音楽文化の創造(CMC)

電子版 Vol.10

2019年10月1日発行

Vol.10 特集「合唱」

        

私たちが生涯にわたって音楽をたのしむという場合、やはり合唱はもっとも身近な音楽活動のひとつです。

        

吹奏楽やバンド、鍵盤楽器などと並んで、生涯音楽学習の大きな対象ということができます。

        

公民館や生涯学習センター、民間の音楽学習期間、職場、学校等々、多様な場所で合唱活動が行われています。

        

また、そうした合唱活動の中には、工夫をこらしたもの、なるほど思えるような斬新な活動などさまざまあります。

        

また、その指導法についても多くの財産が蓄積されています。

         

本特集では、そうした生涯音楽学習における合唱の活動をさまざまな角度から取り上げてみました。

「シニア合唱の未来」~歌の翼は、広くたくましく~

           

歌は身近な音楽であり、心に響く言葉であり、直接的に投げかけてくる。世界中に歌があり、日本中に歌があり 、一人でも大勢でも歌えるのが歌である。身体をつかい、心を震わせることができる歌の魅力を一人ではなく、ともに作り、ともに体感し…

公益財団法人横浜市芸術文化振興財団 横浜市磯子区民文化センター杉田劇場 館長  中村 牧

「シニア合唱の未来」~歌の翼は、広くたくましく~」 より 

2000年 6月発行

雑誌CMC 17号特集「今日の合唱活動~その現状と課題」

【リード文】歌は声という自分の”楽器”でさまざまな感情表現ができる。だから世界の人々の生活の中に生きて来ているし、そのユニークな歌声や調和が、人々の連帯感の育成や相互理解の増進にも役立っている。生涯学習社会といわれる今日、その歌う活動・合唱活動も学校教育や学校外で生涯学習の一環としてさまざまな分野で行われ、たいへん活況を呈している。その反面、受験準備や最近の少子化志向などのため、児童合唱の団員の減少や、社会人・一般の合唱団人の高年齢化に伴う諸問題にも悩まされている場合が増えている。そこで、今日の合唱界の現状とその課題について、各分野でご活躍の方々に論じていただいた。もっと見る

特集・今日の合唱活動~その現状と課題 「社会人・一般の人々の合唱」  辻 正行

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特集・今日の合唱活動~その現状と課題 「家庭を拠点とする児童と主婦の合唱団」  伊集院 恭子

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特集・今日の合唱活動~その現状と課題 「世界の合唱」  洲脇 光一

2011年 7月発行

雑誌CMC 61号 特集「職場の音楽サークルの今」

【リード文】 生涯教育、社会教育として、職場のサークル活動も一定の役割を果たし ているだろう。その中には音楽系のサークルもいろいろある。音楽の生涯 学習の場として、住んでいる地域での活動や学校時代のクラブ活動の延長 なども大切だが、職場での人間関係に基づいた環境も重要な場を提供して いる。職場の音楽活動を維持・継続する秘訣を含めて各種の音楽活動を紹介する。もっと見る

特集・職場の音楽サークルの今 「私のコーラスライフと職場合唱団」 皆川 公一

連載:音楽とキャリア -人生100年時代に向けて-

第 3 回:音楽家のキャリア選択を考える
 人生は意思決定の連続であると言われる。音楽家を志す、音楽大学に進学する、そして音楽家になるか、それとも企業就職するのか、さらに結婚するのか、子どもを作るのかなど、どちら一方を選択するしかなく、どちらを選ぶかで人生は一変する。しかし人は「合理的」にはなかなか決めることができない。さまざまなバイアスがあり、それに気づかないで決めてしまってから後悔する。ここでは、キャリア選択に影響する心理的バイアスについて考察する。

音楽学者  久保田 慶一