① オンデマンド講座
(公開期間8月1日~10月14日はいつでもご視聴いただけます。)
3,000円(税込)- • 指定期日までにお支払が完了されていない場合、申込みは辞退されたと判断いたします。
② オンデマンド講座+対面講座
- • オンデマンド講座、対面講座(事例体験講座、デザイン実践講座)を含みます。
- • お支払ただいた受講料は、当日欠席された場合でも返金いたしかねます。何とぞご了承ください。
- • 指定期日までにお支払が完了されていない場合、申込みは辞退されたと判断いたします。
近年では演奏会前に聴衆参加によるワークショップをとおして、これから演奏される曲を体験的に学習する機会が増えています。
また生涯音楽学習のさまざまな場面において、グループで音楽を体験的に学習する機会も多く、こうした体験的な学習を実現するのが、音楽ワークショップです。
音楽ワークショップ・デザイン講座では、音楽ワークショップをどう実現していくのかを目標として、ワークショップ・デザイン論の基礎を学び、音楽の領域でのワークショップにどのように応用していくのかを考察します。
さらに、グループ実習を行い、音楽ワークショップをデザインする力を身につけていただきます。地域において音楽による社会文化活動に従事し、リーダーとして活動する方には学び深い内容の講座です。
音楽ワークショップとは何か。どうして必要とされるのか。またオンラインでのイベントが多くなるポスト・コロナ時代に音楽ワークショップはどうすれば効果的なのかを考察します。
ワークショップをデザインする上で必要な知識や理論について、文化政策をベースに学びます。
音楽をテーマにしたワークショップに必要な知識や理論を実際に行われた事例を元に学びます。
音楽ワークショップについての疑問、課題をお二人の講師の対談で明らかにしていきます。
クラシック音楽と身体表現を融合させた「ムジタンツ」のワークショップを実際に体験します。
その体験を振り返りながら、どういった考えでワークショップの内容や進行を創作しているのかについて考察します。
音楽のワークショップをデザインするグループ実習をします。小グループに分かれ、事前に提示されたテーマについてディスカッションします。
(公開期間8月1日~10月14日はいつでもご視聴いただけます。)
3,000円(税込)※受講料に記載されている①から②のコースより1つ選びお申込みください。
オンデマンド講義は、「1.音楽ワークショップとは何か」から「4.音楽ワークショップ・デザイン対談」まで順番に視聴してください。
講座全体の導入です。「ワークショップとは何か」、「なぜワークショップを実施するのか」という基本では、ワークショップが「行動や経験による学習」であることを確認します。そしてこの学習をデザイン(企画・立案)するのが「ワークショップデザイン」ですが、「音楽ワークショップ」には、「音楽のためのワークショップ」と「音楽によるワークショップ」というふたつの形態があることを理解して、それぞれの特徴を学びます。
久保田 慶一(くぼた けいいち)
現代社会においてワークショップが必要となる理由を考えます。音楽によって人々が元気になり、地域が活性化していくためには、音楽には芸術的価値だけではなく社会的価値が備わっていることを知っている必要があります。また、社会的価値を発揮させていくためには、音楽を多様な側面から見通していくことが求められます。その方法こそ、ワークショップだと考えて良いでしょう。講座では、音楽ワークショップの必要性を、劇場の活動との関係性から学びます。
梶田 美香(かじた みか)
私が実践してきた音楽ワークショップをご紹介します。2018年よりクラシック音楽と身体表現を組み合わせた「ムジタンツ」というワークショップをスタートさせました。身体を動かし、音楽を体感しながら、作品との「対話」を目指すととともに、音楽活動をとおして、価値観や創造力を広げられるようアプローチしています。ここでは、東京藝術大学一般公開講座「藝大ムジタンツクラブ」、東京芸術劇場のボンクリ・フェス2021の一環として実施した子どもボンクリ、母子支援施設で行ったワークショップについて、それぞれの背景、実施目的、題材の選択と、音楽ワークショプのデザインのプロセスについてご説明します。
酒井 雅代(さかい まさよ)
音楽ワークショップについての疑問、課題を梶田美香、酒井雅代の講師対談で明らかにしていきます。
梶田 美香(かじた みか)
酒井 雅代(さかい まさよ)
講座の前半では、クラシック音楽と身体表現を融合させた「ムジタンツ」のワークショップを実際に体験いただきます。その体験を振り返りながら、どのように既存の音楽を解体し、身体表現と音楽を結びワークショップのプログラムをデザインしているかを解説します。講座の後半では、社会課題に取り組む「ムジタンツ」の事例を紹介し、どのように社会課題と音楽を接続させ、課題やニーズにカスタマイズしてプログラムを創作しているかについて解説します。特に後半は受講生のみなさんとのディスカッションを交えながら進行したいと思います。
酒井 雅代(さかい まさよ)
山崎 朋(やまざき とも)
グループワークをとおして、実際に音楽ワークショップのデザインを体験します。
梶田 美香(かじた みか)
酒井 雅代(さかい まさよ)
東京経済大学 客員教授
放送大学 非常勤講師
公益財団法人音楽文化創造 理事
東京藝術大学音楽学部、同大学大学院修士課程を修了。芸術学修士、音楽学博士、カンセリング修士、経済学修士、ドイツ学術交流会の奨学生として、ドイツ連邦共和国のフライブルク大学、ハンブルク大学、ベルリン自由大学に留学。国立音楽大学副学長・教授を経て2020年度4月から東京経済大学客員教授・放送大学非常勤講師。
名古屋芸術大学 教授
名古屋大学・南山大学 非常勤講師、博士(人間文化)
公益財団法人音楽文化創造 理事
名古屋市生まれ。音楽大学を卒業後、愛知県を中心に演奏活動を展開。通常のコンサートと並行して、子ども向け企画やワークショップなども行う。2002年に玉川大学教育学部に編入し教育学を学んだ後、2005年~10年まで名古屋市立大学大学院で学ぶ。学校音楽教育研究を経て、アウトリーチ研究に没入。現在は、アートプロジェクトや劇場に関する調査研究、アーティストのためのマネジメント講座での講師、エデュケーションプログラムの企画制作などが多い。また文化行政の委員も歴任。名古屋芸術大学教授。
桐朋学園大学、同大学研究科修了(ピアノ専攻)。室内楽を主とした演奏活動を行う。マイケル・スペンサー氏の通訳兼アシスタント・ファシリテーターとして、各方面で音楽ワークショップ、ファシリテーター・トレーニングの企画・運営に携る。2018年東京藝術大学一般公開講座「藝大ムジタンツクラブ」を開始。クラシック音楽と身体表現の要素を混ぜて遊ぶ新しい形のワークショップを提案している。2019年より開始した「アトリエ・ムジタンツ」(文化庁助成大学における文化芸術推進事業Meetingアラスミ!実践編①)では、足立区、墨田区、台東区と連携し、区の課題に取り組む音楽プログラムの開発と、アートファシリテーター、コーディネーターの育成プログラムに取り組んでいる。(写真撮影:高橋マナミ)
東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科卒業、同大学院音楽文化学専攻芸術環境創造分野修了。学生時代より振付作品の創作や演劇・ダンス作品への出演などを行う。また、非劇場空間でさまざまな分野とのコラボレーションによる作品制作を行うパフォーマンスプロジェクト「居間 theater」メンバーとしても活動。https://www.imatheater.com/