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【事例紹介】四歳児からの箏曲レッスン



全国生涯学習音楽指導員協議会 東北支部代表 木庭袋 靖子さん

■ 活動タイトル:『四歳児からの箏曲レッスン』
■ 日程:2019年5月-8月・10月
■ 会場:弘前市「あおい杜保育園」
■ 対象:四歳児7名

■ 活動内容:
弘前市内の「あおい杜保育園」から伝統音楽を園児に体験させたいと相談がありました。私自身、未就学児には指導の経験がほとんど無いため躊躇しましたが4歳児クラスは箏曲、5歳児クラスには津軽三味線という新しい試みに心動かされ引き受けることにしました。新年度まで保育園側とさまざま協議した結果、楽器は大人と同じサイズを使用し、親指だけに爪をはめ、秋の発表会まで「さくら」を習得することを最終目標としました。


そもそも、箏の楽譜というのは、一二三・・・九十斗為巾と漢字で縦書きに記譜されているため、未就学児には難解です。そのため今回は楽譜を使用せず絃名を123・・・910と、い、きん、と算数字と平仮名で書いた紙を手元に貼って少しずつ暗譜しながら練習することにしました。

しかし当初私が思っていたよりも4歳児は集中力の持続時間は短く、30分の練習時間中じっと座っていることはとても難しいことでした。そこで二つのグループに分け、練習時間を半分ずつにし、飽きてきた頃には手拍子をしながらさくらを絃名で歌ったり、時には立って体操をしたりと飽きないように色々工夫しました。



こうした様々な試行錯誤を重ねた結果、市内の幼稚園や保育園が集まる「幼児音楽フェスティバル」の大舞台に無事全員で出演することが出来ました。それでも一週間前までは大丈夫だろうかと気をもみましたが、当日にはしっかりした爪音で息のあった素晴らしい「さくら」の演奏を披露し、観客から大きな拍手をいただきました。

約五ヶ月間という短い期間でしたが、四歳児の子供達の成長の早さに無限の可能性を感じました。今後もさらにより良い指導ができるよう創意工夫を凝らし取り組んでいきたいと考えています。

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