音楽文化の創造(CMC)電子版 Vol.04
音楽文化の創造(CMC)
電子版 Vol.04
2018年4月2日発行
Vol.04 特集「地域の音楽活動をコーディネイトする」
昨年6月23日に文化芸術基本法が改正されました。その前文に文化芸術の意義として「文化芸術は,人々の創造性をはぐくみ, その表現力を高めるとともに,人々の心のつながりや相互に理解し尊重し合う土壌を提供し,多様性を受け入れることができる 心豊かな社会を形成するものであり,世界の平和に寄与するものである。」と書かれています。 このように文化芸術は人と人とをつなぎ、人と社会を豊かにするものです。
今回の改正の基本理念では①「年齢、障害の有無又は経済的な状況」にかかわらず等しく文化芸術の鑑賞等 ができる環境の整備、 ②我が国及び「世界」において文化芸術活動が活発に行われる環境を醸成、③児童生徒等に対する文化芸術に教育の重要性、 ④観光、 まちづくり、国際交流などの各関連分野における施策との有機的な連携 が掲げられており、生活を豊かにし、 まちを活性化する文化芸術活動が行われる機会の醸成や関連分野の連携しながら、 文化芸術を推進するために地方公共団体は地方の実情に即した計画を定めることに努めるように求められています。
このように文化を振興していこうとする機運の中で、では実際にどのように音楽活動を興し、推進していくのか、 ここにコーディネイトの力が求められることになります。そこで、地域の実情に合わせ、特色を生かしながら実施するための方法や、 活動をコーディネイトする際に必要な工夫や配慮を読み取ることができるよう、 今特集では地方での音楽活動の過去の記事を取り上げ、さまざまな取り組みを紹介することにしました。

「地域音楽コーディネーターに求められる資質とは?」
「音楽文化の振興のための学習環境の整備等に関する法律」(通称「音振法」)が制定されたのは1994(平成6)年11月25日なので、制定から四半世紀を時間が経過した。1988(平成元)年の中学校学習指導要領の改訂に際して、音楽教科の時間数削減を契機として、「国民音楽会議」が結成され…
公益財団法人音楽文化創造理事/国立音楽大学副学長 久保田 慶一
「地域音楽コーディネーターに求められる資質とは?」より
雑誌CMC 50号 連載・みんなの音楽みんなで音楽「滝廉太郎記念全日本高等学校声楽コンクール」
2008年秋、国民体育大会が44年ぶりに開催されることで、全国の注目が集まる大分県。広く国民の間にスポーツを普及し、スポーツ精神を高揚して国民の健康増進と体力の好調を図ることを目的に、第1回の国体が開催されたのが戦後間もない昭和21年…
連載・みんなの音楽みんなで音楽 「滝廉太郎記念全日本高等学校声楽コンクール」 江渡 孝行 より
雑誌CMC 59号 連載・みんなの音楽みんなで音楽 「街に音楽を!」
NPO法人徳島ミュージックユニオンは、2006年12月に、徳島における音楽の垣根を超えた様々な音楽家(クラシック、ジャズ、ゴスペル、邦楽、ロック、フォーク、ラテン等々)と、音楽愛好家によって、「徳島の音楽文化の向上」を主眼に置き結成された…
連載・みんなの音楽みんなで音楽 「街に音楽を!」 林 郁夫 より
雑誌CMC 60号 連載・みんなの音楽みんなで音楽 「ゆめたろうプラザの取り組み~生涯学習を豊かにする武豊町民会館~」
生涯学習とは、学校教育だけでなく、学習者の自由な意思に基づき、それぞれにあった方法で生涯にわたって学習していくこととされている。日本で生涯学習について議論が始まったのは1970年代に入って、社会教育の一環としてその必要性が…
連載・みんなの音楽みんなで音楽「ゆめたろうプラザの取り組み ~生涯学習を豊かにする武豊町民会館~」 竹本 義明 より
雑誌CMC 68号 連載・みんなの音楽みんなで音楽 「生涯学習の原点と指導の出発点-音楽ネットワーク弘前の誕生に思う」
弘前といえば、200万人が訪れる桜祭りや、ネブタ祭りで有名だが、ほかにも、りんご、岩木山、弘前城、禅林街、そしてギャラリーの街、コーヒーの街など、いろいろな顔を持っている。<音楽ネットワーク弘前>は、そんな東北の…
連載・みんなの音楽みんなで音楽「生涯学習の原点と指導の出発点-音楽ネットワーク弘前の誕生に思う」 川村 昇一郎 より
Topics
新・ 文化芸術基本法の成立と、今後目指すべき文化行政の姿
~文化芸術立国と文化省創設に向けて~
文化芸術は人々の創造力を育み表現力を高め、また心のつながりを通して、豊かな社会を作っていく上での大切なものです。その基になる、文化芸術基本法についてそのポイントを紹介します。
文化芸術推進フォーラム 井上 嵩
Topics
FORUM in 国際音楽の日2017
千葉・講演録 生涯音楽学習指導者の新たな役割-教えるから、結ぶへ-
この場には、生涯学習音楽指導員の資格をお持ちの方や、生涯音楽学習の指導にかかわっておられる方が多くお集まりだと思います。私の方からは、これまでの生涯音楽学習の 歴史を簡単に振り返りつつ、生涯音楽学習の指導者の役割の変化についてお話してみたいと思っております。
聖徳大学 八木正一