3月以降、様々なイベントやコンサートの中止が相次いでいます。
そのような中、多くの著名人や音楽家の皆さんが発信されている《リモート演奏》に音楽文化創造でも取り組んでみました。
これまでのコンサートとは少し違いますが、いつも演奏しているメンバーと動画を通して音楽の共有をしてみませんか。
そしてそれを地域の方々や生徒さん、いつも皆さんの演奏を楽しみにして下さっている方々へ届けてみませんか。
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簡単に今回のやり方をご紹介します。
1.まずはピアノ奏者が演奏を撮影。その動画を箏奏者へ送信。
2.箏奏者は届いた動画を聴きながら演奏し撮影。
この時撮影のカメラには、自分の音のみが入るように、ピアノ演奏はヘッドホンやイヤホンから流して聴きます。
3.この2つの動画を、動画編集ソフト(iMovieなど)に読み込み、曲の演奏位置を合わせて完成です。
(今回ピアノは電子ピアノを使用しておりますが、アコースティックピアノでも同様です)
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ここで1つポイントがあります。それは『楽曲選び』です。
通常のアンサンブル演奏について考えてみましょう。
合唱を例に挙げますと、ピアノ伴奏の上に合唱隊がのります。
バンド演奏の場合は、ドラムやベースなどをリズム隊と呼び、その上にボーカルや様々な楽器がのりますよね。
普段同じステージ、同じ空間での演奏の場合、全員が指揮者を見たり演奏者同士が目で見ながら呼吸を合わせることが出来ますが、別々の場所にいての演奏ではそれが出来ません。
つまりリモート演奏の場合は、個々で撮影した動画を合わせる関係上、誰が、誰に(どのパートに)合わせて演奏するのか。
このことが大変重要になります。
今回の動画では、ピアノ演奏に合わせて箏が演奏しました。
これが5人、6人と増えた場合も、誰か1人を軸として合わせます。
そういったことが可能な楽曲を選ぶ、もしくはアレンジをする。そして演奏をするということがポイントです。
そのため演奏者全員で演奏のニュアンスやテンポなどには、普段以上に気をつけて話し合ってから始めるのが良いと思います。
尚、今回の撮影はスマートフォンで行いましたが、音声についてはパソコンで編集をしております。
次回は機材や収録環境、編集についてご紹介します。
皆さんの想いを音楽に乗せて、動画に乗せて発信してみましょう。
音楽文化創造 望月良太
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演奏曲:城勉のテーマ 作曲:千月良
箏:森田敬子(音楽文化創造スタッフ)
ピアノ:望月良太(音楽文化創造スタッフ)
*城勉とは
響ラジオステーションにて配信中のインターネットラジオ番組『たなか久美の御城勉強ラヂオ』です。今回は番組テーマ曲をアレンジし演奏しました。
つづき ⇒
音文創でリモート演奏をやってみました!〜機材編〜
機材についてご紹介しています。
リモート演奏の事例です。
箏とイングリッシュハンドベルでリモート演奏《さくらさくら》
鍵盤ハーモニカとエレクトーンでリモート演奏《上を向いて歩こう》