活動事例

地域音楽 コーディネーター 活動事例

【事例紹介】ポピュラー吹奏楽のリズムはビートに有り

地域音楽コーディネーター ドラマー サウンドイリュージョン主宰 大阪府 川上浩初さん

大阪電気通信大学吹奏楽団定期演奏会
大阪電気通信大学吹奏楽団定期演奏会
■活動テーマ:
ポピュラー吹奏楽のリズムはビートに有り
■目次:
■活動開始時期:
2013年から現在
■場所:
大阪府寝屋川市、豊中市他
■対象:
一般
■活動内容

1.きっかけ

高校時代に吹奏楽部に入部し、初心者であった私はパーカッションパートを受け持つことになり、先輩よりクラシックの奏法を学びました。大学では軽音楽部でドラムを担当しましたが高校生で経験した音楽と軽音楽ではビート(*1)のとり方やスティック(ドラムをたたく棒)の奏法が違う事に驚き考えさせられました。その後、会社勤めを経てプロのドラマーとしてメジャーデビューしたプレーヤーとライブ活動を行う他、いろいろな吹奏楽団からドラムの演奏を依頼されるようになり、クラシックとポピュラーの奏法の違いが何なのか気付きました。

*1)ビート:拍子の単位、拍を指す。ポピュラー音楽の8ビートや16ビートは2拍目と4拍目にアクセントがある

ある日、大阪の四條畷市を拠点に地域で活動しているアマチュアの吹奏楽団「プレザント音楽団」の指揮者・音楽大学教授で文科省音楽教科書編集にも携われていた橋本龍雄氏にお会いすることがありました。橋本氏と会話する中で学校の吹奏楽の考え方、ポピュラー曲対しての演奏法、指導の在り方について意気投合しました。
当時の学校音楽教育は長年クラシック音楽重視の傾向があり、ポピュラー音楽は余り触れられず、指導者はポピュラー音楽になじみが少ないという要因でビート主体と言うことに意識が行っていませんでした。10年前橋本氏より「ポピュラー音楽主体の吹奏楽団の育成のために指揮者をやってみないか」とお声をかけて頂いたのが現在の活動のきっかけです。

2.具体的な活動

(1)大阪電気通信大学吹奏楽団とは

大阪府寝屋川市にある理系の大学です。楽団員は初心者から中学・高校での経験者まで含め10数名です。大学でも楽器を続けたい、楽器を演奏してみたいという目的の学生がほとんどです。楽器はトランペット、サックス、ホルン、トロンボーン、パーカッション等で編成されています。練習は週三日、一日2時間が基本です。OB.OGがサポートに来るときもありますが、来られない場合は部員の中に楽器経験者も多いので、部員同士で教え合っています。この大学には弦楽部門もありそれぞれ活動しています。

(2)活動内容

企画については様々なパターンがあります。学校側、学生、私の方よりとそれぞれが提案する場合がありますが、最終的には皆の意見を踏襲して決定します。

A.学園祭

11月頭に開催される学内イベントの学園祭で在校生に演奏を披露しています。演奏曲はポップスが多いですがイベント参加者の年代によってプログラミングを多少替えることもあります。選曲に関しては学生たちに主体性を持たせ全て決めさせます。ただ私の一回目の指導時に難易度が高い曲の場合は相談して差し替える場合もあります

B.地域での演奏他

部活メールに届く演奏依頼案件は学生たちに任せ、その後大学や外部の方にも相談させていただきながら決めています。寝屋川ミュージックデーでは寝屋川市界隈(かいわい)の中学生たちに演奏を披露します。対象の聴衆の好みの音楽を事前に情報収集し、演奏会のプログラムを決めます。

また万博記念公園(1970年に開催された日本万博博覧会の跡地)のマルシェでの演奏や老人ホーム寝屋川苑へ慰問演奏へ行き聴いて頂いたり、保育所で子どもたちとパーカッションのマラカスを作って一緒に演奏する参加型のコンサートを行っています。学生たちは様々なところで演奏経験を多く持つことで上達している実感があります。

3.課題

コロナ禍の期間、現在の3回生4回生たちは大学に行くことができずリモートで授業を受けるだけの毎日でした。そのためクラブ活動も休止せざるをえなくなりました。このような状況では新入生にクラブ見学もしてもらえず結果新入会がなく、4回生が次々と卒業していき部員が減っていきました。アフターコロナを迎え、新入部員をできるだけ確保し昔の50名くらいに戻す手段を考えていかなければなりません。まず新入生歓迎演奏会等で部の質の高い演奏を聴いてもらい魅力をアピールすることが重要と考えました。そのためメンバーを①他の部に所属している2回生以上の学生で高校時代に吹奏楽部の経験者②交流のある他大学の吹奏楽部員の方③私が指導している音楽専門学校の上手な生徒等にエキストラとして参加してもらう方法で集めました。

4.今後の抱負

大学が大阪の寝屋川市にあり、この地域のお祭り「寝屋川祭り」等のイベントに声がかかるように働きかけをします。またその際、地域の子供たちに演奏会中で楽器紹介コーナーを作ったり、演奏会後、楽器体験のコーナーを作り学生たちが講師になって子どもたちに楽器の鳴らし方等教えています。今後は寝屋川市でポピュラー音楽主体の吹奏楽ジュニアバンドを結成し、大阪一を目指して一歩づつそれに向けて歩んでいきたいと思っています。そのためには周辺地域の小中学校の子供たちや保護者に対して吹奏楽を聴く機会を増やし、楽器に興味をもってもらうことが私の使命と思っています。

(2023年12月22日公開)

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