音楽文化の創造(CMC)

電子版 Vol.19

2022年1月13日発行

Vol.19 特集「音楽部活動と音楽とキャリア」

音楽活動、とりわけ趣味としての音楽聴取や中高の部活動としての音楽活動は、

比較的広くの青少年が触れられると同時に、場合によっては、

音大受験や関連する専門学校への進学という形で、キャリア形成にも影響を及ぼします。

本誌では、「キャリア形成と音楽」を特集とした『音楽文化の創造』第70号(2014年7月)や、

「プロとアマチュアの境界線」を特集とした『音楽文化の創造 電子版』 第14号(2020年10月)等でもこの点に触れてきました。

今回は、青少年、いわゆる「若者」の音楽文化に対し、異なるアプローチ(質問紙調査、インタビュー調査、史的探究)を

採っている「若手」研究者から、ヒントを得たいと思います。

音楽と関わって生きる-音楽家への聞き取り調査からの示唆

現代社会において人々はなぜ芸術活動を行うのか、そしてなぜ行えるのか。 筆者はそのような関心から芸術に関わる人たちへの聞き取り調査とフィールドワークを続けてきた。芸術を続けているのは一流のプロにとどまらない。アマチュア活動やこれからプロ…

立教大学 社会情報教育研究センター 助教  髙橋 かおり

「音楽と関わって生きる-音楽家への聞き取り調査からの示唆」 より 

現代の若者と音楽のかかわり方 ―How today’s youth relate to music culture

若者文化を語るうえで音楽、とりわけポピュラー音楽は長らく最も重要な領域の1つであり続けてきた。歴史を遡れば、1960年代の若者文化を語るうえではフォークソングやグループサウンズ、70~80年代はニューミュージックやアイドル、1990年代はヴ…

昭和女子大学人間社会学部現代教養学科   小川 豊武

「現代の若者と音楽のかかわり方 ―How today’s youth relate to music culture」より 

旧制中学生、高等女学校生の音楽活動 ―青少年の音楽文化の一系譜―

現在、学校で課外に行われている部活動の歴史は、制度的には1969・1970(昭和44・45)年改訂の学習指導要領に明記された「選択クラブ」にまで遡る。しかし実際には戦前から、校友会(学友会)と呼ばれる場において生徒たちによる多様な活動が行…

明治大学職員 古仲 素子

聖路加国際大学大学院看護学研究科准教授 歌川 光一

「旧制中学生、高等女学校生の音楽活動 ―青少年の音楽文化の一系譜―」 より 

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