活動事例

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【事例紹介】コロナ禍の中で動画の発表会を開催~リモートレッスンの活用~

全国生涯学習音楽指導員協議会 茨城支部 落合真希子さん



■ 活動タイトル:コロナ禍の中で動画の発表会を開催♪ ~リモートレッスンの活用~
■ 日時:2020年3月~現在
■ 会場:落合音楽教室
■ 対象:子供から大人 70名

■ 活動内容:
【リモートレッスンを始めたきっかけ】
2020年の3月に予定していた発表会を、新型コロナウィルスの影響の為に延期いたしました。何か月も練習して来たので、中止は絶対に避けたいと思いました。

しかし、レッスンは、急遽、休業することとなり、連絡はスマートフォンに頼るしかありませんでした。連絡ツールとしてLINEを使用していましたが、生徒全員に個別で送るには連絡漏れの心配がありましたので、掲示板的な使い方ができるBANDという連絡ツールを導入しました。

個別の連絡はLINE、一斉的に送る連絡事項はBANDと使い分けながら、コロナ禍の中で発表会を実現するためにはどのようにしたら良いのか模索。リモートレッスンが必要になると確信し、自分ができる内容を考え始めました。
【リモートレッスンの実施】
3月と同様に、4月も教室でのレッスンは休みましたが、無料でLINEでのアドバイスレッスンを始めました。練習動画を送ってもらい、それに対して、こちらからも動画でアドバイスをしました。

5月からは、有料のリモートレッスンを始めました。三通りの方法です。
  1. ≪LINEでのレッスン≫ お互いの動画を送り合う。またはLINEのハンズフリー通話によるレッスン。
  2. ≪ZOOMでのオンラインレッスン≫ パソコンか、スマートフォンに、アプリをダウンロードしてもらい、時間帯を決めて行うオンラインレッスン。手順は、BANDから、細かく伝えました。
  3. ≪教室でのリモートレッスン≫ ピアノがある2部屋に、ビデオカメラとテレビを設置し、離れた部屋からレッスンできるように設備を整えしました。
レッスンを休んでいる間に、生徒と保護者のモチベーションが下がり始めたように感じたので、BANDの掲示板から、人数分の立体型布マスクを作り用意したことや、紙のグランドピアノ製作の準備をしていることを伝え、ZOOMの個人レッスンの様子を掲載しました。

また、新型コロナウィルスの終息が難しいことが分かり、教室で一人ずつの演奏を撮影しDVDにまとめる動画での発表会を行うことに決定しました。鍵盤ハーモニカ合奏の練習は無料として、ZOOMで合同レッスンを行いました。このように、生徒のモチベーションアップを考えながら連絡を取ることで、自分自身のモチベーションも保てたように思います。
【リモートレッスンの利点と問題点】
  1. LINEで動画を送り合うレッスンは、音質も良いし、自分の好きな時間にできます。しかし、保護者が必要以上に何回も撮り直してしまい、子供たちが嫌がるとのことでした。高学年の生徒は撮られること自体が嫌だった様子。教師側も録画する時間がかかりました。ハンズフリーの通話は、会話と音だけのレッスンになりますが、音質も悪くならないので、高学年には適していました。
  2. ZOOMは、お互いの顔が見られるので、低学年の子供達は嬉しそうでした。私も楽しく感じました。問題点は、生徒宅のディバイスでした。パソコン同士はスムーズにレッスンできましたが、スマートフォンが、古いアンドロイドの場合は、映像が固まってしまうことがありました。音質も余り良くありませんでした。また、何人も同時に参加できますが、一人の声や音を拾う特徴があるので、みんなで一緒に音を出す鍵盤ハーモニカの合奏練習には不向きで、一人ずつ吹いてもらい確認していく必要がありました。
  3. ビデオとテレビを使う部屋を隔てたレッスンは、教師側は、手元を映すようにしたので、大人の方々は分かりやすいと喜んでおりました。低学年の生徒は、保護者同伴をお願いしましたが、テレビからの声が聞き取りにくいと言って、私のいる部屋まで来てしまうことがありました。あらかじめ楽譜の用意が必要で、部屋の消毒等の作業が入りますが、この方法が、1番利用者が多かったので、教室でレッスンを受けたいと思う方が多いと感じました。
【リモートレッスンを経て感じたこと】
6月からは、学校の給食も再開したので、通常レッスンに戻しました。新たに入会予定していた5名の生徒を含む68名が、動画の発表会を目指して教室でのレッスンを再開しました。90%を越える参加率です。リモートレッスンの参加率は、30%程でしたので、やはり、皆さん教室で行うレッスンを待ち望んでいたのです。

発表会は二部形式。今回は、ソロ演奏の他に鍵盤ハーモニカ合奏を予定していましたが、人数の過密を避ける為にレッスン回数を減らしていたので、教室ではソロ演奏の曲を中心にレッスンしました。

録画の日は、ドレスアップしていたのでマスクを外して写真撮影もしました。良く撮れている写真をピックアップして、集合写真も編集しました。

マスクを外す必要のある鍵盤ハーモニカの練習は、自宅でお願いすることにしました。BANDの掲示板に、ピアノ伴奏と鍵盤ハーモニカの二つのパートを別撮りして合成したものをアップ。低学年の曲は、曲に合わせて動きながら演奏できる生徒の動画をアップして、それに合わせて自己練習をお願いしました。

鍵盤ハーモニカも少数人ずつで撮影し、動画編集ソフトで、編集してまとめました。ソフトは、パワーディレクターを使いました。各自お手本動画で練習していたので、教室では、1回ずつのレッスンで録画していきました。編集は初めてなので、難しく感じましたが、家族の協力を得て、少しずつ機能が分かり、完成しました。仕上がったものは、YouTubeに限定公開して、BANDの掲示板に貼り付けました。勿論、DVDにも入れました。

レッスンを再開した時には、かなりモチベーションが下がり、曲も違う形になっていた生徒達が、どんどん上達し、それぞれに頑張りを見せてくれました。そして動画の発表会を終えた途端に、次々と新たに弾きたい曲があると生徒達が言い始めました。コロナ禍以前よりも、モチベーションもテンションも上がっているようです。私はその姿に感動しています。生徒達の輝く姿を見て、取り組んで良かったと心から思いました。

教室がある地区は、感染者が少なく、リモートレッスンの期間は短かったのですが、これからも、体調が悪い時の振替レッスン等に活用したいと思います。教室の会則にも、リモートレッスンコースを組み込み、通常レッスンとリモートレッスンの併用も可能にしました。リモートレッスンは機能を使い分けると、より良い方法が見出せる様に思います。

例えば、
  1. 曲の練習方法を録画すれば、同じ説明を何度もしなくて済むので、ZOOMで、レッスンを録画して何度も聞いて練習して貰う
  2.  
  3. LINEでは、ビデオ通話で弾いている様子を確認してから、ビデオ無しにして、ハンズフリーにして、音質を保つ
等です。

現在、生徒と共にレッスンできている幸せをかみしめつつ、これからの時代のニーズに合わせた、新しいレッスン方法も、さらに研鑽して行きたいと思います。


ご参考までに、グループアンサンブルの中から、YouTubeにアップした「ルパン三 世のテーマ」を、ぜひ、ご覧ください。

●「ルパン三世のテーマ」


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