活動事例

地域音楽 コーディネーター 活動事例

【事例紹介】カリンバと絵本の読み聞かせ

(2024年06月19日公開)

地域音楽コーディネーター カリンバ教室「Happy kailmba」主宰 コミュニティ音楽家 埼玉県 スズキエミさん

絵本「つきのおもち」
絵本「つきのおもち」
■活動テーマ:
カリンバと絵本の読み聞かせ
■目次:
■活動開始時期:
2024年1月21日(日)
■場所:
本の森はんのうブックセンター
■対象:
地域の小学低学年まで
■活動内容

1.開催趣旨

会場の本の森はんのうブックセンターは、昨年地域の文化・音楽の発信の場として作られた私設シェア型図書館です。レンタルスペースもあり図書館が開館している以外はそのスペースを利用することができます。ある日、飯能市在住のアーティスト・絵本作家として活躍されている、たにむらあさみ氏が、そのスペースで作品を展示されていたのを見て感動し、それをきっかけに知り合いました。施設のコンセプトが「人と人との交流の場」「文化の発信」ということもあり、彼女とお会いした際、「いつか絵本と音楽で何か一緒にイベントができたらいいよね」と意気投合しアイデアが浮かびました。小さな子どもたちと保護者に絵と音楽で楽しい時間を持ってもらおうと考えました。折しも2024年年明けに、たにむら氏の絵本出版イベントが開催されることになり、施設の音楽企画担当の方にもご提案いただき今回の企画を実現できる運びとなりました。

2.具体的な内容

内容は「読み聞かせ」「カリンバアンサンブル」「親子演奏体験」「工作ワークショップ」で構成しました。参加人数親子5組予定のところ7組のお問合せがありましたが、当日は悪天候に見舞われ、また体調不良になったお子さんがいた影響もあり3組の参加となりました。年齢は年少〜年長のお子さんでした。

(1)プロローグ

開演前、会場でお待ちいただいている間、並べてあるカリンバを自由に触れる時間を作り、音に興味を持ってもらいました。開始後カリンバの音色に合わせ、わらべうたの手遊びを行い、子どもたちをリラックスして体をほぐしました。

(2)読み聞かせ始まり

紙芝居の形になっている絵本「つきのおもち」読み聞かせをギターのBGMに合わせて行いました。紙芝居の魅力は聞き手が演じての声と表情を見て想像を膨らませることができます。そこにギターが客席後から、紙芝居の展開に合わせて優しく空間を包み込むような感じで効果音的な役割をしました。ギターの音色はお洒落なハーモニーを奏で、お母様も心地よく聴け、酔いしれました。

(3)カリンバオリジナル曲「つきのおもち」

物語の中にある「ぺったんぺったんぺったんこ」というおもちつきの印象的なフレーズをテーマに曲を作りました。作曲するにあっては、セリフのフレーズ感やリズム等、作者の持つイメージをお聞きしました。また子どもたちが演奏を聴いた後、この曲をすぐに弾けるよう限られた音の中で短いフレーズを作りました。長さは小さい子どもが集中できるように1分半程度におさめました。テーマ以外の部分はストーリーに合わせました。

(4)親子演奏体験

カリンバを用いて演奏体験してもらいました。

  1. テーマ部分「おもちの音」の短いフレーズを幾つか用意し、1つずつがどのような音なのかイメージしてもらう
  2. その中からそれぞれ1つ好きなフレーズを選んで音出しする。
  3. 曲に合わせてテーマ部分だけ全員でアンサンブル

あらかじめ、それぞれ弾く音に目印をつけた用紙をお渡ししたので、親子で話しながら鍵盤を探しながら弾いて楽しむ様子を見ることができました。

(5)たにむら氏による工作ワークショップ

演奏体験後、粘土で丸いおもちを作り取り皿に出して、好きなものを参加者に選んでもらいました。真っ白い粘土をこねていくと中から青や黄色の違う色が出てきていろいろな色のおもちができました。絵本と音楽から得たイメージを粘土を使って表現することは、この時期の子どもにとって大事なことだと思います。現代社会は子どももスマホで簡単に映像を見聴きすることができますが、子どもたちの想像力が欠如していると感じることもあります。

3.成果

  1. 絵本と音楽をコラボレーションすることで、この物語の世界観を具体的に感じ楽しんでもらいました。
  2. イベントが始まる前、カリンバに自由に触れるようにしたことで、より親しみやすく興味を持ってもらいました。
  3. 参加組数に余裕があったので、1人1台ずつ楽器が周り幼稚園の子ども一人で楽器演奏の経験ができたことはとても良かったかなと思います。
  4. 読み聞かせ際、ギターのサウンドはとてもオシャレで、大人の方も楽しんでいただけました。

4.課題

(1)開催時期と時間

今回は冬休み、お正月を挟んだことで教育機関への広報が限られてしまい認知を広めることが難しかったです。また時期的にインフルエンザが近隣の学校、幼稚園などではやっていたこともあり当日の欠席等も相次いでしまい、兄弟関係等も重なり、定員が増えた場合の対応などがギリギリになってしまいました。開催時間は子どものお昼寝や疲れがたまらない早い時間に設定しましたが、遠方から来られた方もいたので大変だったかもしれません。
今後、開催時期と時間を良く検討すること身に染みました。

(2)宣伝方法

ブックセンターや施設などにチラシやポスターを使って宣伝しました。近隣へのポスター配布は時期的に難しかったので、SNSでの発信、子供向けのイベントサイト、地域のコミュニティサイト等への発信等に力を入れました。お問い合わせはSNSからもあり、ネット発信は今の時代の流れに合っていると感じました。今回参加できなかった方も、過去のイベント告知はネットで調べることが可能なので上手に活用していきたいと思います。

5.抱負

日々の暮らしの中に気軽に音楽が浸透し、街のあちらこちらから音楽があふれる環境になれば良いと思います。そのためには地域の各世代が何を望んでいるものは何か、行政や各施設また行政や各施設等の状況を直接見聞きし、実際の様子を把握することが重要と感じています。音楽を通して人がつながっていくことの楽しさや音楽が暮らしにあることの豊かさを、カリンバの魅力と合わせて更に発信し、将来はカリンバオーケストラを作ることを目標としています。

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