音楽文化の創造(CMC)

電子版 Vol.20

2022年4月1日発行

Vol.20 特集「withコロナ時代の音楽活動

-これまでを振り返り今後を展望する-」

今回の新型コロナ感染症のパンデミックは、生活様式の変化だけでなく、

社会のありようそのもののとらえ直しを迫ることとなった。

これは過去の問題ではなく、今後もWithコロナという形で問われ続けていくことになる。

音楽活動も同じ文脈に置かれている。

活動のあり方のさまざまな工夫や新しい展開が模索されると同時に、

社会における音楽のありようそのものの問い直しと

音楽における不易とは何かの再確認が迫られている。

本特集では、パンデミックのもとでの音楽活動の工夫を振り返りつつ、

音楽活動の今後について大胆に提案していくこととした。

ITを活用したコロナ禍での合唱活動

新型コロナウィルスの感染拡大はあらゆる音楽活動に大きな影響を与えている。中でも合唱は政府から名指しで批判されたり、公共施設の使用が禁じられるなど、大きな逆風にさらされている。 この状況で合唱団を運営する方々はみな苦労をしている。また、…

燕友合唱団指揮者  青木 雅美

「ITを活用したコロナ禍での合唱活動」 より 

インターネット配信による音楽や演劇の広がり

2020年からコロナの環境になって、いまだに終わりが見えません。コンサートを聴いたり演劇を観たりという場での空間の密状態が感染を招くということから、インターネットを利用した配信という新しい観賞方法が活発になってきました。インターネットの…

富山大学 名誉教授   森田 信一

「インターネット配信による音楽や演劇の広がり」より 

コロナ禍における音楽学部での声楽実技および第九合唱への模索 ― オンラインと対面による声楽実技の検証報告 ―

2020年以降世界に蔓延したCOVID-19は変異を繰り返しながら、いまだ猛威をふるい続けている が、音楽の世界に与えた衝撃はこれまでにない経験の連続であった。今回は、音楽学部での声楽実技について、この2年間を振り返りオンラインと対面の2つの…

聖徳大学音楽学部演奏学科長  教授   島崎 智子

聖徳大学音楽学部音楽学科  兼任講師  柏原 奈穂

「コロナ禍における音楽学部での声楽実技および第九合唱への模索 ― オンラインと対面による声楽実技の検証報告 ―」 より 

Withコロナ時代に求められること

コロナ・パンデミックによって我々の生活が不安に陥れられ、不便な生活を強いられるようになって、かれこれ2年という歳月が経った。感染の合間を縫うように知人と再会するが、2年前のことがつい昨日のことのように感じられる。この間の2年という歳月…

音楽学者 久保田 慶一

「Withコロナ時代に求められること」より 

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