活動事例

生涯学習音楽指導員 活動事例

【事例紹介】ドレミもわからないところからの成長

(2020年10月14日公開)


生涯学習音楽指導員 愛知県 宮川 惠さん

■ 活動タイトル:ドレミもわからないところからの成長
■ 日時:2019年4月13日(土)14:00~15:00
■ 場所:愛知県弥富市社会教育センター、名古屋市中川区玉川コミュニティーセンター
     名古屋市中川区荒子コミュニティ―センター、あま市美和文化会館 計4カ所
■ 対象:50代~80代 計35名



■ 活動内容:
1、活動を始めた背景
「MOKオカリナはぁもにぃ」は2012年に設立して8年が経ちました。
立ち上げたきっかけは私自身が長年勉強してきた音楽の素晴らしさ、楽しさを長寿国になった日本の元気な高齢者に対して伝えたいという強い想いでした。

その中で楽器を何にするかと考えた時に、手軽に持ち運べて、音色が素朴で優しい、手ごろな価格、他の楽器に比べて演奏しやすいものは何かと考え、オカリナが頭に浮かびました。企画書を上記の会場へ持ち込み館長へ説明した後、それぞれの館長が地域活性化のために良いとの一言返事で承諾していただき、現在活動しています。

2.内容
生徒は初心者で「オカリナを吹いた事もないし、ドレミもわからないんです」という方がほとんどでしたが「何か楽器を習ってみたい」という声がありました。そのような気持ちこそが生涯学習の第一歩だと思います。生涯学習とは豊かな人生を送れるよう、生涯を通じて自主的、主体的に学び続けることです。当然指導者である私自身も一緒に学んでいこうという気持ちで進めています。

「MOKオカリナはぁもにぃ」のメンバーは50代~80代の幅広い年齢です。各会場9名程度のグループで月2回、1回90分で指導しています。

メンバー全員が初めてのオカリナの音を出すことからのスタートです。オカリナは小さくてかわいい楽器ですからすぐに吹けそうな感じがしますが、息使いで音程や音色が変わってしまう微妙な楽器であります。運指も覚えなくてはなりません。毎回基礎練習から始めロングトーンなどでウオーミングアップして曲に入ります。

またアンサンブルの大切さの一つ、他の演奏者の音を聴きながら演奏する、強弱のバランスを考える、拍を合わせる等をポイントに指導しております。曲は文部省唱歌、この世代が良く知っている昭和歌謡、映画音楽を中心に指導しています。

年齢に差がありますが、グループでオカリナを通じて各自の吹けたという達成感と、皆で美しいハーモニーをつくりあげるというアンサンブルの魅力、音楽的達成感を味わうことを感じていただいています。

5年に1回開催される全国オカリナ団体の1泊2日の演奏旅行に1回参加させていただき、多くの方々との交流を持った事はお互いに刺激になり、音楽表現の幅も広くなりました。こうして日々皆さんが努力をされ励まし合い学習を継続されています。

2019年4月13日は、通常の練習会場の一つである弥富市教育センター野外特設会場にて春祭りが行われ、合唱団体と共に参加いたしました。メンバーも聴衆者として合唱という違った響きを聴く事ができ楽しみました。「MOKオカリナはぁもにぃ」の演奏は、昭和の歌姫―美空ひばりが歌った「真っ赤な太陽」のオープニング曲から7曲を演奏し、エンディングは文部省唱歌「ふるさと」を会場の方に歌で参加していただき、会場一杯にオカリナの音色と歌声が響き渡りました。
3.課題と抱負
現在、生徒は長年継続されている方々が多く、それぞれのグループ内でレベル差が出て来ておりグループ指導の難しさを感じておりますが、それぞれのレベルの方に対して満足していただくよう試行錯誤しながらより良い指導法を考え実行していきたいと思っています。例えばいつもオブリガートのパートだけではなく、メローディーパートも与えるなど。(皆メロディーを吹きたがるので)

もう一つは新入会生徒を現在のグループに入っていただくのはレベル差があるので、新たなグループを作るのに嬉しい悲鳴を上げております。設立して8年が過ぎましたが、音楽家、指導員として、これからもあゆみを止めないよう、継続していきたいと思います。

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