活動事例

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【事例紹介】思い出のホールに感謝 音楽をわかちあう機会を創出

地域音楽コーディネーター トランペッター フュージョンバンド「Mr.moon」代表
兵庫県姫路市 重谷昌子さん

■活動テーマ:思い出のホールに感謝 音楽をわかちあう機会を創出
思い出のホールに感謝 音楽をわかちあう機会を創出
思い出のホールに感謝 音楽をわかちあう機会を創出
■活動開始年:2020年より
■場所:姫路市文化センター他公共ホール
■対象:子ども~80代

■活動内容

1.活動を始めたきっかけ

12年前よりトランペットやピアノの個人指導教室を始め、2020年から「Mr.moon」(*1)というバンドを立ち上げて音楽活動を続けております。

きっかけは音楽シーンで「たくさんの曲を知り、自分が好きな音楽は何か、何がしたいかを考えることが大切」と感じたことです。さまざまな楽器編成を体験できるように内容面につき試行錯誤を始めました。また昨今はコロナ禍により部活動や練習の機会が持てない人が多かったので、気軽に合奏やアンサンブルを楽しんでもらえる機会を持ちたいと考えました。

発表会では、より本格的なバンド活動を体験できるよう、ギタリストやキーボードディスト、ドラマー、ベーシストなどをサポートメンバーとしてお願いし、バンド形式で行っています。

今回は昨年11月3日に姫路市文化センター小ホールで開催しました「Music meets Thank you!文化センター」の活動をご紹介いたします。

*1)Mr.moon:メンバーの多くは吹奏楽経験者で構成されています。「Mr.moon」の名前の由来は姫路市在住の音楽家がロック、フュージョン、ファンク、歌謡曲など幅広い音楽ジャンルにチャレンジし、メンバー内でそれぞれ楽器を持ち替えて演奏するスタイルの二面性を「月」に例えて命名しました。

2.活動内容

(1)「Music meets~Thank you!文化センター」とは

姫路市文化センター閉館に際し、姫路市が協働して企画する「提案型協働事業」の一環として、有志のバンド「Mr.moon」が主催で行いました。

地元で長く愛されてきたホールの思い出づくりのほか、コロナ禍で演奏会がほとんどできない状態だったので、地域での音楽活動持続のため、気軽に合奏を楽しんでもらえる機会になればと提案しました。姫路市を中心に活動しているバンドや、一般参加募集の吹奏楽チームなどを募りました。

(2)イベント内容

姫路市を中心に活動するフュージョンバンド、吹奏楽、トローンボーンカルテットほか、さまざまな編成のアンサンブルグループ、ボーカリストや音楽愛好家が多数参加し、それぞれの得意な曲目を披露しました。

演奏曲目としてはJ-POP、ジャズ、吹奏楽定番曲など幅広いジャンルの音楽があり、当日は変化に富んだプログラムを作る事ができました。一般公募で参加者を募った吹奏楽グループでは、『宝島』や『銀河鉄道999』などを楽しみました。また、Mr.moonとアンサンブルグループ・市民有志で『スペイン』(*2)『ルパン三世のテーマ』など、少人数吹奏楽と電子楽器のコラボにも挑戦し、各グループが音楽で一つに繋がり達成感を得たと思います。

参加者からは、
「長い間ブランクがあったが、思い出の舞台で最後に演奏でき、感慨深かった」
「一人ではできない合奏を体験できた」
などの感想をいただき、聴衆者からは、
「コロナ禍で久しぶりの演奏会を見ることができ、とてもよかった」
「文化センターへの愛が感じられる舞台だった」
とのお声をいただきました。

*2)スペイン:ジャズ・プレーヤーのマイルス・デイビスやチック・コリアが演奏して有名ですが、オリジナルはスペインの作曲家ホアキン・ロドリゴのギターとオーケストラのための「アランフェス協奏曲」の第2楽章のメロディーを扱っています。

(3)実施にあたって

5月ごろから計画を始め、7月に採択を受け、準備や練習に3~4カ月を要し、11月に開催しました。市からスタートアップ団体として助成金(上限20万円)をいただき、施設利用料などの補助に当てました。具体的な流れは下記をご覧ください。

2021年5月:企画立案(内容、日程決め、予算作成)この時点では、自主的なイベント立案のみ
2021年7月:助成金のテーマが内容に沿っていたため、申請書類作成。市役所の担当課に企画を持ち込み相談した上で、開催内容を検討。その後申請→審査の上、採択決定
2021年8月:参加者募集、チラシ制作、広報宣伝等吹奏楽バンドへの募集告知は8月25日、締め切りを10月31日とする
2021年9月:出演者決定。参加者は施設への思い出エピソードや普段の音楽活動の様子などの情報をもとにメンバーで決定
2021年10月:合同練習。蔓延防止対策のため、当初3回予定していた練習を、1回の自由練習と2回の合同練習に変更。大ホールなどなるべく広い場所で行う
2021年11月3日:本番当日
2021年11月:インターネット配信、事後報告書類まとめ
2022年1月:姫路市へ報告書提出

3.総括

主催者としてこれまで「Mr.moon」単独での演奏がほとんどだったので、地域の吹奏楽愛好者、バンドなどをお誘いし、市と連携して取り組むのは初めての試みでした。コロナ禍での演奏会開催時期、周知方法や感染防止対策など試行錯誤の連続でしたが、今回無事に開催できましたのは関係者をはじめ、お力添えをくださった周囲の皆様のおかげと感謝しています。

最も課題に感じたのは経費面で、どうしても赤字になってしまうことです。実現可能な連続した取り組みにしていくために自立した運営を続けていける意識と体制を整えていかなければとあらためて感じました。

今後の抱負は音楽活動・音楽教室を通して、演奏技術の上達に貢献するとともに、地域周辺の音楽活動を充実させたい方に対して、気軽に楽しんでもらえる機会を創出していきたいです。今後もバンドが集まり、自主的に企画・運営するイベントを開催予定です。ご興味のある方はぜひお声がけください。

(2022年10月27日公開)

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