地域音楽コーディネーター 親と子のほっとサロン「おもちゃ箱」代表 東京都 山田ひさ子さん

- ■活動テーマ:
- 音楽と演劇を通して、地域での子育てづくり
- ■目次:
- ■活動開始時期:
- 2008年~現在
- ■場所:
- 地域コミュニティーセンター町田市大谷里山農園
- ■対象:
- 幼児から一般
- ■活動内容
1.きっかけ
親と子のほっとサロン「おもちゃ箱」の設立の大きなきっかけは、私の3人の子育て時代の経験です。当時ひとりで悩みを抱え切れず、地域の先輩ママに相談し、また自主活動グループに参加するなど、多くの人に支えられながら子育てをしてきました。現代社会は1960年以降、核家族化が進み様々な課題が生まれています。その中でも地域社会のつながりの希薄さと子育ての孤立化を実感します。私が苦労した経験は、現役の子育て世代も同じ気持ちであると感じ、地域ぐるみで子育てをサポートできないかと2008年、町田市社会福祉協議会のふれあいサロン(*1)に登録し年6~7回活動しております。
*1)ふれあいサロン:地域住民が主体となって企画運営し、子育て中の親子、高齢者、障がい者誰でも参加できる場。全国で約9万か所ある。
2.具体的な内容
(1)目的
①子育てに悩む保護者が交流できる場を地域に作り、その悩みに寄り添う活動を行う。
②音楽や演劇の力を借りて子どもの感性や発達を促し、いやしの場を作る。
(2)内容
上記の目的の基、気軽にいろいろな楽器の音色に触れてその魅力を感じていただくことを目的にピアノ、ヴァイオリン、フルート、アイリッシュハープ、パンパイプ&シンセサイザーのコンサートや日本の歌の紹介等を企画しました。演奏家は子育て経験のある方で地道にコンサート活動をしたいと思っている方々に依頼し実施してきました。
他毎回、良い絵本に親子で触れていただくために、読み聞かせやエプロンシアター、手作り講習会に関心があり、母親たちには季節のラベンダースティック作りやアロマ虫除(よ)けスプレー作りポーセラーツ(手作りオリジナル食器)に人気があります。ここ数年はプロの劇団員や子どものためのコンサート活動されている理解ある方たちにも依頼しています。その中の絵本の読み聞かせコンサートについてご紹介いたします。
親子で(保育園・幼稚園入園前)一緒に絵本と生演奏を楽しんでいただくことを目的に、「ピアノと歌のハーモニー」と称して、里山農園にて二部構成(親子向け、大人向け)で企画しました。演者ついては「オペラシアターこんにゃく座(*2)」とピアニストへお願いしました。子育て経験があり、同じ思いをされた演奏家にも参加していただきました。


*2)オペラシアターこんにゃく座:東京藝術大学の学生サークル「こんにゃく体操クラブ」が前身で1971年新しい日本のオペラの創造と普及を目的に設立され、現在まで日本の小・中・高等学校へアウトリーチしています。




3.成果と課題
親と子のほっとサロン「おもちゃ箱」の様々な活動をしてきた中で、保護者同士の交流をする機会が増えたことにより、子育ての悩みの共有ができていることを実感します。また赤ちゃん同伴でも生のコンサートに参加していただき喜んで下さる保護者の声を聞くと主催者として企画して良かったと自信を得ます。
コンサートに関しては、チケット代が発生するため、集客をどのような方法が効果的が大きな課題です。現在まで口コミが主でしたが新規の方々を獲得するには、広告宣伝につき従来のチラシ配布とSNSの活用が重要と感じています。
4.抱負
今後は今までの実績をいかに認知してもらい、地域の幼児から大人までより多くの方々に良い音楽に触れていただけるよう、開催場所を広げていきたいと思っています。
特に地元幼稚園、保育園に呼びかけ、音楽が幼児と保護者&そこで働く先生との懸け橋になってくれることを望みます。
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