地域音楽コーディネーター 看護師 愛知県 大場美咲さん
- ■活動テーマ:
- 音楽で地域と密着した病院
- ■目次:
- ■活動開始時期:
- 2009年~現在
- ■場所:
- 病院の敷地内、駐車場等
- ■対象:
- 入院患者、施設を利用される方、地域住民
1.きっかけ
私が看護師として勤務している病院は精神科、内科、訪問看護、高齢者施設などを中心に高い公益性を担う医療機関としての役割を果たしています。その一つとして患者家族と地域住民が一緒に楽しんでもらい、また当病院を地域住民に身近に感じてもらうことを趣旨として、毎年夏に盆踊り大会と秋に文化祭と大きなイベントを開催しています。秋の文化祭において、もともと運動会を開催する予定でしたが、病院の建て替え工事のため運動場の使用ができなくなってしまったため、その代わりに病院の駐車場で行われるようになりました。
これまで小規模のものを行ってきましたが、開かれた医療を目指し2006年に文化祭を復活し、現在まで続いています。途中、病院の建て替え工事やコロナ禍によって中止せざるを得なかったこともありました。私自身は今までピアノ演奏や合唱指導を行っていた経験があることから当病院の職員(看護師、作業療法士、精神保健福祉士など)の方々と一緒にバンドを結成し、今年も企画者・演奏者(キーボード)の一員として参加しています。
2.具体的な内容
(1)目的
①入院患者の非日常的な時間を楽しみ、心健やかに過ごしてもらう。
②入院患者、施設を利用される方々や地域住民との交流を図る。
(2)内容
年1回、秋の一日(10:00~14:00)頃、病院の敷地内でステージ、アート作品の展示や出店などがあり、誰でも参加可能な病院の文化祭です。
ステージでは音楽を中心にカラオケや踊りなども披露され、その中で私は看護師、作業療法士、精神保健福祉士などのメンバーで結成されたバンド(ギター・ベース・ドラムス・キーボード)で昭和歌謡やポップスなど誰もが知っている曲を5〜6曲ほど演奏しています。演奏時間は30分ほどです。他の職員で結成されたダンスチームが我々のバンドと一緒に踊ったりして盛り上げてくれる場面もあります。
私たちバンドメンバーは仕事の合間に毎月1回2時間ほどスタジオで練習をしています。毎年文化祭の企画、選曲や参加者(病院の役職者と患者)を巻き込むため仲間と検討し、このステージを作り上げています。市長や県議員、市議員も来場されることもあり、一緒に参加することができないかと目論(もくろ)んでいたりもしています。
3.成果
患者は毎年開催している文化祭をとても楽しみにしています。日常病室で過ごされていることが多い患者にとって、音楽でいやされるひと時があることは、精神的に有効にはたらきます。病院の建て替えやコロナ禍などで文化祭を開催することができない時期もありましたが、規模を小さくして再開することができました。再開後もステージ企画者、演奏者として携われることがうれしく思います。10年以上勤めている職場であり、様々な職員と関わることが多く、日々の業務も演奏活動を通して円滑に連携することができています。
4.課題
今まで地域の中学校、高校の吹奏楽部を招待し演奏をお願いし、出演してもらったこともありました。しかし、昨今の国の政策であるクラブ活動改革により、愛知県では土日の部活動の縮小の影響で、休日に開催されるこの文化祭に参加してもらうことができなくなったことは残念です。その解決策として地域団体の出演やご当地アイドルに出演していただき昨年は大いに盛り上がりました。
5.抱負
文化祭ステージ企画者と演奏者として、院内職員、地域の人を巻き込んで皆で一緒に盛り上がっていきたいと思います。最近、職員の中で手芸部や野球部など部活動がとても活発となっています。新たに音楽部というものを立ち上げ、外来や待合スペースでのコンサートを企画し、患者と一緒に音楽を楽しむ時間を作っていきたいと思っています。病院は病気を治すところですが、地域を音楽でいやす場としての存在であってほしいと考えます。
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