活動事例

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【事例紹介】「障がいのある人も、ない人も一緒に楽しむ音楽を」25年の軌跡

全国生涯学習音楽指導員協議会千葉支部会員 Bee ファミリー主宰 住友堯子さん

■ 活動テーマ:「障がいのある人も、ない人も一緒に楽しむ音楽を」25年の軌跡
2016年7月 千葉市美浜文化ホール ミルキーウェイコンサート ドレミの歌

■ 日時:1994年~2020年
■ 場所:千葉市療育センターふれあいの家
■ 対象:障がいのある方々(小学校低学年~大人)とその保護者、ボランティア 計16名

■ 活動内容
【1.Bee ファミリー誕生の背景と設立目的】
Beeファミリーの前身「Bee キッズ」が誕生したのは、1994年です。そのきっかけは次のようなものでした。私たち講師のパーカッション発表会を見に来た観客の中に小学校低学年5~6人の障がいのある子ども達と、お母さん達の10人位のグループがおられました。私たちのプログラム中に会場の方がステージにあがり一緒に演奏するコーナーがありました。その声掛けにそのグループが壇上に上がり一緒に目を輝かせてパーカッションをたたき始めました。その我が子の姿を見たお母さん達のたっての希望で、月2回の地道なレッスンが始まったのです。当初の目的は、「お母さん達が楽しくなれたら子供達も楽しくなる、音楽は心の深いところで通じあえる」という想いだけでした。一人ひとり障がいが違い、車椅子、上手に歩けない子ども、言葉の出ない子ども達もみんなで手をつなぎ歌い始めた事がきっかけです。

【2.指導内容】
低学年の頃は、『ぞうさん』團伊玖磨曲、『アイアイ』宇野誠一郎曲等の童謡や、輪唱『ハローハロー』等、歌を中心に指導し、また簡単な楽器を持って自由にリズムを叩けることに喜びを感じてもらいました。

その後、ディズニーランドのアトラクションの一つで有名なイッツ・ア・スモールワールドの中で流れている『小さな世界』を手話交えて歌えるまでになりました。また『マンボNo.5』『アマボーラ』やルンバ、サンバ等のラテン音楽の様々なリズムにも反応できるようになりました。最後にはメキシコの作曲家フレンティーノ・ローサスの『波濤を越えて』の三拍子の曲を演奏しました。この曲は難しく感じましたが皆、大好きな曲で納得するまで一生懸命に演奏し、その姿に指導者として感動しました。その頃、私はリトミック講座を五年間受けていましたので、それも指導の幅を広げるのにとても役に立ちました。

【3.今までの活動の流れ】
<サンクス・ギビングデイ仮装パーティーに参加>1999年
毎年友人が開いている仮装パーティーにも参加し演奏をしました。障がい者も健常者と一緒にイベントに参加することは大切だと思います。メンバーの自閉症の男の子が「カミナリ」に仮装した姿で会場を抜け出してしまい大騒ぎになりましたが、近くのマーケットで見つかった時はホッとしたというエピソードもありました。

<アメリカでミュージックセラピー講座受講>2000年
私は2000年にミュージックセラピーの講座を受けるため都内のスクールに通っていました。その時、同じ受講生でアメリカミシガン州立大学のミュージックセラピー学科に在学中の方と友達になり「卒業演奏にゲストとしてアメリカに来ませんか」と誘われました。通訳はその方の両親が受けて下さることになり、とんとん拍子にホームステイ、学校の寮に入り二週間を過ごしました。アメリカの生活はのんびりしてお腹が空いたらカフェテリアに行き、広いキャンパスを散歩したり演奏練習をしたり。夜は体育館でゲームやダンスをして、みんなで本当に楽しく過ごしました。

<東京ディズニーランドにて出演>2004年
活動が広がっていくある日、厳しい制約をクリアし「東京ディズニーランド」に出演することになった事は大切な思い出の一つです。

<日本国内での演奏旅行>2005年
これを皮切りに、熊本市、天草市へ貸し切りバスで演奏旅行へ出かけ、熊本県立劇場,くまもと温石病院、天草クリニックの3会場で演奏を披露いたしました。キーボードやスピーカーなどの荷造りは夜遅くまで続き大変な事もありましたが、地域の方がたとの交流を図ることができ、有意義だったと思います。

<ヨーロッパ旅行>2014年、2019年
Beeファミリー誕生から20周年には、本場の良い音楽を聴くために、ドイツ、ウイーン、ザルツブルクへ行きました。そして25周年記念には、ダイヤモンド・プリンセス号で9日間の旅に出かけました。ヨーロッパの空気、文化や音の響き等、日本との違いを感じられたのではないかと思います。

現在、子どもたちも30~35才となり、家族の中心的存在になった今、「Beeキッズ」から「Beeファミリー」と名前を変えて夢に向かって進んでいます。ドラム、鍵盤ハーモニカ、キーボード、各自が好きな楽器で音楽している彼等を見るたび、この愛おしさがもっと続くことを願っています。


【4.今後の抱負】
音楽は人々の心に直接働きかける特性を持っていると言われています。障がい者にとっても音楽に触れる機会、音に感動する心、音で表現する権利があります。またアンサンブルを通してコミュニケーションをはかり、大勢で仕上げるという一体感と達成感は健常者と同じです。

今後も今までの経験を基に、彼らのいっときいっときの心の変化を十分にみて理解しながら、より良い指導法の研鑽を積んでいきたいと思います。これも私の生涯音楽学習です。

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