運営に興味を持ち、関わることになりました。
2.具体的な内容
「蕨マルシェ」は、地元の起業家やクリエイターを応援すること、そして何よりも蕨を盛り上げることを目的として、市内の会場で年に数回、自治体と協力しながらイベントを開催している団体です。昨年からは、新しい庁舎となった蕨市役所を会場としています。既に実行委員とステージマネージャもいる中、何らかの形で関わりたいと思い、まずステージサポートからと手を挙げました。演奏者として参加した経験から、より良いステージづくりと進め方等を提案し行いました。
例えば、以下のような活動です。
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出演団体への事前ヒアリングや情報収集
司会者として、各出演団体の代表者へ、インタビューするための情報と音源の提出依頼を依頼し、当日の進行の組立てと準備を行う。 -
PA専任者を配備
今まで演奏者がPAを兼務していたが、PA専任者を設け演奏者が演奏に集中させる。 -
スムーズなステージ進行づくり
全体の流れを明確化し、グループ名を表示するプレートを提案。またここでも演奏者がMCも兼務していたのを、MCを私が担当し各グループを紹介。
2025年3月蕨市役所での2度目の開催では、ハンドメイド作品や手作りスイーツの販売ブース、キッチンカーが一堂に会するところに、パフォーマンスステージが併設されました。ステージでは、クラリネットやサックス、ウクレレなどの音楽教室や、ヒップホップ、フラダンスなどのダンススクールも集まり、朝10時から11組のパフォーマンスが繰り広げられました。途中、蕨市長のご挨拶もあり、市内外からのお客さんで終日にぎわいました。私は司会以外に「こばやしみゆきDuo」としてステージで演奏しました。




3.成果と課題
今までの活動を通して、地元の音楽シーンを盛り上げたい同志とのつながりが持てたことが大きな収穫でした。地元ならではの「近さ」が十分生かされた形になったと思います。ステージと観客の距離が近く、子どもたちは学校の同級生を、大人たちも友人たちのパフォーマンスを気軽に応援に行ける距離感は蕨市が掲げる「コンパクトシティ」ならではのメリットだと実感しました。また私自身も今回のイベントで旧友や地域住民と親しくなる機会ができ、音楽が地域の人々のつながりを作る重要な要素であることを実感しました。課題についてはイベント・コンサート等の企画・運営につき、まだまだ工夫できる可能性がある気がします。
4.抱負
日本では生演奏は一部の専門家やメジャーデビューしているアーティストが行うものという認識が強いと感じています。私の様に音楽の専門家でなくても、仕事と両立して音楽を楽しんでいる大人が発表できる機会を持ち、音楽が生活の一部であることを表現しながら、自身の演奏者としての満足感を得ることは大切です。またその姿を見る子供たちに、仕事や就職で音楽活動を諦めなくても、生涯通して音楽を続けられるということを体現できる活動の機会を、積極的に増やしていきたいです。
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