活動事例

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【事例紹介】聴く楽しみから自ら演奏する楽しみへ

全国生涯学習音楽指導員協議会 兵庫支部代表 杉山雄一さん

演奏会の様子1

■ 活動タイトル:聴く楽しみから自ら演奏する楽しみへ
~明石フィルハーモニー管弦楽団、同ジュニア・オーケストラ、同プレ=ジュニアコース~
■ 日時:2006年10月〜現在に至る
■ 会場:明石市民会館「アワーズホール」および明石市周辺
■ 対象:0才から100才まで

■ 活動内容

【1.明石フィルハーモニー管弦楽団設立背景と変遷】

明石フィルハーモニー管弦楽団は、明石を中心とした地域の音楽文化の発展に寄与するオーケストラとして、明石市の補助により、2006年に設立された市民オーケストラです。明石市民会館「アワーズホール」で開催する定期演奏会(3月および9月開催)を中心に、学校園や地域でのアウトリーチ活動など幅広く活動しています。市民には明石の名物“たこ”にちなみ、「たこフィル」という愛称で親しまれています。私は当初から設立にかかわり、トレーナーとして現在にいたっています。

その後2009年に、私ともう1人の弦トレーナーの提案で小学生から高校生で構成する弦楽器によるジュニア・オーケストラを創設しました。子どもたちに合奏の楽しみを味わってもらいたい、次世代の音楽の担い手を育てたい、という思いからです。こちらは大人の「たこフィル」に対して、「子だこ」という愛称で呼ばれています。

2014年には、始めてアンサンブルする子ども(年長から小学校6年生まで)のための「プレ=ジュニアコース」を併設しました。ジュニア・オーケストラの“弟・妹”です。プレ=ジュニアでは楽しみながら合奏の基礎を身につけ、積極的に音楽に関わることができるよう指導し、ジュニア・オーケストラへとつなげています。

【2.具体的な内容】

明石フィルは2管編成のオーケストラ、ジュニアは弦5部の弦楽オーケストラ、プレ=ジュニアはヴァイオリン2部とチェロの小アンサンブルです。2020年はコロナの影響で、明石フィル(親だこ)の方は3月の定期演奏会を中止、9月の定期演奏会についても練習日程の確保が難しかったため、通常の開催は断念しました。ジュニア(子だこ)の10周年記念演奏会(2020年7月12日(日)に予定)も開催する事ができなかったので、親だこ・子だこの合同演奏会として、2020年9月20日(日)におこないました。

この演奏会でジュニアは初めて管打楽器の入った曲を演奏しました。その曲が有名な『ベートーベンの交響曲第5番 運命』だったことは大きな刺激であり、演奏しきったということは自信につながったと思います。プログラムは以下の通りです。

「演奏:明石フィルハーモニー・ジュニア・オーケストラ(①・③) プレ=ジュニアコース(②)」

指揮:杉山雄一(①・③) 上塚憲一(②)
曲目:
①A.ヴィヴァルディ:4つのヴァイオリンの為の協奏曲 ロ短調Op.3 No.3(ソリスト ジュニアメンバー)
②G.ビゼー:歌劇「カルメン」より「間奏曲」「前奏曲」
③L.v.ベートーベン:交響曲第5番ハ短調「運命」op.67 より第1・4楽章

「演奏:明石フィルハーモニー管弦楽団」

指揮:斉田好男
曲目:
①鈴木英明 マリンバ協奏曲「精霊の棲む森」(ソリスト 大森 香奈)
②G.ヴェルディ:歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲
③B.スメタナ:交響詩「我が祖国」よりモルダウ

また12月13日(日)には「0才から聴けるクリスマスコンサート 〜ディズニー音楽の世界〜」をおこないました(チラシ参照ください)。


【3.市民の反応】

定期演奏会だけでなく、定期会員だけを招待しておこなう「ありがとうコンサート」や、0才から楽しめる「クリスマスコンサート」など、幅広く市民が音楽を楽しむ機会を提供するために様々な企画を打ち出し、好評を得ています。また学校園や地域へ出向いて演奏する「アウトリーチ活動」も、重要な活動の柱です。明石市内外から月に2〜3回の演奏依頼があり、小編成のアンサンブルで出前演奏しています。

【4.課題と抱負】

市民オーケストラですので、団員の生活環境の変化で退団を余儀なくされることが多く、新団員の確保(特にヴァイオリン、ヴィオラ)が課題です。一方、今年ジュニア・オーケストラが10周年という節目を迎え、卒団生が多くなってきました。その卒団生が明石フィル(たこフィル)に入ってくれるようになり、いい循環ができつつあります。設立当初からの抱負ですが、この活動を続けることによって明石が「音楽のあふれる街」になることを目指しています。「聴く機会を提供することで音楽に興味を持ってもらう」「聴く楽しみから自ら演奏する楽しみへ」など、夢は尽きません。

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