活動事例

地域音楽 コーディネーター 活動事例

【事例紹介】須賀川ウルトラコンサート in tette 

(2024年06月20日公開)

地域音楽コーディネーター 福島県 桑原満友子さん

2024年2月4日須賀川ウルトラコンサート出演者一同
2024年2月4日須賀川ウルトラコンサート出演者一同
■活動テーマ:
須賀川ウルトラコンサート in tette
■目次:
■活動開始時期:
2024年2月4日(日)14:00
■場所:
須賀川市民交流センター tette たいまつホール
■対象:
一般
■活動内容

1.コンサートの趣旨

未就学児から大人まで家族が一緒に楽しめることを趣旨としています。またアマチュア奏者たちがプロの声楽家、ピアニストと一緒に共演することで、それぞれの響きが混ざり合い、新しい音楽体験を届けたいという願いがありました。

2.具体的な内容

(1)須賀川吹奏楽団とは

須賀川高校のOB有志によって1979年8月、須賀川吹奏楽愛好会として発足しました。翌年1980年、須賀川吹奏楽団と改名し、1981年からは吹奏楽コンクールに出場、1982年からは定期演奏会を開催しています。団員は学生から社会人までの幅広い年齢で構成され、毎年の定期演奏会の他、地域貢献を目的に須賀川市の子供の祭典や音楽祭などにも積極的に参加し、地域に愛される吹奏楽団を目指して活動しています。

(2)私が入団したきっかけ

私がトロンボーンを始めたのは9歳のときでした。きっかけは父の友人がトロンボーンを奏でており、キラキラと輝くその楽器に憧れを抱いていていたのを覚えています。その頃は遊びでトロンボーンを吹いていましたが正式に始めたのは小学校のクラブ活動です。それから現在に至るまで、出身地である山形県、大学生の頃過ごした新潟県、卒業後就職した神奈川県、結婚を機に福島県内と各地で音楽活動を続けてきました。
現在は吹奏楽中心ですが、今までは吹奏楽に限らずロックバンド、ジャズビッグバンドにも参加させていただくなど、多くの音楽ジャンルに挑戦してきました。この楽団に入る前は5年ほど福島県内のほかの楽団に所属していました。しかしコンクールなどの大会にこだわらずに自分自身が音楽を楽しめる環境で続けていきたいと思い、須賀川吹奏楽団に入団しました。楽団内ではトロンボーンを担当し奏でております。
私が音楽コーディネーターになろうと思ったきっかけは生涯トロンボーンを続けていこうと思っていた矢先、病気をしてトロンボーンが一時期吹けなくなってしまったことが影響しています。演奏することが困難ならば、何とかして音楽に携わっていきたい思いから資格取得に至りました。

(3)コンサート内容

No. 形態 曲名 演奏者
1 オープニング・吹奏楽 オープニング・吹奏楽 3.8 須賀川吹奏楽団
2 バリトン・ソロ 栄冠は君に輝く*1 4 近藤
3 ソプラノ・ソロ stand alone 3 長岡
4 バリトン・ソロ フィガロの結婚より、「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」 4 近藤
5 ソプラノ・ソロ オペラ『こうもり』より、「田舎娘を演じるときは」/J.シュトラウス 5 近藤
6 2重唱 にじ 4 長岡/近藤
7 2重唱 ありがとうの花 2 長岡/近藤
8 吹奏楽 ジャパニーズ・グラフィティー VIII ~ウルトラ大行進 3.6 須賀川吹奏楽団
9 吹奏楽 勇気100% 2.5 須賀川吹奏楽団
10 吹奏楽 ジャンボリミッキー 2.5 須賀川吹奏楽団
11 全員演奏 いのちの歌 4.6 全員
an 全員演奏 花は咲く 6 全員

*1)栄冠は君に輝く:全国高等学校野球選手権大会の開会式・閉会式で奉唱される。詞:加賀大介曲:古関裕而

(4)団員と聴衆の感想

<団員>

  • ・ふだん共演する機会のない声楽家とのコラボは新鮮でした。
  • ・プロの声楽家の生の歌声を近くで聴きながらの演奏は貴重な体験でした。

<聴衆>

  • ・歌とダンスもあるバラエティ―に富んだ演奏会はめったにないと思いました。東日本大震災で大変な目にあった方々を思いながら感涙しました。ありがとうございます!
  • ・前列でプロ歌手の迫力ある歌を聴かせていただき感動しました。吹奏楽団の皆さんの演奏もすばらしかったです。竹内まりやの「いのちの歌」は大好きな一曲で、改めて生きる(命)の意味を確認できた思いです。アンコール曲も感動しました 本日は立春、2024年スタートの日にすばらしい時間を過ごせたことに感謝、感謝です。 皆様も身体にお気をつけいただき、またすばらしい演奏を聴かせてください。
  • ・吹奏楽とプロの歌の両方聴けたので良かったです。
  • ・コンサート時間が短く感じ、もっと聴きたかったです。 特にジャンボリミッキーダンスは良かったです。

3.成果と課題

成果としては聴衆に感動を与えることができ、プロの音楽家と一緒にコンサートを行うことで団員たちも勉強になり、今後の活動の場を広めることができたと思います。課題としては、ⅰ.楽団と音楽家との打合せ不足ⅱ.コンサート当日の受付対応(当日券を購入される方が予想以上に多かったので受付が混乱)ⅲ.コンサート当日のスケジュール組(タイムキーパー不在だったため,リハーサルを開場真際まで行ってしまう)等がありました。これらを次回のコンサートまでに解決し、より良い運営を目指していきたいと思います。

4.抱負

今後は自分自身が細く長く音楽を続けていくために、この楽団で音楽を楽しみ、その楽しむ姿を地域の子供たちや学生に伝え、音楽を続ける方々が増えることを祈っています。今の吹奏楽部の課題の一つはコンクール等で燃え尽き症候群になってしまい、卒業後は辞めてしまう生徒は少なくありません。せっかく好きで始めた吹奏楽のはずですから、本来の音楽の楽しさを伝えていけたらと思います。私が一緒に音楽を行ってきた仲間には定年過ぎてから楽器を始めた方もいます。私たちの役目は、誰でもいつでも楽器を始め楽しむ人が増え、少しずつ合奏に参加してアンサンブルする楽しさを知ってもらい、生涯にわたって続けていける環境づくりが大切だと思っています。

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