音楽文化の創造(CMC)
電子版 Vol.35
2026年1月10日発行
Vol.35 特集「生涯音楽学習・地域・教育
―高等教育、社会教育の動向」
地域と教育の関係の再編の中で、生涯音楽の位置づけにも変化が生じる。
高等教育については、「我が国の「知の総和」向上の未来像 ~高等教育システムの再構築~
(文部科学省、2025年2月)では、 人口減少や大学進学者の減少が見込まれる中、
大学の役割として、社会との接続・連携強化、人材育成等を核とした地方創生の推進などが謳われている。
社会教育については、学びを通じて、人づくり、つながりづくり、地域づくりに
中核的な役割をはたす専門人材である「社会教育士」制度が開始され5年が経過した。
今回は、高等教育、社会教育の専門家にこれらの状況についてご報告いただく。
音楽を学べる私立大学の地域配置と経営
本稿の目的は、音楽を学べる私立大学の地域配置と経営について、データにもとづく現状を示すことである。とくに学科レベル以上、つまり専門分野として音楽を学べる私立大学に焦点化し、現代日本におけるその地域配置と経営の一端を明らかにしてみたい…
信州大学・講師 松宮 慎治
「音楽を学べる私立大学の地域配置と経営」より
東京学芸大学アート・アスレチック教育センターの試み
−音楽を通じた地域連携活動を中心に−
大学と地域社会との連携は、近年一段と重要視されるようになっている。本稿では、2024年4月に東京学芸大学に設置された、アート・アスレチック教育センターCAAAE(Center for Applied Arts and Athletics Education、以下CAAAE)の活動を中心に…
東京学芸大学 音楽・演劇講座教授
アート・アスレチック教育センター長 中地 雅之「東京学芸大学アート・アスレチック教育センターの試み−音楽を通じた地域連携活動を中心に−」 より
文化を開く場としての文化施設の「公共性」
―「開く」ことと「閉ざす」こととのはざまで
音楽が演奏・上演される場は、文化会館、文化センター、公会堂、音楽堂、劇場、などと呼ばれてきた。また、音楽に限らず芸術的・文化的なもの全般が上演されたり展示されたりする場に範囲を広げてみれば、美術館、博物館、図書館、公民館、などがあ…
東京大学大学院学際情報学府博士後期課程
日本学術振興会特別研究員DC 横山 詢文化を開く場としての文化施設の「公共性」―「開く」ことと「閉ざす」こととのはざまで