音楽文化の創造(CMC)
電子版 Vol.22
2022年10月1日発行
Vol.22 特集「もう一度「社会教育」と音楽文化の関係性を考える ―地域学校協働活動の動向から―」
2017年3月の社会教育法が改正され、教育委員会による連携協力体制の整備や、
地域と学校をつなぐ「地域学校協働活動推進員」に関する規定が整備された。
また、2017年改訂学習指導要領は、キーワードの一つに
「社会に開かれた教育課程」を掲げ、教育活動の実施に必要な
人的・物的な体制を家庭や地域の人々の協力を得ながら整え、活動を進めることが重要だとしている。
本号では、地域学校協働活動の動向を中心にしばらく検討されてこなかった
「社会教育」と音楽文化の関係性を考えていきたい。
地域学校協働活動の概要と論点
本稿は、地域学校協働活動の概要について解説するとともに、さらなる推進を目指すための課題を考察することを目的としている。地域住民と学校関係者とが協働して子供の学びや成長を支える活動を「地域学校協働活動」という。「学校を核とした地域づく…
国立教育政策研究所 総括研究官 志々田 まなみ
「地域学校協働活動の概要と論点」 より
地域学校協働活動導入後の青少年の居場所 ―居場所研究の視点から考える
「地域学校協働活動」は、平成27年(2015年)の中央教育審議会答申「新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について」(以下、「答申」とする)において提言され、その意義が以下のように述べら…
駒澤大学総合教育研究部教授 萩原 建次郎
「地域学校協働活動導入後の青少年の居場所 ―居場所研究の視点から考える」より
吹奏楽部の地域移行における可能性と課題 -吹奏楽教育の維持のために-
学校教員の働き方改革にともない、令和5年度より、公立中学の部活動が段階的に地域移行することになった。吹奏楽部が学校教育の場から社会教育の場へシフトしようとしている。ただ、地域移行については、メリットがある一方、各方面から様々な問題点や…
公益社団法人 日本吹奏楽指導者協会認定 1級指導者 松井 瞳
「吹奏楽部の地域移行における可能性と課題 -吹奏楽教育の維持のために-」 より