音楽文化の創造(CMC)

電子版 Vol.34

2025年10月1日発行

Vol.34 特集「障がいを持つ方の音楽との関わり」

障がいのある方々が音楽とどう関わっているのか、そして、その関わりにはどんな様相が見られるのかに注目した特集です。

視覚に障害がありながらも卓越した音楽家として活躍している例は辻井伸行さんを筆頭にいくらでも挙げられます。

聴覚に障がいがある方と音楽の関係についても取り上げ、どのように音楽が聴こえるのか、

そして、教える際の留意点についても述べてもらうことにしました。

本特集は「視覚障害と音楽」「聴覚障害と音楽」「障がいのある方による音楽イベント」の

3つの視点で構成されていますが、音楽の意義と本質をとらえなおす機会となることでしょう。

視覚障害と音楽

古今東西、視覚障害がある音楽家の存在はよく知られている。ルネサンス期に大流行した終止形に名 前が冠されるランディーニ、スペインを代表する作曲家ロドリーゴ、20 世紀後半よりアメリカの音楽ト レンドを牽引したレイ・チャールズやスティービー・…

筑波大学附属視覚特別支援学校  熊沢 彩子

「視覚障害と音楽」より 

聴覚障害と音楽

要旨:聴覚障害者にとって音楽体験は困難を伴うことが多いが、近年の補聴器や人工内耳の技術革新により、音楽を楽しむ可能性は広がりつつある。本稿では、難聴の種類と音楽の聞こえ方、補聴機器の効果と限界、音楽教育の現状などを…

国立大学法人筑波技術大学名誉教授・元学長

日本財団電話リレーサービス理事長  大沼 直紀

「聴覚障害と音楽」 より 

OPEN THE DOOR!~明日に向かって!~
-障がいのある人たちと舞台表現を楽しんだ21年-

2002年8月、子どもからお年寄りまでの三世代市民出演者300人で創る「いちかわ市民ミュージカル(略称・いちミュー)」が初めて上演された。“我が街いちかわ (千葉県市川市)”の文化や歴史、事件にこだわってミュージカル化しよう…

NPOいちぶんネット代表理事

劇作・演出 市民文化プロデューサー  吉原 廣

「OPEN THE DOOR!~明日に向かって!~ -障がいのある人たちと舞台表現を楽しんだ21年-」より 

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