活動事例

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【事例紹介】箏体験学習



全国生涯学習音楽指導員協議会愛知支部会員 伊藤玲子さん

■ 活動タイトル:箏体験学習
■ 日時:2020年2月3日(月
■ 会場:愛知県愛西市立永和小学校
■ 対象:小学6年生2クラス計70名

■ 活動内容:
平成16年(2004年)から16年間、毎年2月に愛知県愛西市立永和小学校で、6年生を対象にした 「箏体験学習」のアウトリーチをしております。

いつも授業を始める前に、子どもたちへ「お箏知ってる子?触ったことある子?」とたずねると、必ず2-3人の児童が「ある、ある!!おばあちゃんがやってるよ。」という答えが返ってきます。

でも、よく聞いてみると悲しいかな箏ではなく大正琴だったりすることが多いのです。日本の伝統楽器である箏は、子どもたちにとっては遠い存在になってしまっているのが現状です。この体験学習はたった年1回1-2時間だけですが、私は箏奏者の一人として児童たちへこの楽器の魅力、特に「箏の音色」を心に残るように、このひと時を重要と考えて指導をしてきました。

初めに、楽器の説明、由来を簡単に話し、爪のはめ方、楽譜の読み方などを教えます。箏を4面持参し、1クラスを4グループに分け1面の箏に対して8-9人位で順 番に交代で弾きます。最初は爪は親指だけにはめて練習します。曲は「さくらさくら」。理想は一人に1面の箏をあてがうことができれば一番いいのですが、運搬上も無理なのでやむをえません。

ある程度曲が仕上がったら、最後にグループの代表者を決めて合奏します。皆興味を持ち真剣に演奏します。そのあと、時間の余裕があれば、「六段の調」「春の海」などを模範演奏します。また箏の有名な作曲家&演奏家である八橋検校、宮城道雄についてもお話をします。

そして、一番最後に、質疑応答です。毎年ある質問が「お箏はいくらぐらいするんですか?」です。「高いのは何百万もするのもあるけど、リサイクルショップでものすごく安く売ってるのもあるよ。」と話します。そう、箏は特別なものではありません。その気になれば誰でも習えます。子どもたちが大きくなって、いつかこの体験学習のことを思い出してくれて、「お箏をやってみようかな?」っていう気持ちになってくれたら本当に嬉しいです。

日本の伝統楽器である箏は、特色のある音色を持ち、この楽器の為に書かれた名曲、素晴らしい演奏家が多数いるのにも関わらず、社会一般に普及しきれていないのは様々な要因があると思います。文部科学省は平成29年(2017年)に指導要領を一部改訂しました。その中の音楽科の改訂進展及び要点の項目の中で、我々に直接関わる重要な点は、「我が国や郷土の伝統音楽に親しみ、良さを一層味わえるようにしていくこと」「また今まで小学5,6学年に取り上げる旋律楽器として例示していた和楽器を小学3,4学年の例示にも加える」となっています。今後も子供たちのみならず多くの年代層に向け箏の魅力に接する機会を作り、演奏して下さる方が増えることを望み、この活動を継続していきたいと思っております。

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