令和7年度(2025年度)の文化庁「文化部活動改革(部活動の地域移行に向けた実証事業等)」において、音楽文化創造は、地域文化クラブ活動推進事業を、①大阪府枚方市、②北海道北空知地区(沼田町・北竜町)の2拠点で実施しています。今年度のテーマは昨年度の枚方市での実証事業「デジタル部活動」を引き続き枚方市で規模を拡大して実施、新たに人口減少で過疎化が進む北海道北空知地区で実施します。
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Ⅲ.地域文化クラブ活動推進事業
文化部活動のうち、休日の活動日数・時間が多い吹奏楽部や合唱部等に対して、子供たちが身近な地域で学校の文化部活動に代わり得る継続的で質の高い多様な文化芸術活動の機会を確保できるよう、全国的な規模の文化芸術団体等を中心として、文化部活動の地域移行等の課題へ取組む実証事業を実施する。
https://chiikibunkaclub.jp/jigyo_gaiyou/index.html
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今回、北海道北海道北空知地区において、沼田町教育委員会、北竜町教育委員会の協力を得て、近畿日本ツーリスト株式会社、ヤマハミュージックジャパンと連携して実施しました。
人口減少が進む北海道北空知地区では、すでに合同部活動が行われています。沼田中学校と北竜中学校は、平日はそれぞれの学校で部活動を行なっていますが、土曜日や一部平日に、どちらかの学校へ移動し合同練習を行なっています。しかし移動には人と楽器の移動が伴うため生徒、教職員、保護者の大きな負担となっています。また、各校の指導者は、音楽の教育を担っていますが、吹奏楽の専門ではないため指導には限界があることと、働き方改革による教職員の業務軽減を図る必要性があります。
今回の実証事業ではデジタルを活用して、
1)広域連携でのオンライン指導の検証
2)専門知識を持った指導者がオンラインで行える環境構築
を検証の目的としています。
その結果がどうだったのか、各校の顧問の先生、両地区の教育委員会の方々のインタビューも交えて、動画にまとめました。
部活動地域移行、地域展開が進む中で、デジタル部活動は生徒の学びや表現の幅を広げ、教員の負担軽減や効率的な練習環境の整備が実現できます。今後ますますの発展が期待できます。
音楽文化創造では「デジタル部活動」の普及推進を進めてまいります。
▼子どもたちの未来の「デジタル部活動」を考えよう!