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【事例紹介】第5回さやまシニア音楽祭と地域猫チャリティマーケット

(2022年05月06日公開)

生涯学習音楽指導員、地域音楽コーディネーター、大人のピアノ研究会代表 大阪狭山市 三上香子
さやまシニア音楽祭
さやまシニア音楽祭
地域猫チャリティマーケット
地域猫チャリティマーケット
■ 活動タイトル:第5回さやまシニア音楽祭と地域猫チャリティマーケット
■ 日時:2021年12月25日(土)
■ 会場:大阪狭山市文化会館「SAYAKAホール」小ホール
■ 内訳:音楽祭出演者84名、南大阪を拠点とする愛猫活動ボランティア4団体「猫ともクラブin大阪狭山」「にしきんち」「小さな命を守る会」「如月優羽季」
■ 入場料:無料

2021年末に開催された大阪狭山市文化の花咲かそ補助金事業の事例を紹介します。このイベントでは、さやまシニア音楽祭(元60歳からの音楽祭。以下「音楽祭」)と、地域猫チャリティマーケット(以下「猫マーケット」)が同時に開催されました。

これまでの音楽祭の変遷と地域猫団体への支援については下記をご参照ください。

●「個人による公益活動の可能性 ―市民協働型音楽イベント「60 歳からの音楽祭」の実践報告―音楽文化の創造(CMC)電子版Vol.13
https://www.onbunso.or.jp/wp-content/uploads/2021/02/vol13_mikami.pdf

●活動ノオト「保護猫チャリティの活動(大人のピアノ研究会の社会課題解決)」/音楽文化創造ホームページ
https://www.onbunso.or.jp/activity/11795/

1.イベントの背景

「大人のピアノ研究会」では、シニアを対象とした音楽祭と愛猫活動団体への支援活動を行ってきました。しかし、以前から、これら2つの活動を同時に開催することができないかと思索していました。具体的には、シニア音楽祭の会場で地域猫の啓発とチャリティマーケットを開催することです。

そこでこの計画について、知人の西尾征樹氏(21年度地域音楽コーディネーター養成講座プログラム講師)に相談したところ、音楽祭の開催予定会場であるSAYAKAホールの職員を紹介していただきました。そしてその職員の働きかけにより、音楽祭と猫マーケットの同時開催が実現できる運びとなったのです。

2.開催までの経緯

新型コロナウイルス感染の影響を受け、イベントの開催は困難を極めました。

まずスケジュールについては、2020年春は第1次緊急事態宣言をうけ、ホールが休館になり実施できませんでした。再度2021年の春にも開催を予定しましたが、年明けから第2次・第3次緊急事態宣言が発令されたため、やっと年末に開催できる見込みがたちました。

次に、会場については、これまで利用していたフラット型のホールから、舞台がある小ホールに変更しました。理由は、演奏者と観客の距離を十分とることと、観客同士の密をさけるためです。そのため、当初の予算は、大幅に変更されることになりました。しかし、そのおかげで小ホールのホワイエでの物品販売が可能であることを知りました。これで計画が一気に実現化されたともいえます。

なお会場の規模が大きくなったことで、入場者の出入りを一方通行にすることや、立ち入り禁止エリアの設定が不可欠となりました。また消毒、検温、入場者全員の名簿の作成など感染対策のために、より多くのスタッフを必要としました。

さらに、音楽祭についてはこれまでの経験を活かせますが、猫マーケットは未経験のため、担当責任者を選出しなければなりませんでした。そこでペット共生型障がい者グループホーム事業を運営されている中田智子氏(大阪狭山市在住)に猫マーケットの運営を委任しました。中田氏の呼びかけで、南大阪を拠点とする愛猫活動ボランティア団体が、出店を受諾してくれました。

3.実施内容

当日は、小ホールで音楽祭、ホワイエで猫マーケットが同時開催されました。下記はイベントの流れと会場の写真です。

音楽祭(小ホール)猫マーケット(ホワイエ)
午前 リハーサル 地域猫啓発ポスター・チラシの設置、商品の搬入・陳列
12:00 開場 販売開始
12:30 写真撮影・開演
16:00 販売終了、集計・収支報告
17:00 終演 撤退

音楽祭の第1部では、ピアノを伴わない演奏を中心に設定しました。具体的には大正琴、キーボード、ギター、ウクレレ、フルート、篠笛、音読です。第2部はピアノを使用する演奏を設定しました。具体的にはピアノソロ、連弾、バイオリン、尺八、歌です。

写真は、集合写真と尺八、キーボード演奏、歌の会の画像です。

猫マーケットでは、数多くの猫グッズが販売されました。また地域猫活動への啓発としてポスターやチラシが掲示され、里親募集中の猫の紹介パネルも展示されました。

4.今後の課題

音楽祭を継続するためには、自己負担金を軽減する必要性が考えられていました。しかしコロナ感染対策により、本イベントにおいては、その目標は先送りされました。自己負担金を含め、かかる経費については今後の課題としています。

なお出演者の感想や観客の感想から、音楽祭そのものは滞りなく開催されたと考えてよいと思います。また猫マーケットは地域猫運動啓発とグッズ販売の収入により、研究会が掲げた支援の目的を達成できたと思われます。

しかし、イベントが建物内で開催されたため、猫グッズ購入者がある程度限定されるという指摘もありました。そこで今後は、通りすがりの人が気楽に音楽を聴いたり、猫グッズを買ったりできるイベントの開催を検討したいと思います。

●三上香子(大人のピアノ研究会)
https://mikanpiano.grupo.jp/

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