先日公開しました、音楽文化創造で取り組んだリモート演奏で使用した機材や撮影環境についてご紹介します。
目次
1.準備するもの
[ピアノ側]
・撮影用のカメラ(ビデオカメラ、スマートフォン、タブレットなど)
・三脚
・スマートフォン、タブレット用三脚アダプター(必要な場合)
[箏側]
・撮影用のカメラ(ビデオカメラ、スマートフォン、タブレットなど)
・三脚
・スマートフォン、タブレット用三脚アダプター(必要な場合)
・ヘッドホンやイヤホン
・映像再生端末(パソコン、スマートフォン、タブレット、オーディオプレイヤーなど)
2.撮影カメラについて
(動画では電子ピアノを使用しましたが、アコースティックピアノでも同様です。)
このイメージ図のように、動画の撮影はどちらもスマートフォンで行いました。
使用機種は、
[ピアノ側]
→ Apple iPhoneXS
[箏側]
→ Sony Xperia XZ2
です。
撮影アプリはそれぞれの端末に標準で搭載されているカメラアプリを使用しました。
3.カメラの設置について
[ピアノ側]
スマートフォンを三脚へ固定します。
使用した三脚は、
Velbon EX-330Q
家庭用の写真やビデオ撮影などで使用する一般的な三脚です。
これにスマートフォンを固定するためのアダプターを装着します。
Manfrotto MCLAMP
横に少し伸びるタイプですので、挟むことが出来ます。
多少調整も効きますので、大きさの異なるスマートフォンでも可能です。
これで先ほどの三脚へスマートフォンを固定出来ます。
あとは演奏スタイルや楽器などに合わせて、カメラ位置を選んでください。
今回は鍵盤のすぐ目の前、わりと高い位置から鍵盤を上から覗き込むような形でセットしました。
[箏側]
三脚やアダプターの使い方はピアノ同様です。
三脚 → SLIK F741
アダプター → ETSUMI スマホホルダー SH-3
こちらも楽器のすぐ目の前、上から覗き込むような形でセットしました。
演奏している手元がよく見えますね。
もし以下のような折りたたみタイプの譜面台をお持ちでしたら、
通常の使い方とは反対向きにしてスマートフォンやタブレットを譜面のように置くと、
ちょうど三脚の代わりになったりもします。(このとき、カメラのレンズを塞がないよう気をつけてください)
使用端末や撮影したいアングルによっても変わるとは思いますが、やり方のひとつとしてご紹介しておきます。
4.演奏についての留意点
これであとは演奏を撮影するだけ!
ですが、その際に重要なポイントがあります。
前回の記事にも書きました通り、このリモート演奏の場合は『基準となるパート(今回はピアノ)』と、それ以外の『基準に合わせるパート(今回は箏)』が存在します。
基準となるピアノ奏者は気にする必要はありませんが、基準に合わせる側、つまり今回の箏奏者はピアノの演奏を聴きながら自らも演奏する必要があります。
その際の視聴環境についてです。
楽器の前にパソコンを置きピアノ演奏を再生します。
画面で確認したり、イヤホンからの音を頼りにアンサンブル演奏を行いました。
今回はパソコンを使いましたがピアノ演奏を再生出来れば良いので、タブレットやスマートフォン、またオーディオプレイヤーなどでも同様のことは可能です。
ご自身の環境で、使いやすい機材を選んでみてください。
イヤホン → ELPA RE-STV03
またイヤホンも今回は左右の音を片耳で聴ける特殊なイヤホンを使用しましたが、通常の両耳で聴くタイプ、ヘッドホンなど種類も多いので、このあたりも演奏スタイルに合わせて検討してみてください。
このようにして収録した素材を、最終的にソフトウェアで編集を行います。
尚、この編集作業はクオリティーをあげようとするほど、より専門的なスキルが必要となりますが、まずは一番手軽に取り組める編集方法につきまして、次回ご紹介したいと思います。
皆さんで知恵を出し合い工夫して音楽を届けていきましょう。
音楽文化創造 望月良太
【参考記事】
音文創でリモート演奏をやってみました!
前回の記事です。取り組んだ楽曲、選曲についてご紹介しています。
リモート演奏の事例です。
箏とイングリッシュハンドベルでリモート演奏《さくらさくら》
鍵盤ハーモニカとエレクトーンでリモート演奏《上を向いて歩こう》
つづき ⇒
音文創でリモート演奏をやってみました!③〜編集編〜
リモート演奏動画の編集作業についてご紹介しています。