地域音楽コーディネーター 音楽指導者 滋賀県 江菅裕子さん

- ■活動テーマ:
- 歌って健康!皆で歌うともっと楽しい!!リフレッシュしましょう。
- ■目次:
- ■活動開始時期:
- 2023年~現在
- ■場所:
- 長浜市高月町まちづくりセンター
- ■対象:
- 60代~80代
- ■活動内容
1.きっかけ
日本の平均寿命は延び続け、老後のライフスタイルをいかに楽しく過ごすかがポイントです。私はシニアを対象に何かできないかと考えていたところ、ある日、指導している会場のオーナーより将来的にシルバー世代対象の活動ができないかと要望を受け、2021年教えていただいた講座を受講し、キーボード講師認定を取得しました。その後、仲間と一緒に企画を練りシニアが足を運びやすい会場を探しました。当初はキーボード教室の認知もない地域での募集は、市内まちづくりセンターにおいても未知なる企画で門前払いばかりでした。一般的にはシルバー世代の鍵盤楽器へのハードルの高さがあると痛感しました。いくつかの会場で体験レッスンを行い、最終的に2023年、高月町まちづくりセンターよりシニア対象に歌のクラス(昭和歌謡)の依頼『歌広場』があり、活動を始めて現在3年目に入ります。
2.具体的な内容
(1)内容
目的は音程や歌いまわしを気にせず、個々の思いで自由に歌ってもらい満足感を持ってその時間を過ごしていただきます。講師は仲間と一緒に二人体制で行います。月1回10:00~11:30(90分)60代~80代約30名を指導しています。料金は1回300円(初回に歌詞集購入)です。歌い手の合いの手も挟むことや曲の紹介や雑学を加えることで、参加者が歌への思い出にひたりながら歌ってもらうことも楽しい時間になっています。
曲は参加者の年代を考慮し昭和歌謡曲を中心に、季節を意識した選曲もします。時々町のイベントにも参加し、クリスマスシーズンにはハンドベルを取り入れて参加型にします。また脳トレ体操も取り入れます。


(2)指導に当たっての留意点
当初は歌に徹して進めていましたが、回数を重ねていく中で様々なご意見を頂戴し、それを反映しながら内容と指導面を変化させました。
○精神的な配慮
- ・成果を求めず、今を楽しんでいただけるような言葉がけをする。
- ・相手が理解できるようにゆっくりと話す。
- ・相手の話をしっかり聞き、共感する。
- ・90分間に体操を取り入れ、変化を持たせる。
- ・脳トレ体操では講師の私があえて間違えたりして笑いに変える。
○身体的な配慮
- ・シニアなので当日の体の状態も考慮し、休憩時間を設ける。
- ・皆さん椅子に座って歌う
(3)参加者の感想
- ・皆で一緒に歌うことで発散でき気分が良い。
- ・懐かしい曲を歌うことでそのときの思い出がよみがえってくる。
- ・自由に歌って良いことが楽しい。
- ・歌うことだけでなく、休憩時間に参加者と会話ができることが楽しい。
- ・予約がなくても当日参加できるのは良い。
- ・月1回では足りない。
- ・講師の生演奏も聴けてうれしい。
- ・私の町でも開催してほしい。(他の町から参加している方)
3.成果と課題
毎月1回の開催に選曲や練習を重ねてあっという間に3年目に入りました。継続している方や参加者が知人を誘ってきてくれます。これは成果の一つだと自負しています。参加者の歌っているときの表情や帰るときの笑顔、「また来月もくるよ!」の言葉に私たちが元気をもらっています。一年間の開催日を決めてからは参加者も安定しています。
内容的には選曲が一番大変ですが、「知らない歌を聴いているのもいいね!」と好意的に話される方や、「次回までに携帯電話で聞いてくるわ!」という方もいます。高月まちづくりセンターの評価が他のセンターからの依頼も増えてイベントとして伺うことも増えました。
4.抱負
歌広場!に出会ったことで、歌うことのパワーを再認識します。様々な人生観、出会いに感謝しています。歌の持つ様々な思い出話を聞いたりしながら日々の楽しみも感じるようになりました。今後この活動を幅広い場所で開催していきたいと思います。
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